怠け者の節句働き

勤め人卒業関連

怠けている人間は人が休む時に働いたふりをする

怠けていると節句にも働かねばならんという意味ではなく、
怠けものは人が休んでいる時に働いて、
さも忙しいそうにアピールするという諺(ことわざ)らしい。

既に労働力の販売業からは卒業した身であるから、
この言葉はお盆期間にせっせと出社している私にこそふさわしい。

私は例年お盆の時期を回避して実家に帰省する。
当然、帰省ラッシュを避けての行動だ。
さらにお盆の時期は電車も空いていて、通勤が楽だ。
ある意味2週間休暇しているようなものである。

日本以外の企業のことは知らんので
こんな言い方はおかしいかもしれないが、
日本企業は成果を出せなくても、
残業したり、休日出勤したり、人が休んでいる時に働くことで
何か許されるような雰囲気がある。

この節句働き戦略は悪くない作戦だ。

私の勤め先の業界は「金融」「債権回収」であり、
お盆は普通に稼働するし、年末年始は31日と1月1日~3日以外は
毎日が営業日である。
債権回収特有の慣行といて、お盆期間と、松の内は
回収行為を控えるというものがあって、
以外にお盆と年末年始は出社しつつも暇なのである。

SAT、実は真面目な勤め人で、勤め先ホワイトじゃない説

このような説が最近まことしやかにささやかれている。
情報の発信源は俺だ。

今年も勤め先では2名の退職者が出た。
30名に満たない中小企業ではあるのだが、
退職者はぽつぽついる。

出向者で、ストレスのせいで早期に出向元に戻った人もいる。
出向元もかなりの激務であり、そこで10年以上生き残った若手のエース級の出向者でこれだ。
アル中みたいになってしまった人も2名見たし、
うつ病で休職した社員もいた。

エース級社員で、社内のコミュニケーションも積極的で、
家族サービスも頑張っている人も実は限界が近いと噂で聞いたこともある。

そうなのだ。

SAT氏は勤務先がホワイト優良企業という触れ込みだが、
実際は激務系勤め人なのかもしれない。
20代からブラック企業も経験したし、投資ファンドが入って、
上場のために過度なノルマを押し付けられたこともあるし、
外資系金融のバイスプレジデントから数字をガッツリねじ込まれたこともある。
また、休日に客先に訪問してプレゼンさせられたこともある。

私はブラック労働でも頑張れるだけなのかもしれない。
さすがに今の勤め先で出世こそはしていないが、
ライバル(私は思っていない)達は次々に脱落していく。

単に私は勤め先が高給ホワイト企業だと思い込んでいるだけで、
客観的に見たら、激務をこなしているだけの
メンタル強者のシゴデキ男なのではないかと最近は思い直している。

その証拠に、ストレスのせいで過食したり、
酒が過ぎることもある。
さすがに家や一人では酒は飲まなくなったが、
入社当初は毎晩午前様であった。

そうなのだ。

私は単に強い人間で、その強さに任せて大家も並走させて
勝ち上がったに過ぎないのかもしれないのである。

ここからの戦略は

とにかく。

なにはともあれ。

20代、30代、40代、50代

勤め人は4つのフェーズがある。

20代は仕事を覚える。
キャリア()を積む業界を定める。

30代はひたすら労働させられる。
40代は30代の実績を踏まえて、一兵卒か管理職候補に分かれて
ひたすら労働する。

50代は管理職として昇っていき、
役員候補になるか?脱落するかの岐路に立つ。
それとも専門職として老いながら一兵卒を続けて退職するか?

私は管理職の方向には進まず、
一兵卒の専門職として歩んでいる。
一方で別に勤め人を継続する必要性はない。
転職しても債権回収専門職として、
保証会社、ローン会社などで働き口はあるだろう。
待遇が今のままでも十分良いから残っているに過ぎない。

結局50代で労働力販売業は終わる。
60歳で強制終了なのだ。

できれば30代、遅くとも40歳で
労働力販売(勤め人)後の人生を考えておかねばならん。

心技体知が劣化した50代、60代で始めたら、
それこそ、カネを持ったカモとして、
資本主義の豺狼どもに食いちぎられるのみである。

しっかり準備すべきだ。
不動産は相変わらず一番マシなビジネスであるが、
私がスタートしたころよりは難易度が確実に上がっている。
地方築古戸建リフォーム戦略も、
始まったときはブルーオーシャンだったが、
ワナビ―も初心者もどんどん入ってきて、
徐々に戦国時代化している。

むしろ不動産に限ることなく、
60歳まで勤め上げて、その間に株式投資で積み上げる方が
安全かもしれないと思えるレベルだ。

それは当然と言えば当然の話。
バブル崩壊で日本中が不動産や株式に総悲観だった時代の後から
私は大家業に入ってきた。

今では株価も右肩あがり、
不動産もみな強気である。

楽勝なマーケットはすぐに飽和して
生存競争が激しい戦場となる。

むしろ新たなブルーオーシャンを探すべきタイミングかもしれん。

その意味では私の息子達は
不動産に限らない戦い方をしなければならず、
私が教えられることは案外少ないかもしれん。

必要とされる仕事をする

仮に日本を舞台に米中戦争が開戦し、
日本が再び焼け野原になったとする。

その時は「需要しかない世界」ができるだろう。
家、生産設備、道路、食料、サービス。
全てが足りないから、
働けば働くほど儲かる。

この世界では「営業マン」など要らない。
需要が供給の取り合いをするのだから、
勝手に売れていく。

まあ、そんなことも今すぐには起きそうにない。

当面は供給過多の世界が続くのだと思う。
そんな世界で、60歳の老人がどんな商売で死ぬまで生きるか?
いつも考えてしまう。

必要とされることをやるのが一番良い。

最もいいのは
大家をしつつ、3人のムスコどもの孫を一手に引き受けて、
保育する。これがいい。

10人は欲しいところだ。
全員が近くに集住して、共働きで心置きなく稼ぎ、
資産を買い、早期に経済的自由を獲得する支援ができたらベストだ。
いや、そっちに行く。

どうしても労働しなければならない人は
内装・リフォーム・電気工事、外壁屋根の工事、解体もいいと思う。
60代でもまだまだやれる。
適度に肉体を使う方が良い。

汚いジジイが営業したり、若者に老害呼ばわりされながら
経理や総務をするのは疲れる。
メンタルを病み、運動不足で体を壊すだけだ。

清掃・運送もいい。

いずれにしても、
他人から求められることをしていきたいなと思う次第だ。

悪いが勤め人はもう少し続けさせてもらう。
1月引っ張ればその分だけ有利になる。
いつでも撤退することは可能だ。
俺は既に労働力に依存しない資産が形成してある。

必死でしがみつく必要はないのだ。

若いうちに苦しんだことは無駄ではなかった・・・。

をはり