勤めて忙し

日々雑感

出張や飲食接待が解禁されたので忙しい。

雇用調整助成金の上乗せも1月で終わるそうで。
コロナももはや日常と同化してきた今日この頃です。
依然としてマスクを付けなきゃいけない雰囲気だけは残っていますが、
外では堂々とマスクを外して闊歩しているSATです。
こんにちわ。

コロナの2年間でサボっていたツケを勤め先全体で払わないといけなくて、
必死で営業活動をしています。
そのおかげなのか何なのか分かりませんけど、
金融機関が不良債権の売却を加速している気がします。

私の勤め人仕事は金融機関がロスカットをしないことには
商売が回らないという極めて特殊な市場での仕事です。
銀行やら債権を保有している投資家へせっせと営業をしています。

また、営業だけではなくて、投資した債権の管理回収もしないといけませんし、
ファンドビジネスなので、出資者である国や金融機関との調整もあります。

ファンドを作る、投資する、回収する。
全ての業務をやらねばならぬ。
のであります。
自分の商売としてファンド運営業をやると言うのは今のところ考えていませんが、
折角勤め人としてキャリアを積んできたこともありますし、
今しばらく頑張ろうと思う今日この頃です。

さて。

いつまで働けるのか問題

正直、私の年齢(40代)になってくると、
コンサルティングファーム、M&A、ファンドで手足を動かす仕事がキツくなってくる。
何がキツイかというと、Excelに投資先の財務資料を打ち込んで、将来予測やら、
外部環境やら色々分析する仕事がキツイ。

銀行で言うと「調査役」的な仕事なのだろうが、
常時10件程度の案件の分析、調査をしなければならない。
調査をして、投資、回収の意思決定をするための膨大な書類を作成するという仕事である。
そして説明をして、エライ人の判断を仰ぐのである。
この仕事は20代、30代の若い元気な男性諸君のパワーによって支えられている部分が大きい。
公認会計士資格でもあると、すんなりできるのかもしれないが、
借金取りのサービサー上がりの私としては苦手な仕事である。

40代のオッサンにこのような仕事を若い人と同じくらいのボリュームでやらせると、
体力が追い付かなくなって、辞めるしか逃げ道がなくなるだろう。
若しくは肩こり、眼精疲労、腰痛、ストレスで身体が大破するかもしれない。

この道から抜け出すためには、自分が投資判断をする側に出世するしか道がないのであるが、私は別な方法で何とか生き残ろうともがいている。
具体的には、調査業務を回避するために、案件を持ってくる仕事にシフトして、
調査業務よりも案件獲得(営業)をやらせた方がこいつは使える。
と、思ってもらうこと。
債権回収の知識や弁護士、不動産会社の人脈を生かして案件EXITの担当に逃げる。
更に投資家側(国、銀行)との折衝力を高めて調整役としての存在感を発揮して調査業務を振られないようにする。という戦略のMIXである。

大企業であれば、どうでもいい仕事に回ることも可能だが、
中小企業の場合には、どうでもいい仕事が少ない。
あったとしてもそこに高給の担当者を張り付けたりはしない。
調査業務という必要だけどキツイ仕事が最後の砦となる。
この砦での仕事に慣れるか、他の仕事で存在感を出すか。上に上がるか。
私の選択肢は少ない。

私の直感では50歳まで働けたら御の字だと思ふ。

30代にはなかった、40代で開花していく能力で生き残る。

とはいえ、老化という不可避な問題を背負いながら勤め人を続けていくのである。

私は大家業を並走させているので、
私の衰えと合せて大家業の事業規模を拡大させていくことによって、
収入減少を補填することが可能だ。

また、育児と言う巨大な支出も、
お陰様で3人の息子達は5体満足頭も異常がないので、
終わりが見えている支出である。

大家業の事業規模拡大&教育費の期限到来。
これによって私の資金繰りは大丈夫だと思われる。

しかし、勤め人一本槍の皆さんはなかなかスリリングであろう。
特にある程度歳を食ってから子供をこしらえた人は尚更苦しかろうと思う。

まあ、それはさておき、
40代には30代にはなかった能力が開花するという事情もあると思う。
40代に開花する能力とは。

同世代が出世しているという環境

これだ。
同世代を生きている勤め人仕事の関係者が出世していくので、
仕事が回しやすくなる。
という事情が挙げられる。
40代ともなれば、決裁権限を持ち始める同世代が産まれ始める。
これは30代ではななかった環境の変化である。
どうしても世代が離れてしまうとコミュニケーションが取りにくい。
同世代が偉くなるというのは大きなメリットだ。
この良い環境変化は50代まで続くが、60代に同世代が引退していくと終わる。

40代の経験値。
30代で私は転職して今の会社にいるが、
社内の仕事の流れを熟知しているという点も、
30代にはない強みである。
稟議書1つとっても、承認する上司が好きな言葉の使い方とか、
抑えるべきポイントを熟知していることは大きな強みだ。

減退した少ない体力でポイントを押さえた仕事をすることで、
多数の仕事を回すことが可能だろう。

さらに、自分よりさらに老化していく上の世代の追い落としという作戦もある。
60を過ぎて会社にしがみつこうと言う連中を排除して、
上に座るという作戦もあるかもしれない。
しかし、この作戦は、私が否定する勤め人としての出世という茨の道を進むことになるし、
60過ぎて高い地位を抑えようと言う老獪な連中の返り討ちに合う危険もある。
泣かぬなら、泣くまで待とう、ホトトギス。
やめぬなら、やめるまで待とう、上司ども。

徳川家康よろしく、秀吉(目上の連中)がしっかり衰えて死ぬのを見定めて、
満を持して取るべきだろう。

あまり早く勤め人を辞めて、不十分な大家業で苦労するのは割に合わない。
特に勤め人は年齢と給料に比例関係があるので、
ある程度歳を食ってしまって、勤め人を続けている以上は
可能な限り、それを引っ張っておくのが良いだろう。

若くして独立したかったなぁ‥‥。

つづく