カルロス・ゴーンとは何だったのか?

働き方

経営危機に陥った日産とカネを出したルノー

ゴーンの「日本脱走」に注目するのも面白いが、
そもそもの問題の発端は経営危機に陥った日産。
そして、助けを求めた相手が外資のルノーだった。

それもフランス政府が株を大量に保有するルノーという会社であったという事が問題の始まりであり、本質だった。

ルノーの金に頼ったことが間違いの始まりであり、
ルノーの金を入れたからゴーンがやってきたのだ。

日本人は外人、特に欧米系の外人を崇拝する傾向にあるので、
下請け企業をバサバサと切り倒して、コストカットしていく
ゴーンを称賛した。
ゴーンの高額な役員報酬を賄うために、
何社の中小企業が倒産したか知れない。

私も企業再建の現場を長く見ているが、
日産の下請け企業の経営不振は何度も見たが、
トヨタと取引をしている先が不振になっているところは見たことがない。
(現実にはあるのだろうが)

そもそも自分の帝国に、
「口を出してくるメンドクサイ金」を入れないことは重要だ。

「経済」の大きな話は、
ニュースを見て、ついつい考えてしまうが、
考えても無駄なことが多いのでこの位にしておこう。

皆さんも会社を作る時はくれぐれも100%、自分だけの出資の法人を作ろう。
妻でも子供でも誰も入れてはいけない。
所詮他人は他人なのだ。
そして他人の金は面倒なことになる。
この程度の教訓は得られるかもしれない。

勤め人としての最高峰「高給取り経営者」

要はプロ経営者だ。

ロバートキヨサキのキャッシュフロークワドラントにおいて分類された。

B
I
S
E

の4つ。
これを暗記していない人は速やかに暗記しておいた方がいいかもしれない。

このE、つまりEmployeeという「勤め人」カテゴリー。
ここで最も金を稼ぐのが、
カルロス・ゴーンを含めた、
所謂プロ経営者。である。

勤め人の頂点ともいえる存在であり、
この地位を目指す人は多い。

上場企業の役員でも億のプレーヤーは存在するので、
それを目指すのも良いだろうが、
一流大学は当然として、海外のMBA、難関資格、多国籍言語などなど、ハードルは高い。
私などは逆立ちしてもなれないものだ。

しかしその競争率も高い。
このルートを極めようという人は
このブログを読んではいないだろうが、
極めて割に合わないルートだと思う。

私の立場は一貫して、
ソコソコの勤め人で生活費を稼ぎつつ、
不動産等の資産をコツコツ買い進める。
結果的に50+50で100を目指す。
というものだ。

勤め人だけで1,000を狙うのは
才能+努力+ハッタリが必要だ。

「プロ経営者」はおかしい。

私が違和感を感じるプロ経営者。
日本人でもいましたね‥‥。
具体名は挙げませんが。



何がおかしいかと言うと、
競馬の予想屋というものがありますな。

この競馬の予想屋と全く同じ問題が存在します。
イケハヤ尊師の怪しさとは比較になりません。

そもそも競馬の予想屋は、
予想を売らずに、
自分で馬券を買えばいいのであって、
それをせずに予想を売っている。

つまり予想は嘘だという事です。

プロ経営者にも全く同じことが言えて、
経営のプロならば自分で起業したらいいのです。
その方が株主としてのリターンというより大きなリターンを得られる。
それをせずに、プロ経営者を名乗って、
学歴や服装、ハッタリで武装して高給を要求する連中。

こいつらは胡散臭い。

ここでのディオは「プロ経営者」であり、
スピードワゴンは私である。

まともな発想であれば、
プロ経営者とは億単位の給料は要求してはいけない筈だ。
あくまでも「成功報酬」を要求するべし。
プロとはそういうものでしょう?

ホームラン40本ヒッターが2億円の年俸で、
翌年10本だったら年俸は2,000万円に下げるべき。
だからストックオプションは良い。
100歩譲って良いとする。
しかし、経常収益を圧迫するような高額の役員報酬を固定で取る経営者はゲロ以下の臭いがプンップンします。

だから私はEクワドラントにいつまでも留まっている人間には
「優秀な人間は100%存在しない」
と思っています。
「いい人」はいます。たしかに良い人は。
でも優秀で野心的な人間は常にBかIに進まざるを得ないのでありますな。

BやIに進むと、「労働者」というレバレッジを使わざるを得ないステージもあります。
その時にカルロス・ゴーンのような詐欺師に引っかからないようによくよく人を見る目を養っておくべきだと。
まあそんな話。

をはり