勤め人には「異動」がある

働き方

3月から異動、そして新たなる業務

社長に呼び出されて
社長室に入る。

社長「おい、SAT、少し忙しくさせてもいいか?」
SAT「はい、喜んで」
社長「退職する〇〇の業務をお前が引き継げ」
SAT「かしこまりました」

という、やり取りが発生して、
晴れて新業務を担当することになってしまった。

従来やっていた業務を他の社員に引き継げればいいのだが、
従来の業務に上乗せする形での業務担当である。
特に中小企業ではこのようなケースは多いだろう。

折角従来の仕事をヘラヘラやれていたのに、
経営者は社員の動きをよく見ている。
異動+新業務という役割を担うことになった。

自分だけの業務を効率化して最小労働で最大効率を上げる。

勤め人+アルファの王道は、
勤め人における労働負荷を限界まで減らし、
減らすことで浮いた労働力を使ってプラスアルファ、
即ち副業、つまりは自分の商品を持つことである。

私は勤め人生活において
「債権回収」しかやってこなかった。
人事も経理も何も知らない。
これしかやらないし、これしか出来ない。

しかし15年以上借金取りをやっていれば
いつ誰がどこで何をすべきなのか?
呼吸をするようにできる。

この段階まで来ると、
シロウトが8時間の時間コストを要する仕事でも、
3時間もかからないうちに処理できる。

この浮いた時間で、勤め先に貢献することなく、
自分のビジネスを成長させていくのである。

まさかの仕事内容「調整」

これまで債権回収ばかりしてきたのだが、
まさかの新業務は「調整」である。

実は調整が最も面倒極まりない仕事なのだ。
複数の当事者が合意するためには
各当事者の意思決定権者が合意する必要がある。
意思決定権者が直接話し合いをして合意すれば一番早いのだが、
そうはいかない。

意思決定権者が社長である場合、
社長は些末な合意事項では電話すらしないのである。
そのため、勤め人が「書類」を作ってハンコを貰うという
クダラナイ作業が発生するのだが、
そのために各当事者の勤め人が走り回ることになる。

各当事者の意思決定権者ー意思決定権者に判断を任された役員、部長、課長
ー末端で手を動かす勤め人と、さらに関係者が増えていく。

こうして意思決定には時間がかかるという負の側面があるものの、
判断に多数の人間が介入することで、
妥当な合意に至るというメリットもある。

しかし、この調整という仕事は実に面倒。
私の勤め先の場合「政府」「金融機関」「投資先企業」
と関係者も多い、それに勤め先の社長の判断が必要で、
根回しがとても面倒だ。

勤め人自体が時間の無駄なのに、
それをさらに複雑化させて時間がかかる。

この仕事を新たに行うのはかなりツライ。
特に若い時間が少なくなっている私としては
こんな仕事は1秒も速く抜け出したい。

もはや一刻の猶予もならぬ。
私は早く勤め人を卒業する手を打っていかねばならない。
息子の教育費問題を吹き飛ばすべく、
不動産を増やしていきたい。

つづく