対女性の振舞いについて(序章)

人間関係

男子の幸福はカネと女

と、有名な聖丁が語っている。
この点は確かにその通りで、
ある程度、本当にある程度であるが、
カネと女については私は困っていないので、
語る資格があるだろうし、
女性の対応について語らないのは
片手落ちとの批判もあろうかと思う。

今後は少しこの話題も書いておかねば。
と、思って重い腰を上げた。

男3人兄弟では対女性の対応力が育ちにくい

女の兄妹(姉弟)が家族に存在することは非常に有利だと思う。
女性に対して過度な幻想を抱かないであろうし、
女性の日常の生態について実地で学ぶことができる。

私の場合には男3人兄弟であったので、
女性の扱いが正直分からなかった。

小学生、中学生までは、いや、恥を忍んで言うと高校生まで
好きな子にイジワルをするわけではないが、
緊張して会話ができなかった。

対女性に関しては
少年ジャンプ的な
「きまぐれオレンジロード」
「タッチ」
「ビデオガール」
的な恋愛観を持っていたと告白する。

いわゆる「純愛」である。
手をつないだだけで「ドキドキ」、
顔が近づいて「ドキドキ」
という実に気持ち悪い恋愛だ。

それが普通だと思っていたので、
まず「好きな相手を決める」→ドキドキする→緊張する→しかし、何もおこらなかった。
という悪循環を繰り返していたと思う。
同世代が「彼女」という存在を獲得していたのを横目に見て、
「俺は勉強と部活で忙しい」
と、言い訳をして、勉強で好成績を取って自分の本心に蓋(ふた)をしていたのだと思う。

大学生になるということは彼女を作らねばならないということだと思う。

さて、日本の名門大学である早稲田大学に合格した私は、
高校時代に逃げ出していた問題と向き合わざるをえなくなる。

勉強で言い訳をして女性の獲得から逃げていたのだが、
早稲田大学に来てみたら、天才がいる。
勉強などできる人間しかそもそも周囲には存在しないのだ。

高校まではいわゆる「勉強のできないヤツ」が女に現(うつつ)を抜かしていた。
という、言い訳(現実を曲げて自分を肯定する)が通用したが、
大学に来たらそうはいかない。
アイツも彼女がいる。
コイツも彼女がいる。
お前はどうだ?という状況に至るのである。
私は当然のように童貞であり、
飛びぬけて勉強ができるわけでもない。
スポーツもできるわけでもない。
顔がスペシャルに良いわけでもなければ、カネもない。

等身大の自分に向き合わざるを得なくなってしまったのである。
勉強に逃げることもできたが、
その逃げ場にはもっと優秀な学生がひしめき合っている。
私は女性問題に立ち向かうことを選んだのである。

対女性能力の高い4年生との出会い

大学の1年生の時に理工学部の4年生とサークルで知り合うことになった。
今思えば彼は女性能力が高かった。
彼女という存在がいながら、他にも複数の女性にちょっかいを出すような、
世間一般で言うところの「遊び人」かもしれない。

「きまぐれオレンジロード」的な恋愛観に洗脳されていた私は、
彼を最初軽蔑していた。
なんだこの不誠実な人間は!
と、思った。

誠実だということは1人の相手だけを想い、
わき目も振らないことだと思っていた。
しかし、彼はモテる。
一方私はと言えば、好きな相手はいるものの、
「しかし、何も起こらなかった」
ばかりを繰り返していた。

漫画のようなロマンティックなイベントなんか起きるはずもない。
私はこのまま老人まで一人なのではなかろうかと思ったほどだ。

それに対して彼はこういった
「好きな相手がいる?じゃあさっさと食事にでも誘え」
と、
私はちょっと気になる同級生を誘ってみた。
「いや、用事があるから」
と、玉砕した。
思い続けた数カ月はあっけなく終わりを告げた。

4年生の先輩は、
「あ、そう。じゃあ合コンをやろう」
と、適当に受け流した。
私が彼女のどこを好きになったかとか、どんな関係かも聞かない。
時間の無駄とでも言わんばかりに次の手を打ったのである。

私は「合コン」に来るような相手と良い出会いなどあるわけがない。
と、嫌な気分になっていた。
恋愛は、自然に、運命的に出会い、結ばれるものだと思っていたのだ。

今思えば、洗脳されていたのだと思う。
少年ジャンプ的な恋愛観に毒されていたのだが、
当時の私は正しい行為をしている先輩を軽蔑し、
宗教的な誤った恋愛観を信奉していたのである。

しかし、私は先輩から離れることができなかった。
なぜか?
先輩は結果を出している。
正しい恋愛観を持っている私に彼女がいないのに、
間違った恋愛観を持っている先輩には彼女もいるし、たくさんの女性が彼の周りにはいるのである。

で、あれば、間違っているのは「私」ではなかろうか?
私はそう思い始めていたのである。

長くなりそうなので序章とし、また次の機会に続きを書こうかと思う。