言わずと知れた鉄鋼王
不動産を買う市況でもない。
そんな市況では、日々、勤め人仕事にまい進しつつ、
酒を飲まずに読書をするのが大変によろしい。
晴耕雨読というヤツだ。
聖丁も言っていたが、
学問をする意味とは、読書で暇つぶしができることである。
金持ちになるために大切なことがある。
バフェット曰く投資において重要なことは2つのみ。
1つ、絶対に損をしないこと。
1つ、1つ目の原則を忘れないこと。
損をするのは余計なことをするからだ。
医者がワンルームマンションを買ってしまったり、
不動産で成功しているのに、
カフェをオープンしてしまったり、
余計なことをすることで、成功を台無しにする。
スティーブ・ジョブス曰く
最も重要な意思決定とは「何をするかではなく、何しないかを決めることだ」
と。
やるべき時にやるべきことをするのは当たり前だ。
そんなものは重要ではない。プラマイゼロだ。
やるべきでない時に、やる。
これはマイナスである。
マイナスをやらない。
ゼロはやって当たり前。
やるべき時にやるべきことをするのである。
聖丁、バフェット、ジョブスの3者の名言を総すると、
「損をしないために、やるべきでない時はやらない。
やるべきでない時にやることがないのであれば読書をせよ。」
という知恵が得られる。
読書、筋トレ、ゲーム。
趣味である。
趣味で時間を有効に使うのが良い。
そして、その趣味は金(カネ)がかからないものが良い。
グルメなどは金(カネ)もかかるし、身体に悪い。
飲酒などは最悪だ。
喫煙は個人的にはいいと思う。
飲酒は最も体に悪い。
トランプ元大統領も酒は一切飲まないらしい。
金(カネ)が最もかからず、
自分の知識も増える読書は最も上等な暇つぶしだ。
賢明なる投資家であり、慈善事業化
私はこれまで、カーネギーは鉄鋼王だとは知っていたが、
移民で、勤め人から出発して投資家となり、鉄鋼業界に投資をしたというのは知らなかった。てっきり松下幸之助氏のような叩き上げの鉄鋼業界人だと思っていた。
しかしながら、彼は勤め人(メッセンジャーボーイ)から出発。
モールス信号を学び、鉄道会社に勤務。
勤め人として優秀な業績を出して、
投資家となり、鉄鋼業界に目を付けて投資したのである。
最終的にすべての資産を事前事業に捧げて、世を去ったということである。
渋沢栄一もカーネギーの影響を受けており、
確かにその生涯は似たところがある。
カーネギーの素晴らしいところは何といっても、
死んでから慈善事業に寄付するのは情けないことだ。
と、喝破しているところである
生きているうちに財産を投げ出さなければ意味がない。
あの世に持っていけないから死んでから贈与するのでは意味がない。
と言い、子孫に財産は残さなかったとのこと。
これは素晴らしい。
まさに無私。
私も大いに賛同せざるを得ない。
子孫まで政治家にする日本人には凡そ真似ができることではなかろう。
私にも多分できないが、この志は大いに参考にさせて頂きたい。
私も、カーネギー氏の心意気に倣い、
蓄財し、後半生は慈善事業に投資したいと思う。
もちろん1億か2億かその程度しかできないとは思うが、
このような死に際というものは大いに良い。
少なくとも貯めこんで死ぬ人よりは名声が高くなることは間違いない。
そもそも名声という承認欲求に囚われている時点で問題だか、
批判しかしない、何もしないよりは1億でも2億でも事前事業に捧げる方が良い。
自分が生きるだけなら、すでに十分なアセットが積みあがっているのだから、
ここから頑張る動機として「将来自分が納得する慈善事業(=不採算事業)に投資するため」というのは、自分を奮い立てることができよう。
いい発想を頂いた。
カーネギー氏の生涯を読もう
そんなカーネギー氏の生涯について、
一読するのは大いに価値がある。
最も心を痛めた労働ストライキの一件、
世界一周旅行を経てカーネギー氏に生れた思想。
現役を引退してからの生き方。
第二次大戦を前にした「老人カーネギーの心境」
など、うーむ。とうなるシーンが多々登場する。
ある程度金(カネ)ができた人は、
その後の人生をどう生きるのか?
指針が得られる可能性がある。
私はおそらく50代で子育てもひと段落するので、
それまでは勤め人大家で生きる。
その後は勤め人を卒業して社員を数名(ムスコかもしれない)雇って、
自分の法人でスモールビジネスをやる。
ビジネスも「収支が合う慈善事業である」
これも立派な社会貢献だ。
その後は「収支が合わなくてもやる慈善事業」をやりたい。
今ふと思うのは「大学」である。
将来は無駄なFランク大学が売りに出ているであろうから、
それを格安で買って、本当に意味がある教育をする大学を作りたいと思う。
単なる勤め人養成機関ではない、学生全員に経済的独立を果たさせる大学だ。
まあ、大学ではなくても、
Youtuberでもなんでもいい。
一人でも多く、一身独立してくれる人材を育てたいと思う。
まあ、そんなことを考えさせてくれたこの本。
紹介しておく。
をはり