俺たち(勤め人)は国分太一氏を笑えない

落とし穴

誰と取引をするかは、買い手の自由なんだよ

彼がどんなパワハラをしたのか?
誰も知らない。
それどころか、本人も知らなかったらしい。

事実はどうか知らんが、
事実としては、日本テレビは彼との取引を解消した。
理由は「パワハラ」だが、本当の理由は分からない。

異性と別れる時に理由を言う必要はない。
〇〇が嫌だから別れる。
と言ったら相手は、じゃあ〇〇を直す。
と食い下がるだろう。

理由は言わないか、
どうしようもない理由にすべきだ。
番組改編で使わなければいいし、
番組も視聴率が悪いから打ち切りでもいいだろう。
スポンサーの意向でもいいが、スポンサーに迷惑が掛かってはいけない。
予算の都合でも何でもいいだろう。

コンプラなんて曖昧なことを言うから、
面倒になるのである。

まあ、日本テレビの社長は対処を間違えたのである。
私が部長ならうまく処理しただろうに。

ただ、予算の都合とでも言っておけばいいのだが、
恐らくそれに対してはじゃあ値下げします。
と、打ち返される。
予算の都合でもないとすれば、
何か裏があるのだろう。
(一説には、TOKIOが福島の土地を所有していて、メガソーラーの開発の邪魔になっているが、売却を拒否したと言う説があるが分からない)

まあ実際はどうか分からない。
重要なことは、これだ。
「1つのビジネスだけに依存するのは危険、相手に切られたらオワリ」
そういう状況を作ってはいかんのだ。

1社との取引に依存しているのは「勤め人」も同じ

サラリーマン、まさに1社との取引に依存している典型例だ。
特に新卒で入社して20年、同じ勤務先。
部署異動は2年に1回、特に専門的知識はない。

そんな勤め人はもう、勤め先に依存している。
しかし、勤め人は簡単には解雇できない。
「労働法」があるからだ。
これは、先人たちが血と、汗と涙と、命を削って磨き上げた法律だ。
最近の左派は外国人ばかりに熱心だが、
昔の左派は労働者のために戦ってくれていた。
彼らが衰退したのは大いに労働者には危険である。
一定の勢力を持っておいてくれないと、
自民党の独裁みたいになってしまう。

話がそれた。

クビにされても転職先でやっていけるようにスキルを磨く。
これも1つの解決であるが、
私は違う。
無論、債権管理回収、企業の財務コンサル、企業再生、ファンド運営管理。
ソコソコ他社でも使えそうなキャリアを持っているが、
こんなもんはせいぜい40代までしか使えねぇ。
60歳で強制終了。
(債権回収の仕事は65歳までありそうだけど(笑))

一生できるビジネスを持った方がいい。
そう、「大家さん」である。
みんなで大家さんはポンジに落ちたが、
「一人で大家さん」これ、コレですよ。
80歳になっても、滞納者の家に行って、ドアを叩くことはできるし、
貸家やアパートの周囲を掃除することもできる。

簡単な修繕やリフォームをしてもいい。
一生できるビジネスを持つのは、
非常にいいソリューションである。

国分太一氏も、不動産を持っておいて、
切られたら切られたで、
Youtube等、自分のメディアで勝負しに行くことができただろう。
別にオールドメディアに「答え合わせををををを!!!」
なんて言わなくても良かったのではなかろうか?

まあ、安倍元総理、中川昭一さんに限らず、
数多くの政治家が暗殺されてきたのだ。
死んだ秘書も数知れず、勤め人でも殺された人は多数いるのだ。
50歳のアイドル(?)一人。
殺す迄はしなかったが、干してやるくらいのことは、
世間にはいくらでも事例がある。

