学生の部活より薄い人間関係
同じクラスの学生同士。
これが勤め人の同僚との関係に近い。
だが、学生時代の部活よりは
勤め人の同僚というのは関係が薄い。
なぜか?
それは部活が、好きな趣味を持つもの同士の関係性。
であるが、
勤め人の同僚は、同じクラスの知り合いに近い。
そもそも他人が勝手に決めたクラスという枠にぶち込まれただけ。
極めて受動的な人間関係であることに起因すると思う。
だから、プライベートで関わる同僚は殆どいない。
転職してしまえばソレっきりだ。
その意味で、私は勤め人としての人間関係は重要視していない。
私は人間関係がかなり薄い。
親にも年1回程度しか会わないし、
嫌いな親戚である、叔父の葬式には出席しなかった。
祖母はまだ存命だが、葬儀になど出ない。
それどころか、1度嫁の顔を見せた程度で、
ひ孫の顔も見せたことはない。
小中学校の同級生には20年以上会っていない。
高校の同級生も連絡を取り合えっているのはゼロである。
大学の同級生もゼロ。
先輩3名ほどだけが、私を面白がって声をかけてくれる人がいるだけだ。
後は何故か定期的に顔を合わせる大学時代のバイトの友人。
そんなものだ。
後は億り人の同級生が最近トモダチ未満、知り合い以上の関係になったくらいだ。
関係が薄い。
退職勧奨、イジメを仕掛けてくる陰湿な連中
私はこれまでアホだったので、人を信用して痛い目を見たことが何度かある。
2社目の投資用不動産会社で、社長が六本木の風俗店で行為に及んだ後に、
そばを食べたいのに、そばがない。と、風俗嬢を殴ったとかいう社長の会社に半年だけいたことがあるが、
私はブラック過ぎて転職活動をしたのだが、
転職先が決まり、辞めます。
と、言った後で「SATお前どこに転職するんだ?」と、聞かれたので、O証券ですけど?
と、馬鹿正直に答えてしまった。
そしたら、会ったこともない、投資用不動産会社の役員から呼び出されて、
SAT君さー、オレ証券会社出身んで、O証券の役員よく知ってるんだよね!
と、ヘラヘラ言われて、「ああそうですか、よろしくお伝え下さい」と、
馬鹿な回答をしたのだが、その後、転職の内定は無事に取り消された。
ひどい話だ。
まあ、転職先は言わないのがルールだと言うのは後から知った。
世界は悪意に満ちている。
特に勤め人の世界、東京ってのは悪人しかいないと思っておいた方が良い。
借金取りにもどった後は比較的まともな人間関係に恵まれた。
思えば、銀行の子会社の時の上司は5つくらいしか変わらない人だったが、
この人はいい人だった。
この人は信用できると思って転職先を言ったが、何も起きなかった。
いや、正確にはこの会社にはそんなことが出来る力はないというか、
無能貴族みたいな人ばかりだったから
不動産会社のような行儀の悪いことはしなそうであったのも理由の1つだ。
まあその銀行子会社も、
公的資金を返済できずに、携帯電話屋の投資会社に買収されてしまった。
借金取りだけさせて欲しかったのだが、
ファイナンスの最前線に駆り出されて嫌になってやめたのである。
銀行の子会社だと、色々な関連会社があるから、
キツイところに回されてしまうリスクがある。
それを回避するためには、
「コイツは回収しかやらせられない」
と、思わせることも大切である。
債務者に当たらせたら強いが、法人向けの営業ができなそうなヤツ。
そんなイメージを持たせたらよい。
とは言え、私自身32歳頃の話だが、
転職直後ということもあり、
延滞率20%改善、デフォルト債権の回収率30%改善という
目覚ましすぎるパフォーマンスを出してしまった。
せめて5~6%くらいにしておけばいいものを、
給料が倍になって、嬉しがってしまった。
コイツは、後方部隊にするのは惜しいと、
最前線へ送り出されてしまった。
その反省も踏まえて今の小さい会社であれば、
回収だけできるだろうと思って転職したのだ。
まあ、確かに10年以上楽しく(?)働けたので、作戦は奏功したのだが、
楽しすぎて、しっかりと勤め人卒業の準備をすることなく、
ダラダラと働いてしまった。
過去の延長の投資方法ばかりやってしまい、
