強いヤツとは戦うな

ビジネスの話

バキってあるじゃないですか?

生物最強の親父を持つバキ。
男の子はみんな大好きです。
私も好き。

しかし、
しかしですよ。

バキに登場するキャラ達は、
すべからく痛い目に遭うわけです。

目玉をなくす、
足をなくす、
腕がなくなる。

なんでそんな目に遭うのでしょうか?

それは「戦うから」

漫画の世界ではそれで面白い。
プロスポーツも「見世物」だから、
それでよい。
高校生とプロは試合しない。
だって「つまんない」から。

しかし、
当事者は死ぬ思いをするのである。

才能があって、
それが「やりたいこと」。
ならば好きなだけやったらよい。
しかし、
単に生活のためにサラリーマン(勤め人)をやるのであれば
バキみたいなことをしない方がいいんじゃないですかね????

人生を売って、収入を得る

勤め人だけが人生を売って収入を得ているわけではない。

大家だって、
経営者だって、
生きとし生ける物、
全てが時間を使って収入を得ている。

得た収入を使って、
自己の欲求を満たしているのだ。

資本主義というシステムというか、
現状を正しく説明した事実というか、
ルールというか、真理というべきか。

リンゴが落ちることから引力を発見したのではない。
引力は元からそこにあったのだ。
ニュートンが引力を発見したらから、
リンゴが落ちたわけではないのである。

もともと資本主義的なルールが存在していて
それに資本主義というラベルを貼ったのである。

メスの動物には、
交尾と引き換えにオスの庇護を得る行動をするのがいる。
それは「取引」をしようと思ってしているのではない。

本能として行っている。
それを人間が「取引」という色眼鏡で見ているにすぎないのだ。

資本主義という絶対的な真理があるのではない。
絶対的な真理に資本主義というラベルを貼ったのだ。

なんの話だか忘れてしまった。

話がそれた。

つまり、人生を売って給料を得ているなどと思う必要はない。
産まれ落ちた瞬間から時間は動く。
鼻クソをほじっている時も、
肉体労働をしている時も、
時間は過ぎる。
無駄なことなど1つもないのだから、
堂々と勤め人をやって給料を得るがよい。
という話だ。

但し!

バキでの事例を引くまでもなく、
「割に合わないことをしない方がいい」という話である。

資本主義での理想的な勝利はツマラナイ方がいい

ギャンブルで強い人の勝ち方というのは
「ルール」に従うということらしい。

勝つときに勝つ
負けるときは損失を最小限にして負ける
勝てるときは、無理をせず、小さく勝ってさっさと引く。

本当にツマラナイことをコツコツと繰り返す。

大家業でも同じことが言える。

ボロボロの廃墟を、
驚くような手法で再生して、
ピッカピカにして、
目玉が飛び出るような価格で貸す。

奇跡の上に奇跡を重ねるような勝利は、
理想的でもなんでもない。
ツーストライク、スリーボールからの
逆転満塁サヨナラホームランなど要らない。
3回に犠打で送った四球の走者が暴投で3塁に進み、
犠牲フライで1点。
それを守って勝つような勝利の積み重ねである。

仕事がつまらない????
なるほど。
仕事がつまらないが、ストレスが少ないならば大いに結構。
仕事がつまらないが、それでも給料が出ていれば言うことなし。

では、仕事が楽しいならばストレスが高くて、
給料が安くてもいいのか?

勤め人に何を期待しているのか?
安定的な収入と低いストレス以外に求めるものはなくて良い。

やりがいのある仕事というのは確かにある。
アニメのアシスタント、
売れない芸人、
売れない歌手。
特にエンタメの世界では「やりがい」の対価として
高ストレス、低給与が承認されている。

明確なトレードオフなのだ。
勤め人とやりがい、収入を全て手に入れるのは諦めよう。
そんな芸当は針の穴を通すようなものだ。
最初からやらないがよい。

勤め人はソコソコの収入と低ストレスが良い

これに尽きる。
副業をしてさらに収入を増やし、
さらなる低ストレスと安定収入を得る。

安定収入を副業が稼ぎ出し、
勤め人の稼ぎが必要なくなった時。

その時こそ「好きなこと」をやったらよい。
自分の商売が自分を養ってくれるようになってから
やったらいいのだ。

副業が勤め人の稼ぎを上回らなくても焦ることはない。
だってみんなそうだから。
焦りは判断力を奪う。

「別に勤め人プラスアルファでもいいや」

その程度に構えていた方がうまくいく。

実際私も独立を考えたりしているが、
いざ勤め人を卒業したら、
給与+アルファでヘラヘラしていた時が一番幸せだった…。
と後悔するかもしれない。

と、いう訳で話は取っ散らかってしまったが、
勤め人でも副業でも、
強い奴がいるところに飛び込んで勝負するなという話である。

ツマラナイ勝利をコツコツ積み重ねることができる世界で、
連戦連勝するのがいい。
エンターテインメントの世界は金を払って消費して楽しむのがちょうどいい。
当事者になってしまうと、
目を失ったり、腕、足を失うような戦いを強いられる。
勤め人の世界でも、たかが給料がちょっと高い程度のことのために
ストレスではげたり、健康を失うことになる。

人が避ける、ツマラなくて、ストレスが低い仕事を9時5時でやろう。
そして貸家でも買ってヘラヘラしていたらよろしい。

をはり