結婚をしないという選択

資本主義の分析

先進国ほど少子化が顕著である

出生率が低い国をズラっと並べてみよう。

187位 韓国 0.837
186位 香港 0.868
185位 シンガポール 1.100
184位 マルタ 1.130
183位 ウクライナ 1.217
182位 スペイン 1.230
181位 イタリア 1.240
180位 ボスニア・ヘルツェゴビナ 1.243
179位 マカオ 1.244

174位 日本 1.340

比較的先進国、自由主義の国家において出生率が低下傾向にある。
これは資本主義の進展に伴って、少子化となるという、
明らかな相関関係があると思われる。

考えてみれば明らかだ。

発展途上国にあっては、
国家としての生産力が低い。
電化製品もない。
電力も不足しているので、
機械に頼ることができない。
農業等の1次産業が主体になるが、
そのような労働力を支えるためにも、
たくさんの人口を必要とする。
「一家総出」で稼ぐしかないのである。
一家の総動員労働力こそが生活するための子供である。

先進国では、結婚する意味が薄い。
昭和初期であれば、
電気も家電も少なかったし、
飲食店も充実していなかった。

ごはんを炊く、ふろを沸かすにしても、
電気、ガスがないので、薪(まき)である。
食事を用意するだけでも一苦労である。
洗濯機も乾燥機もないから、洗濯だけでも一仕事であったろう。
掃除も然り。

しかし、現代はどうか?

食事は格安でスーパーの総菜がそろうし、
弁当も安い。
外食も充実している。
そもそも料理をする必要はない。

風呂は自動でお湯が出るし、
全自動洗濯機があれば、洗濯など誰でもできる。
そもそも家事の分担など必要ない。
一人で全部できてしまう。

収入が「給与」になってしまい、
「一家総出」で稼ぐ必要は全くなくなってしまった。
成人男性(女性)一人で生きていけるのである。

家事を分担する必要がないので、
結婚して役割分担をする必要がないのである。
先進国では家庭を持つ目的が「生きるため」ではなくなってしまった。

生きるために結婚する必要がなくなってしまった以上、
生活のために結婚する意味はない。
それでは何のために「結婚」をするのだろうか?
それは1つしかない。
子育てである。
子供を産み、育てるためにのみ、結婚するのである。

しかし、これも怪しくなってきている。
そもそも貧困層では共働きでも子供を持てない。
年収300万円×2人で稼ぐようなレベルだと、
子供が生まれたら、片方が育児のために満足に労働できなくなる。
そうなると片方だけで支出をカバーする収入が必要となるが、
300万円では生活ができない。
必然的に子供が作れなくなるのである。

少子化の原因はここにある。
稼ぎが少ないから子供が増えないのである。
子育てのコストをペイするだけの収入が確保できないから、
皆、子供を作らないのである。

発展途上国であれば、労働力として子供を増やして、
生産能力を上げるのが定石だが、
先進国では機械化が進んでいるため、
労働集約的な生産をしても機械には勝てない。

結局子供を作ることが「わりに合わん」
それが先進国なのである。

先進国、核家族の育児は「ムリゲー」である。

世の中では、女性たちの「悲鳴」が多く聞こえる。
女性が日中労働し、子育ても行うという、ダブルワーク状態になっていることが原因である。
現代程、女性が忙しい時代はない。
おまけに結婚が30代と遅いので、皆「高齢出産」である。
男性も同じだ。

オッサン、オバハンが子育てをしているのである。
体力も落ち始めているタイミングなので、そりゃキツイ。

昭和までは3世帯同居だったので、
ジジババというかババが家で子供の面倒を見て、家事をしていたので、
それほど苦しくはなかったと思われる。
(私の母親も看護師を定年まで勤めあげたが、育児は曾祖母がやっていた)

現代は義理の親と同居するということをしないので、
こうなると、
女は「亭主」に育児参加、家事負担を求めるのである。
そもそもサルのオスは育児をしない。
人間も所詮はサルなので、オスは育児なんぞしないのが当たり前なのである。

しかし、女性は親と同居をするのがイヤなので、
オスに育児負担を求める。
メスの本能では子供を育てるのは当たり前なのだが、
残念だが、オスはそういう風に作られてはいないのである。
こうしてイヌも食わない夫婦喧嘩が日本中で行われることになっている。

実に悲しいではないか。

解決策は複数ある。
1つ目、3世代同居により、育児負担を軽減する。
2つ目、片方が多額の収入を確保することで、もう片方を専業的育児、家事業務に集中させる。
3つ目、1つ目の解決策、2つ目の解決策を導入できないのであれば結婚しない。

この3つだ。
自分の稼ぎが悪い、パートナーの稼ぎも悪い、親とも同居できない。
そんな人は子供を作ってはいけないのである。
作ったら最後、低収入ダブルワーク地獄に落ちるしかないのだ。
稼げないヤツは子供を作るな。ということなのだ。
そして子供を作らないのであれば、ハッキリ言って、結婚自体が無意味である。
やめたらいい。

若い男性諸君、結婚は金持ちになってからにせよ

貧乏なうちは結婚しない方が良い。

恋愛の延長線上に、結婚は存在しないのである。
恋愛は非日常であるが、
結婚は日常である。

20歳同士のカップル。
ほほえましいが、どちらも貧乏だろうから、
結婚しない方が良い。
恐らく経済的自由を目指すと、平均20年はかかる。
男は貧乏だが、女は出産、子育ての適齢期である。
バランスが悪いのだ。

さっさと別れて、40歳の経済的に豊かな独身男性と結婚した方が良い。
男は臥薪嘗胆、40歳までに経済的独立を果たし、その時20歳の女性と結婚すればよい。

経済的独立を果たす程の才覚もない男性ならば、
結婚しないという選択もアリだ。
家電は充実しているから、独身でも家事は全く問題ない。
楽勝でできる。
但し子供は作ることができない。
実際問題、そういう人が多いのだが、
積極的に独身貴族で生きる方が幸せだ。

子供を作らないのであれば、
結婚する意味などない。
気の合う女性がいたら、都度、交際すればいいだけの話。
交際などする必要もない。

性欲の問題は、大体金で解決可能である。
交際しても金はかかる。
性欲だけの問題なのであれば、
素人の女性よりも、
プロフェッショナルの女性の方が技術が高い。
同じ金を払うならプロに払えばよろしい。


まとめる。
①結婚は子供を作るためにするもの。貧乏人がするものではない。
②貧乏でも子供が欲しいならば、3世代同居する。
③親世代の協力が得られないなら結婚はしない方が良い。
④男性は金持ちになってから結婚すべし。
⑤女性は出産適齢期が早くて間に合わないので、金持ちの男を捕まえるべし。
⑥金持ちになれない男性は結婚(=子供)は諦めた方が幸せだ。

ここまで書いて思ったが、
全ての国民の皆さんがすでに私の提案を実行している。
そうして日本はなるべくして少子化に至っているのである。
資本主義のルールがそうだから仕方ない。

諦めよう。

をはり