給与が増えたなりの投資をせず、2回も追徴課税を受けたり、
アベノミクスで不動産が値上がりする中で、
いつまでも低属性のやるような投資を続けてしまったのである。
そうこうしているうちに10年もすると、
私をひいきにしてくれていた上司も辞めてしまい、
世代交代が起きる。
世代交代の中で、邪魔な同僚を排除しようとする同僚が上に立つようになってしまった。
そんな流れである。
10年の時間を稼いだのに、1億も純資産を増加させられていない。
借入も1億程度しか増やしていなかった。
聖丁がホワイト企業に転職して、
戸建を増やし、生活を質素に整えていたのと対照的に、
長男のお私立受験をやってしまった。
全く持って情けない。
ぬるま湯につかっていたら、周囲が熱くなってしまっていたのだ。
ゆでガエルである。
勤め人1本に絞って、上へのゴマすり、
自分の命令に従わない同僚の排除を進めている同僚に気づかなかった。
性善説でやっていたのに、いきなり後ろから味の機銃掃射を受けて、
やっと気づいたようなものだ。
勤め人、特に上に上る勤め人には陰湿なヤツが多い。
「半沢直樹」を見ると、彼らは顧客と会う以上に
社内でバチバチやりあっている。
企業がしっかり安定してくると、
社内で戦争を始めるのである。
安定しすぎてインフラみたいになると、
社内戦争が日常化する。
アホみたいな世界だ。
そもそも40歳を過ぎて勤め先にしがみつくような連中は
勉強バカである。
私を含めてである。
そんな勤め人しかできない中年連中とよろしくやっていけるわけがないのである。
勤め人しかできない中年との付き合い方
何というか、
40歳も過ぎてだな。
他人に勝手に作られた人間関係で仲良くやっていこうと思うのが間違っている。
人間50年とすると、
もう死の一歩前である。
その段階にもなって、他人の使用人として仲良くやっていくのは難しい。
いきなり私のアシスタント的な人をクビにしてきて、
査定を引き下げ、「SATさんが出来る仕事がないですよ」
「営業も、回収もできていません」
そんなことを言ってくるわけだ。
ああ、そうか、こいつらは俺を追い落とそうとしているんだな。
と、
社長から聞けば、私の悪口を散々吹いて回っているというではないか。
私はなんとおめでたい男であろうか。
こうなってしまったら、もうバカバカしいので辞めてしまうのもいいだろう。
別に復讐しても仕方がない。
そんなことに時間を費やすのも先の短い人生の無駄遣いというものだ。
とは言え、社長には世話になったので、不義理もできない。
パッと転職してしまうのが、一番いいだろうが、
社長に世話になったのだから、一線を引いた。
社長が引いたら俺も辞める。と、宣言したのである。
恐らくあと5年以内だろう。
というかだな、子育てが一番厳しい時期の同僚に退職勧奨を仕掛けてくるような連中とは
仲良くやっていけるわけがない。
明らかにキャパシティーオーバーの業務量を振って、
ミスをしたら査定をガッツリ下げるという
あからさまなことをする。
いや、別に賞与はいらんので、
仕事量を適性にしてくれ。
というお願いも通らない。
「SATさんはうちの会社では無理じゃないですか?」
と、言う。
もう少し露骨に退職勧奨をしてきたら。
と、常に録音を回していた。
労基に違法な退職勧奨と通報した上で、
雇用の維持を掲げる監督官庁にもタレコミ。
Xで音声をUPして社会問題にしてやろうかと思ってしまった。
と、まあ、そんなことをしても、疲れるだけだ。
悪意に悪意を返すのは馬鹿のやることだ。
賢い人は許す。
もっと賢い人は無視するのだ。
私は無視を試み、この勤め人モラトリアムの期間に1件1件。
不動産を増やす。
そうしているうちにツキも回ってくるだろう。
今までが順調すぎたのだ。
ここらでこの程度の不幸は引き受けた方が良い。
さもないと、不幸が一気に満期を迎えて、私の人生を押しつぶしてしまう。
負けるべきところでは負ける。
引き際の美しい武将が、生き残るのだ。
金ヶ崎撤退戦、武田信玄の東美濃侵攻、などなど。
信長は引くべき時は引いている。
をはり