法人化は早期に行うべし
法人税の実効税率を見てください。
中小企業は15%(800万円以上の所得には19%)
一方個人の税率は
この通り、別途住民税が10%加算されることを留意して欲しい。
殆んどの勤め人が年収1,000万円もいかないだろうから、
所得税率は20%、住民税が加算されて30%の税負担と思えば良いだろう。
年収600万円で20%であるから、
どう頑張っても法人税の方が安い。
他の先進国でも似たようなものらしい。
財務省のウェブサイトで言い訳がましく説明しているので参考にして欲しい。
つまり法人化は早期に行うべきなのだ。
私の大家業と法人化のタイミング
私が法人化したタイミングは
2016年である。
不動産をスタートしたのが2008年なので、
8年間は法人化せずに個人大家でやっていた。
なぜか?
それは勤め人の年収が低かったこともある。
それに加えて当時は赤字申告をしていたので、
私の所得税率は5%以下だった。
もう時効なので正直に言うと、ゼロである。
税金は払っていなかった。
即ち、税メリットが取れないので、
法人化せずに放置していたのである。
しかし、この嘘は2014年の税務調査によって
否定されることになる。
詳しい顛末はこちら
2011年から2013年の申告分まで3年分の修正申告をさせられた。
2008年から2010年までは妻に不動産を買わせていた
(妻の理解を得るため)
ので、私が自分名義の物件を持ったのは2011年からである。
2011年から2014年迄修正させられたという事は、
そもそもスタートから間違っていたのだ。
当然私の事業は黒字であるのに赤字申告していたわけで、
最初から法人化しておけばよかったのだ。
ケチな節税をやったが故に2回も税務調査を喰らって、
追徴されることになったわけだ。
セコイことをして小銭を稼いだが、結局ツケを払わされたのである。
1件目から法人で買おう。どうせ金持ちになるためにやるんだから
大家業でスタートする若者諸君は
1件目から法人で買おう。
30万円くらいコストはかかるものの、
法人で買った方がいい。
どうせ金持ちになるのだから、
金持ちの必修科目である「法人」は最初から作った方がいい。
聖丁も言っている
「水は方円の器に従う」
と。
まさにこのフレーズに言い尽くされている。
私のように税務署と小競り合いをしたいと言う人は別にして、
先に法人で買っていこう。
税務調査を受けて私は法人化した。
2014年に税務調査を喰らい。
2016年1月に破格のボーナスをもらった私は、
このままでは税金が50%を超えることを確信する。
そして2016年に法人化に動いた。
結局妻が所有していた不動産、
私が所有していた不動産併せて法人へ売却した。
移転費用等で100万円近くのコストがかかったと記憶している。
先に法人を作って買っておけばよかったというのは
私の経験からも証明される。
繰り返すが、
どうせ不動産を買い進めていけば、年収が増える。
年収が増えたら税率は高くなるのである。
すぐに法人税率の方が得になるのだし、
そうならないような投資(新築ワンルーム等)は失敗なのだ。
さあ、迷う暇があったら法人設立登記をしてしまおう。
つづく