お前、今年何するの?という愚問

働き方

目標設定という愚行

勤め人が、自分で設定した目標に向かって努力するという、
儀式みたいなものがあるじゃないか?

勤め先でヤル、アレだ。
あれほどクダラナイイベントはねぇ。

私も、SAT君、今年キミは何するの?
と聞かれる。
「バカだなコイツ」と、思いながら回答するのだが、
そもそも平社員である俺が、何か裁量権を発揮してやることがあるのか?
と聞きたいんだが?

入社時点では投資した債権の回収という分かりやすいミッションがあって、
引き継いだ先輩社員の案件をバシバシ回収していった。
前任者が何もやっていなかったのもあるが、
片っ端から回収した。

まさに会社は私を採用した目論見通りの結果を得たのである。
私は交渉と法律を使って回収するために採用されたし、
オリジナリティもクソもない。
言われたことをやっただけなのだ。
平社員というのはそういうものだろう。

私の労働力を提供しているのだから、
労基法に従った時間内でそれを使って利益を出せばいいと思う。

それを「何するの?」という質問は、
呼び出しをしておいて「何しに来たの?」
と、聞くようなものだ。

「それを考えるのが経営者の仕事だろ、ボケ!」

と、喉元まで出かかってひっこめた。

経営方針を俺に考えて欲しいなら年収4,000万円が必要だ

社員に何をしてもらって利益を上げるのか?
それを考えるのが経営者の仕事である。

勤め先はアホである。
私は昨年、指示された業務を順当に処理した。
特に問題は起きていない。
平和そのものであった。

天才上司君、マイクロマネジメント上司がいるが、
いずれも私の邪魔をしただけである。
マイクロ上司などは、自分の担当業務を手放さず、
他人を指導管理できるのだと、威張っている。

このマイクロ上司の指導管理がアホである。
そもそもコイツは仕事を知らない。
知らないくせに偉そうに指示をしてくる。
指示がトンチンカンだから。
現場を回している担当者は全員頭の上に「?」が出る。

彼らが経営方針を作るのだから、支離滅裂である。
そのくせ、〇〇は言うことを聞かない。
という理由で解雇しようと人事権という刃物を振り回す。

話がずれたが、
おいおい、マネジメントやるメンツなんだから、
何をしろ、と、指示を出せよ、指示を。
何で俺がじぶんのやるべきことを自分で考えなければいかんのだ?

俺の目標は昨年並みの給料を可能な限り少ない労力で獲得する。
これでしかない。
それに対して目標はなんだ?
と、聞かれても、答えられるわけがない。
ないのだから。

担当業務は問題なくこなしている。
それ以上何かやって欲しいなら、それを言えばいいじゃないか?
敢えて自分で言わせることに何か意味があるのか?
シャイなのか?
知らんけど。

そのくせ、新規事業などやると言っても否定してくる。
それはチョット…。
とか。
そんなことを言うなら最初からお前らが決めて指示を出せ。
としか言いようがない。

私が作戦立案までやるとなると、
別料金がかかる。
他人の会社の役員までやるとなったら、
年収は2,000万では不足だ。
4,000万は必要だ。
そもそも、役員で4,000万円は安いが、
これも長い付き合いのヨシミである。
トモダチプライスである。

勤め人をハシタガネで使い倒した挙句。
ビジネスアイデアまで出させて奪い、さらに労働力迄搾取しようとするのは、
さすがにムシが良すぎるよね。

と言う訳で、私は何をするの?
と、聞かれても、指示されたことをキレイに片付けます。
とだけ答える。
プラスアルファで何か?と言われたら、
プラスアルファで賞与でも頂けると?
と返す。

勤め人の超過労働は100%資本家の利益になる

1日8時間、週40時間。
これを超えたら違法だ。

しかし、この時間内で会社が期待する粗利を稼いでくれないと会社は困る。
そう、会社「は」困るが、労働者は困らないのである。

会社は困るから、
率先してサービス残業、サービス出勤をしてほしい。
というニーズは間違いなくある。

赤字になるから残業手当は付けるな!
と、思っている。

しかし、労働者からしてみれば、
タダ働きである。
1分1秒でもダメだ。

現代の資本主義はそういう設計図で描かれている。

甘く考えてしまいがちだが、
資本家という連中は、労働者を働かせてそれほど莫大な利益を得るのである。
そう思ったら、自分の労働力を他人に取られるよりも、
じぶんのために働かせたい。
そうは思えないだろうか?

思えない人はこのブログを読んでいないと思う。
労働力には素晴らしい価値がある。
なぜならば、労働力とは命そのものだからだ。

をはり