労働者と資本家の違いはスタンド使いか否かだ
世の中に億り人がこれほど増えた時代もないだろう。
1億程度では足りない。
2億あると、労働力の価値が極めて薄くなっていく。
JOJOの奇妙な冒険は第三部から全く世界が変わった。
それは言うまでもなく、スタンド(幽波紋)のせいである。
スタンド使いと、スタンドが使えない人の差は圧倒的で、
そもそもスタンドが見えないと、
一方的に搾取されてしまう。
ボクシングで言うところの見えないパンチだ。
視界の外から打ち込まれる打撃は、覚悟もできないまま
一方的にダメージを受ける。
給料はまさに非スタンド使いの収入だ。
一方資産収益はスタンド使いの収入だ。
恐ろしいことに、
スタンド使いは、労働収入を得ながら、
資産収入を得ることができる。
給料で500万円、資産収入で500万円という人の場合
年収は1,000万円だ。
そしてそれが1人の人間に帰属する。
資産収入に限らず、他人の労働力もスタンドとなる。
スタンドは持ち主の精神性が現れるのだが、
労働力は画一的だが、
資産収益は多様。
不動産、株式、ネット販売など、個性が出る。
私の人間としての能力は、せいぜい400万円~1,500万円の年収に固定されるが、
資産収益は無限に拡大する。
資本主義の総本山、アメリカにおけるスタンド使いのスタンドパワーは
超巨大である。
教えてもらわないと見えない
労働力と資本力、これほど重要な概念であるにも関わらず、
学校教育では全く教えない。
理由は説明する必要もない。
私も恥ずかしながら、24歳頃まで全くこれを知らなかった。
司法試験を受験して、弁護士になって稼ごうと思っていたのだ。
憲法、民法、刑法、商法、民事刑事訴訟法のどこにも
これは書いていなかった。
私が愚かだったのは、
法律ばかり読んでいて、
その他の分野の勉強をしなかったこと。
24歳までこの資本主義の最重要概念を理解しないまま、
ゲームをプレイしていたのである。
まさにサッカーのルールを知らないまま、
エースストライカーを目指していたようだものだ。
資本主義のルール、それは
「資本家が労働者を使役して、資本を増殖させる。」
これだ。
労働者、弁護士などの士業でも資本家的(パートナー弁護士)と
労働者的(イソ弁)がある。
正直に言って、私は法律家が向いていなかった。
それでも法学部に入っちまったのは大いにミスだった。
まあ借金取りの適性があったので結果オーライだが、
話がそれた。
つまり普通に学校に行って、就職したとしても、
資本主義ゲームのルールは見えないのだ。
見ようとしないと見えない。
見えた人はスタンドで、見えない人を一方的に殴ることができる。
つまり資本主義の概念を理解している人は、
理解していない人を労働者として使役することができるということだ。
資本主義が見えたらやることは1つだ
資本主義が商品の集合であるとされる。
すべてが商品であり、最小単位が労働力である。と。
となればやるべきことは労働力を売るというステージを
1日も早く攻略することだ。
最初の1歩は貯蓄だ。
貯蓄の目的は将来の不安ではない。
銃に弾丸をこめるような作業である。
弾倉が空っぽでは戦場に行けない。
商品がなければ資本主義経済で何も交換するものがない。
自分が目指す商品を手に入れるための
弾丸を買う。
これが貯蓄である。
株式であれば数万円から買えるが、
これは筋の悪い商売だ。
数億円単位で動かせる投資家と同じ土俵に数万円で入っても、
まず勝てない。
素晴らしいアイデアがあれば勝てる場合があるが、
ほとんどのケースではよくて塩漬けにされる。
悪ければ全額巻き上げられる、
不動産も似たようなところがあって、
悪い入り方もある。
新築ワンルームのような、商品の価値を超えた価格で仕入れをしてしまうと、
長期塩漬けである。
農業だって、設備投資が先行して、
投資回収ができないまま、農機具メーカーやら、肥料メーカーなどに
食い物にされる。
パチンコも素晴らしいビジネスモデルだったが、
パチンコメーカーや、警察利権に食い物にされて、
ちっとも儲からない商売になった。
どの領域にも、巨人がいて、
巨人になろうとする資本家予備軍を吸収してさらに巨大化していくのである。
スタンド使いになったからと言って、
なにも有利ではない。
しょぼいスタンド能力では、
ザ・ワールド、スタープラチナのような強力なスタンドに一方的に殺されてしまう。
自分が勝てる領域で戦う
私が選択した領域は、
勤め人と不動産である。
正直言って、不動産業でも勝てる自信がない。
金融の世界で独立してもやっていく自信もない。
債権回収を独立してやったら、違法だ。
私は勤め人として稼ぎつつ、
不動産、それも庶民が不要で手放したような貸家、
投資家が失敗してつかまされたワンルームを買ってコツコツやってきた。
新築を建築するのもダメだ。
狭い領域で、ザコを叩き続けるような商売を選んだのである。
勤め人としても、競争優位がある借金取りのフィールドからは決して出ない。
(最近ひきずりだそうという勢力が多いが)
不動産でも築古戸建の領域からは出ない。
たとえるなら、
レベル20を超えてもアリアハンから出ない勇者のようなものである。
「お前、バラモス倒す気、ないだろ」
と、言われても仕方がない。
まずはスタンド(資本)の概念を理解する。
次に資本を使って商品を持つ、
後は負けないことだ。
負けなければ次また戦える。
勝たなくていい。
凡そ戦というものは五分を以て上とする。
七分を以て中とし、十は下とする。
私などは常に7分だから上にはならんのである。
をはり