成果主義に騙されてはいけない

働き方


企業が勤め人に成果主義で給料を払うと言い出したが、
『成果主義』はそもそも勤め人には向かないシステムである。

サウザー師匠の言う
給料の本質からは大きくかけ離れたもの。
それが成果主義である。

給料とは労働力再生のための費用

で、あるならば、
成果報酬というのは給料とは相容れない性質のものだ。

所謂プロフェッショナルのみが、
この成果主義の恩恵を得られるのであり、
我々「凡人」は、この成果主義なるまやかしに乗ってはならない。
生活費再生産の費用をしっかり頂き、
生活を切り詰め、浮いたお金と体力で
自分の商売(=不動産が良い)をコツコツ積み上げるのである。

私がブラック企業で経験した成果主義

実は私は25歳の時、
この成果主義に騙されて投資用不動産会社に転職してしまった。

モデル年収2,200万円(26歳 営業主任 基本給500万円 成果報酬1,700万円)

こんな感じだった。
リクナビネクストというク〇サイトを経由してまんまと転職してしまった。

これがどんなシステムだったかと言うと。

勤め先が仕入れた投資用不動産がある。
不動産Aを1億円で仕入れる。利回りは15%。
これを2億円にして利回り7.5%の投資用物件として、
個人投資家に売れ。
というのがこのブラック不動産会社のやり方だ。

そもそも少し不動産投資を知っている人間であれば、
こんな低利回りの物件は買わない。
カネを持っているバカを探すという途方もない大変な作業だ。

ただ、
まれにそんなバカを見つけることが出来ると、
2億円の1.5%がこの営業マンに入るというシステムだ。
つまりこの営業マンは一発で、300万円の成果報酬を得ることができる。

ただ、

よく考えてみれば、

このブラック企業は1億で買ったものを2億で売り抜けているのであり、利益を1億抜いている。
300万円の費用などハシタ金である。

というわけでそのブラック企業には10億円の投資物件もあったから、
確かに1.5%の1,500万円の成果報酬はあり得るわけだ。

まあ、
冷静に考えて、そんなにコンスタントに売れる力があったら、
中途半端な成果報酬ではなく、自分で起業する。
実にバカバカしい制度だ。

成果主義を導入すると社内がギスギスする。

成果主義が徹底している企業の特徴は、
人間関係が極めて悪いということが挙げられる。

営業マンは自分が成果を出すことしか考えておらず、
バックオフィスの人を大事にしない人が多かった。
そもそも企業はチームプレイであり、
誰かの成果が誰か1名に帰属する。
なんてことはないのである。

えてしてこのような成果主義の職場は空気が悪い。
職場環境としては劣悪である。
辞めた方が良い。

黙ってホワイト企業で勤め人+アルファ

大事なことは100回でも200回でも言う。
ホワイト企業で勤め人+アルファだ。

私のようにラッキーで素晴らしい会社にモグリこめる可能性もある。
そうでなくてもコツコツやっていれば給料+不動産で、
超一流企業(総合商社や外資系金融、テレビマン)の稼ぎを上回ることもできるのである。

成果報酬という狂った制度には狂った人間が集まるものだ。