仕事を選ぶ際に重要なことは年収ではない
実力があれば20代でも年収1500万円!
という系統の仕事がある。
保険の営業、不動産営業など。
この手の仕事が激務であり、
精神をすり減らして、結果も出ないまま、
履歴書を汚すだけだということは、これまで何度も説明してきた。
(したかな?)
勤め人の仕事は、卒業までの数年、長ければ数十年をかけて
継続しなければならない。
そう考えると、ストレスが低いことが最優先。
年収が高いことは重要ではないのである。
ただし、この最重要項目である、
「ストレスが低い」と言うヤツが曲者である。
なぜならばストレスの感じ方は人それぞれだから。
である。
例えば、転職エージェントの仕事。
好きな人は好きだろう。
だが、私は絶対に嫌だ。
他人の仕事の世話など知ったことではない。
勝手にやれと思う。
世界にこの仕事しかなければやるしかない、
生活費のためにやるしかない。
一方で、この手の仕事が好きな人もいるには、いる。
結婚相談所のアドバイザーみたいな仕事もある。
仲介、あっせん業が転職だと言う人もいる。
旅行代理店には旅行好きが入社している。
一方、私のように旅行など嫌いな人間もいる。
勤め人選択の場面で最重要なことは「ストレスを感じない業務」これだ。
しかし、ストレスの感じ方は人それぞれ。
高給も、高給でストレスを緩和する必要がある仕事だという理解をすべきだろう。
まさにストレスの感じ方、それが軽い仕事が
「自分に向いている仕事」と言うことなのである。
向いているとはどういう状況下か?
私の場合には「債権回収」「借金取り」である。
世間的には忌み、嫌われるタイプの仕事であろう。
ただ、回収の仕事は多く、税金の徴収(税務署、役所)から、
社会保険料の回収、医療費の回収云々。
現金商売以外ではすべての業種でこの業務が必要になる。
すそ野も広い。
この「向いている」業務にうまくマッチした瞬間の話をしよう。
私が、入社半年で研修を終えて、
回収部門に配属された。
当時は私も嫌だったのだが、回収をやらされる。
債務者に電話をするだけで一苦労である。
しかし、初日1発目の電話で、1000円で買った債権から250万円を回収することが出来た。
何の苦労もしていない。
更に司法試験の勉強で培った法的手続を使って、
先輩社員が回収できずに放置していた案件から570万円を回収。
なんと入社2か月目で、エース社員の称号である。
無担保から月間回収1,000万円の記録を出してしまった。
最速記録である。
自分としてはそれほど努力もしていないのに、
周囲は天才現る!みたいな扱いをされて、
25歳の私は嬉しかった。
このように向いている業種と言うのは
「努力していないのにできてしまう。」
この仕事である。
接客でも、普通にふるまっているだけなのに、
リピート客を量産してしまう人がいるだろう。
モノづくりでも、無造作にミスなく、完璧な製品を作り続けられる天才がいる。
苦労しないで、できるからこそ、ストレスが低いのである。
そんな仕事にうまく当たることが出来たら、
そこにしがみついて離れないことが重要だ。
もともと得意な上に、経験が重なって、まさに最強になることができるのだ。
この状態が「向いている」と言うことである。
向いている仕事でストレスを軽減して、次は・・・
1日仕事をして、
HP(ヒットポイント)もMP(マジックポイント)も7割を残している。
この状態が必要だ。
どちらもゼロであれば、その回復のために業後の時間を費やさねばならない。
しかし、
7割を残した状態であれば、
労働力の回復を超えて、
「資本の蓄積」のための時間を生み出すことが出来る。
気力体力のモンスターは、
無尽蔵と思えるほどの体力で、勤め人を終わらせてから、
5時間、深夜3時まで作業することもできるだろう。
そして4時間で回復して、また仕事をするということもできる。
しかし、凡人たる私達はそうもいかない。
よく言えばデリケート、悪く言えば軟弱である。
私の場合には借金取りなので、法的な制限が多く、
午後8時以降は電話をしてはいけない。
午前8時以前に電話をしてはいけない。
など、厳しかったので、残業代を減らしたい会社の意向もあって、
早く帰ることを求められていた。
私はその時間を使って、
なんとダブルワークをした。
思えばもっと何か、こう、工夫を凝らすべきだったのだが、
私はそれをやった。
馬鹿は馬鹿なりに、考えられないなら、走ろう。
と、思ったのである。
結果は芳しくない(笑)
43歳までかかって漸く、それも妻の相続という想定外イベントでやっと
月CF100万円に到達した程度である。
収益還元フルローン、新築フルローン、中古アパートなど、
一気に突破するチャンスにちょうど転職したり、
築古区分を現金買いするなどして、
効果的な運用ができなかった…。
私はそれほど賢くない。
力技でなんとか、ねじ伏せてきただけである。
しかし、勤め人の仕事選択は正しかった。
途中で不動産会社に入社するというバカなこともしてしまったが、
半年で軌道修正して、元の業界に戻って、無双した。
スルガのかぼちゃ案件のようなクソ物件は掴まなかった。
スピードは遅いが、キャッシュで買い進めた物件は
高利回りなので、コツコツ月70万円程度のCFまで育ってきた。
家族を犠牲にすることもなく、
結婚もできたし、子供も3人できた。
優秀ではなかったが、
そこそこウマくやってきたとは思う。
若いうちに聖丁のようなキレのあるインフルエンサーが居てくれたら、
もう少しうまくできたとは思うが、それもまた、
自分が選択した人生である。
をはり