ちょっといい時期があったとしても、
あっという間に転落するのが人生なのだ。

私も転職してから1年目から今の今まで、12年間。
陰湿な嫌がらせを受けている。
それでも辞めていない。
それが出来たのは、大家業を並走させていたからである。

本城、支城、砦

自分の経済圏を構築する。
極めて重要な発想である。

まず、本城。
多くの勤め人はこれである。

堀も石垣もない、武田信玄の甲斐躑躅ヶ崎館のような形状だ。
攻め込まれたら一たまりもない。

だから支配者も「コイツ、いつでも滅ぼせるわ」と、
舐めた扱いをしてくるのである。
そう、私の上司が私にやってくるようなナメた態度である。

「SATさん、あなた社員は無理ですよ」

こういうジャブである。
私が勤務先一本の勤め人なら、
「うわー、もうこの会社では終わったー、転職しないとー」
と、思ってストレスを感じるだろう。

私の本城は1つではない。
本拠地を何度も異動する大名みたいなものだ。
織田信長である。
名古屋城、清州城、小牧山城、岐阜城何度も拠点を動かす。
武田信玄が秋山信友を使って美濃東部へ圧力をかけた時、
信長包囲網で西部戦線との挟撃を受けていた信長は、
西へ逃げることも想定していたと言う。

私にとって勤め人は確かに重要なビジネスの1つであるが、
同じく重要なビジネスがもう1つある。
そしてじっくり育ててきたこのビジネスは、
勤め人よりも大きく育ってきた。

図らずも、妻の相続で、さらに支城が構築された。
本城が2つ落とされても、その支城で抵抗できる。
つつましく生活したら、一家5人生活するのに
何ら支障はない。

何度も本拠地を追われた劉備玄徳のように、
敗走、敗走しても、また旗揚げする。

まるで水のようである。
老子の言う「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」である。
せき止めようとすれば迂回する。
斬ろうとしても斬れず。

このように、ビジネスを複数展開する強みはこれである。
飲食業や宿泊業に特化していたら確かに強いが、
コロナショックのようなイベントが起きたら殺されてしまう。

勤め人が一番過酷なのは、
人間関係だ。
特に勤め人は玉石混交、
有能だが正確に難がある人物やパワハラなヤツ、
モラハラ、セクハラもある。

アホ上司のようなパーソナリティ障碍者のようなヤツも当然いる。
私は営業も出来るし、回収もできる。
天才で申し訳ないのだが、それがおそらく脅威なのだろう。
アホ上司ができることは、
別に必要もない調査、分析をして、もっとらしい理屈をつけるだけである。

そんなに分析が得意なのであれば、
上場企業を分析して株式投資でもしたらいいし、
そんなに企業経営が上手いならば、自分で起業したらいいのである。
それができないから、場末の勤め先でオラついているのだ。
まあ、可哀想な人間である。

話が長くなったが、
本城、支城、砦を組み合わせて、1つだけに経営資源を集中させ過ぎないことが大切なのだ。

若いうちは1つの道で突き抜けるしかないが、
島田紳助氏のように、ある程度勝ったら、
不動産に分散しておくとか、支城の構築が必要である。

そしてそれは残念なことに、
勤め人が真っ先に考える、株式投資ではダメだ。
これで勝負すると、30年かかる。
突っ込むタネ銭が少ないから、もう定年までかかる可能性もある。
私の世代のように、日経平均8000円の時代から、
5万円の今までコツコツ買っていてたら成功するが、
逆に動いている時にコツコツやっても、仕方ない。

残念なことに株ではダメなのだ。
芸能人が成功してドン、と10億突っ込むなら良いが、
生涯賃金2億程度では話にならん。

不動産も徐々に厳しくはなっているが、
まだ、マシである。
私も不動産もヤバくなってきたら、転進するだろうが、
多分大丈夫だと思う。

不動産ってヤツは、
プレイヤーに常に素人が混ざる。
つまり、実需層である。
実需層はどうしても経験不足で行動が甘い。
(要するにカモになる)
投資家層でも、アホが混ざる。
(勤め人がワンルーム屋にハメられる、相続税対策で大西建託にハメられる)

かと言って、海千山千の地面師クラスの大物プレイヤーもいる。
シロウト、カモ層と賃貸需要を狙って、ほどほどでやれば、
非常に安全で収益性が高い商売である。

勤め人みたいな中途半端な皆さんは、
是非、私のように中途半端な城を2つ築城して欲しい。

をはり