売ったら負ける

資本主義の分析

不動産業界の王様

三菱商事、三井不動産、住友不動産、森ビル
戦国時代で言ったら、織田信長、武田信玄、上杉謙信、北条氏康と言う感じだろうか。
この4社に共通しているのは、丸の内、日本橋、新宿、港区と、
拠点がハッキリしている点にある。

絶対に負けない立地を抑えて、そこに建物を建てて賃料で食っている。
テナントリーシング、建物管理など、派生するビジネスまでキッチリ抑えているではないか。

大学受験・資格試験の勉強は過去問を当たるのが王道である。
しからば不動産をやるうえでは、王道である、
彼らの戦法を真似るのが良いと思っている。
即ち、ドミナント戦略である。

徒手空拳でスタートした農家の次男坊の出世物語であるこのブログの主は、
千葉に拠点を移した。
とはいえ千葉と言えども好立地は全て押さえられている。
私が主戦場にするのは総武線沿線である。
東京都心部は一時撤退。
錦糸町から千葉駅までの総武線の駅周辺のゴミのような建物を拾っていく作戦である。

基本的には売らない。
賃料を得続ける戦法である。
建て替えチャンス、隣地買取チャンスが来たら、果敢に買う。
買ったら収益化する。
更地になったら、そこに建物を建ててまた2世代程運用する。

原則売らない。
これを代々続けて欲しいと思っている。

ベンツは4年落ちを買えという嘘

節税の名の元に行われる無駄遣い。
あるある。

1,000万円の利益が出たとしようか。
500万円の節税商品を買ったとすると、利益は500万円に圧縮される。

税金が3割持っていかれるのだから、
納税額は300万円と、150万円だ。
確かに納税額は150万円安くなった。

しかしだな、
手許に残るキャッシュは700万円と
350万円+節税で買った500万円のモノ
である。
500万円のブツというかモノというかは、
500万円で売れるとは限らない。
仮に売れたとしても売却した利益に課税される。

更に重要なことだが、
500万円のブツを買う➡経理処理する。
500万円のブツの処分に困る。
という、社内のリソースを消費し、
社長の脳細胞も消費する。

余計なものを「節税だから」と言って買うのは100%お勧めできない。
毎期利益が出たら、毎期節税するのか?
節税で手に入れたブツの処理にも頭を痛めることになる。
2年で高級車を償却したとしよう、
2年後にはまた高級車を買うのか?

節税の名の元に正当化された浪費ではないのか?
その浪費は社員、家族、近隣に見られているのではないか?
成金と呼ばれてはいないか?

という訳で、一周回って私は「納税」が最高のソリューションである。
と思うに至った。
高級車ではなく、物件のリフォームを毎期行って、
物件のバリューアップと、償却費という事業経費の王道で、
正々堂々と節税をしたらよろしい。

売った時に負ける

不動産でも、貸家でも、
売却した際に課税されるのだ。
そもそも売らない。
ずっと使い続ける。
最期はスクラップまで使った方が、
絶対に現金が残るのである。

節税と言う名の浪費は厳に慎まれたがよろしかろう。

私の18号物件は土地値200万円建物800万円という
「驚異の建物価格」である。
ダメ元で言って見たら通ったので、
急いで法人ではなく、個人での買い取りに切り替えてしまった。
私の税率30%として、200万円の減価償却費はデカい。
デカすぎる。
4年は勤め人を続けたくなる金額だ。

しかしだ。
話がそれたが、売却する時には苦労するに違いない。
その時売却益が発生して課税されるのだ。

節税地獄に陥ってしまうと、
節税策の出口の節税策を考えなければいかん。
節税の解決策の解決策を考えるのか?
これは無間地獄ではないのか?
その間に本業で稼いだ方がいいのではないか?

殺し合いの螺旋から降りる。
それがストレートに納税するということなのだと、
私は思う。

をはり