人を使うというレバレッジ

勤め人卒業関連

ロバート・キヨサキの大好きなレバレッジ

レバレッジとは「テコ」である。
巨大な岩を自分の腕の力で持ち上げようとしても持ち上がらないが、
テコを使うと持ち上がることがある。

「自分の力」だけでは対処しきれない問題を解決するための手段が
「レバレッジ」であるも言える。

不動産投資の世界では借金=レバレッジと認識されている。
仮に10億円借りて物件を買い、
物件が10%で回るとする。
年収1億円の達成だ。

そして返済が年間5,000万円だとしたら、
なんと自分のカネを1円も使うことなく手残り数千万円となる。

10億円を自分だけの力で得ようとしたら、
勤め人の生涯年収は2億円程度。
人生5回が必要だ。
まさに自分の力ではどうしようもないことを成し遂げるための手段。
それが「レバレッジ」だ。

労働者のレバレッジ

てっきり永遠の自由人でい続けると思っていたサウザー師匠が
社員を採用して中小企業経営者になってしまったことには驚いた。

私とサウザーさんは同じ人種だと思っていたが、
大いに違っていた。

私は自分が勤め人であったこともあり、
人を使うのも大嫌いなのだ。
人にやらせるより自分でやってしまう。
それが私。
一時期弁護士を目指していたのも、判事や検事といった、
公務員になるのが嫌だったことが理由の1つだ。

彼が社員を採用すると言い出した時は大いに動揺した。
勤め人を卒業して自由になったのに、
今度は勤め人を雇う側になるだと?

私は自分が嫌だったことを人にさせるのも嫌なので、
勤め人を使う側になるのも嫌だった。
私と同じ人種だと思っていたサウザーさんの行動には少し寂しさもあった。

しかし、
この、人のレバレッジこそ、稼ぐためには極めて重要な要素であることは説明するまでもない。

今や世界の富豪はほとんどが「経営者・起業家」である。
彼らは間違いなく社員を抱える企業のオーナーである。
つまり、人のレバレッジはもっとも巨大な金持ちになるチャンスに繋がっている。

大企業の創業者とまでは行かなくても、
そこそこの中小企業のオヤジでも小金持ちにはなることができる。
不動産、借入というレバレッジに頼ることなく、
ヒトのレバレッジでのし上るのも、それが得意な人間にとっては良い作戦なのかもしれない。

私も勤め人卒業を不動産だけで実現しようとするから無理がある気がする。
不動産だけで卒業したら私は1日中ゲームばかりしている引きこもりオジサンになる可能性が高い。
むしろ人を使うような商売をしたほうが健康的な生活を送ることができそうな気がしてきた。

特に私は仕事柄、経営不振の企業の売買もよく見ている。
そんな企業を買って立て直してみるのも面白いかもしれない。

つづく