『せっかち』への戒め

考え方

待てば海路の日和あり

私はいわゆる「せっかち」だ。

目の前にある、「最も気になること」
これを前にすると、解決したくて解決したくて仕方がなくなる。

今でいえば、次男の接触事故である。
AIG損保のリビングパートナー保険の個人賠償責任保険で対応できると思って、
電話をしたのだが、
「対象外です」
と、無下に対応されて、怒っている。

弁護士に依頼しようか!
代理店をツメようか!
と、イライラしている。

しかし、ちょっと待てよと。
事故の相手からの損害賠償金の請求もまだ来ていない。
息子の治療費(無事だけど念のため病院へ行った)も確定していない。
イーデザイン損保が交渉相手なのだが、
ただ挨拶の電話が来たのみである。

今の段階でガタガタいっても仕方がない。
そもそもAIG損保の保険特約も、
所詮は自宅(賃貸)の火災保険の特約に過ぎない。

2年で16,000円の安い保険だ。
相手もイチイチ対応せずに、
引き下がる相手(私)であれば、
それで片づけるのが楽だ。
私が担当者ならちゃんと対応するが、
所詮外資だ。

保険約款を読んでみれば、
保障対象であることは明らかだし、
イチイチ私の顧問弁護士を投入するまでもない。

そもそも事故の詳細と過失割合など、
相手からの請求と、こちら側の主張と、
全てが出そろってから争ってもいい。

そもそも相手の自動車もちょっと傷がついただけの話。
板金屋で10万円もかからん話である。

なにを慌てふためいているのか?????
1円もまだ請求されちゃいない。

私はそういうところがある。
反省しなければならない。

怒るとすぐに性急な対応をしてしまう愚

まだある。

私は管理会社を2回切ったことがある。

不動産管理会社である。
3月に退去が決まっていたのに、
私に連絡もせず、4月に入ってから、ようやく
退去の連絡をしてきて、
リフォーム費用が20万だ30万だとやってきた。

私はブチ切れて
管理会社を変更した。

まあ移管した管理会社でもリフォーム費用はやっぱり20万かかったわけだが。

3月の繁忙期で対応が後手後手にまわったのだろう。
今ならまあしょうがない。
で許すかもしれないが、
当時は私も怒り心頭に発したものだ。

2回目の管理会社変更は理由を忘れてしまった。
ワンルームの管理を任せていて、
対応が何かしら悪かったのだと思う。

結局管理会社は1社だけになってしまった。
その1社は非常に対応に満足しているので、
結果的にはいいのだが、
零細である。

万が一の時に依頼できる管理会社のサブがない。
これはこれで安心感がない。
1件くらい他の管理会社に任せておいてもよかったかもしれない。

要するに、
多少のミスは寛容になって、セカンドチャンスを与えるのもまた、
大事だと思いなおした。

今回、事故、保険金請求という事案が発生し、
私の「せっかち」と向き合うことになった。
もっとじっくり構えてゆっくり戦うことを今回の件で学びたい。

怒ると血圧も上がるし、
ストレスにもなる。

色々なパターン分けをしながら、
じっくり紙に書いて、吟味して対応する。
そうしなければならない。

喫煙を始める前はもっとひどかった。
すぐになんでもやらないと気が済まない性格で、
昔の彼女が浮気した時(当時21歳)などは、
今思い出しても恥ずかしいほど狼狽していたものだ。

穴があったら入りたい。

即対応すべきもの、じっくり熟成させるべきもの

トラブル、事故、災害など。
即対応すべきものと、
じっくり熟成させて、むしろ相手が堪忍袋の緒が切れる寸前まで待つべきものを
分けて対応したいと思う。

今回の事故対応は、
まず、事故の発生時には即現場へ急行。
警察へ連絡して、ケガの程度を確認。
まずは人命優先だ。

その後、現場の写真を撮る。
保険なんかはゆっくり請求すればよい。
そもそもカネはあるんだから、
先に払ってしまい、
領収書で請求していけばいいのである。

特に子育てなどは、せっかちにしてはいけない、最たるモノだろう。
今後成長することで解決する問題もあれば、
今、指導することで、最も教訓性が増す事案、
食事や、習慣などは長期的に対応すべきものだ。

大いに反省だ。

私も20代後半になってやっと気づいたようなミスを、
10代の長男に怒ってしまったこともある。

即対応系は得意だが、
長期的な目線を持つのが苦手だ。

修練を重ねたい。

つづく