本当は怖い動物の子育て

読書

今日は珍しくお勧め書籍を。

竹内 久美子先生の著書です。

昆虫や、動物がどのように繁殖活動をするのか?
それはなぜか?
そして人間の場合はどうなのか?

なぜ児童虐待が発生するのか?
まで踏み込んでいます。

終始一貫しているのは
「遺伝子は自分のコピーをいかに増やすか」
ということを考えているというわけです。

人間と言う種族ではなく、
自分という一個体の遺伝子の繁殖こそが最大の目的であるということです。

そう考えてみると子育て世代にとって、
子供に対して沸き上がる感情がどこからきているのか?
母親と父親の育児に対する姿勢の違いはなぜ生じるのか?

ということが分かります。
面白いのはとある種族では、
女性が子供を産んだ瞬間に産むか、精霊に返す(殺す)かを判断させるというケース。

どうやら人間のメスは子供がちゃんと育つ環境になければ、
育児を放棄して、次に良い環境で育てられる状況で育てる可能性にかけるという判断をするというのです。
しかし、30代後半になってくると、将来の繁殖のチャンスもないので、子供を精霊に返す判断をしなくなるそうで、
直感的に「そうだろうな」と思えますし、人間のメスも子殺しはできないルールもあり、可能性にかけ続けて晩婚化して出産も遅れているんじゃないかと思えます。

まあ、そんなエピソードがいくつとなく盛り込まれています。
是非、竹内さんの他の著書も読んでみたいとおもいます。

をはり