SAT家 家訓を考える

相続・教育・次世代

目標は100代の繁栄~千代に八千代に~

目標とすべきはまさに皇室である。
さざれ石に苔の生す迄の継続である。

1000年企業となるような繁栄を築く礎とは何か。
これはまさに一生をかけて考えるべきことである。

息子にはまだ早いが、後継者となるべき者にはしっかりと
私と議論して固めていかねばならないし、
議論し続けなければいかんと思う。

しかし、創業の祖である私として
変えてはならない思想があると思っている。
それを1つ1つ考えるシリーズにしたい。

転売による利益に依存する勿れ

特に不動産の転売は厳に慎むべし。
土地の所有目的は長期保有に限定される。
利益は次世代、2世代先、3世代先の利益になるような投資する。

けして目先の収益を追ってはならない。
株式投資でも同じだ。
仮に自分の世代では収益が得られないとしても、
次の世代~3世代先に利益をもたらすような投資をするべきことである。

中核となる不動産は決して売らない。
今ある私の所有物件で言うと、
文京区区分、西早稲田区分、妻の所有不動産。
この3つは絶対に売らない。
まさに創業の地である。

妻の不動産は先代、先々代から承継してきた土地だ。
これを売ったら地獄に落ちるわよ!ってやつだ。

西早稲田区分は妻と私の愛の巣であった。
区分であるが、この権利を決して放棄してはならない。
早稲田大学近隣のこの地はぜったいに抑え続けるのだ。

次に文京区区分。
この謄本も残したい。
徳川家康で言うと、西早稲田は岡崎城、
文京区区分は浜松城である。

江戸城が妻の物件と言ったところだ。
これらは伝説の始まりの地であるから、
延々残して、初代SAT公の伝説の地として残させる。

その他の物件はまあ、再建築不可ばかりなので、
まとまったら売っても構わないが、
短期的な売買は厳禁だ。

最低2倍の利益にならない限りは当代での売却はダメ。
2代目なら3倍、
3代先なら5倍の利益獲得は必須だ。

要するに長い目線で不動産を買い、保有することを目的としたいのである。

1代で一坪増えたら御の字

これは重要な視点だが、
創業の祖、初代SATはゼロから岩手の山村から上京。
生き馬の目を抜くような東京で不動産を買い始めた。

資産家の妻を娶り、その資産も併せて、
初代SAT家の礎を築くに至る。

2代目3代目が順調に財を拡大することは非常に望ましいが、
初代、創業の父のような偉業はやらんでよろしい。

2代、3代目以降が目指すのは保守、ひたすらに保守、ひたぶるに保守である。
特に100代も続くのだから、
私以下、息子達以下の世代もいるに違いない。

その時が逆に勝負の世代である。
その世代にいかに守勢を維持できるかが
3代で滅びるか、10代続くかの瀬戸際であろうと思う。

先祖伝来の事業を守り、
その収益だけを食って、財産を減らさない。
土地の1坪でも増えたら御の字という守勢の世代をいかに
乗り切るかが課題だと思っている。

長期的利益に次いで、守勢は攻勢よりも難し。

2つ目の家訓はこれだ。
先代の偉業を超えようと無理をして家を潰してしまう例は枚挙にいとまがない。
逆に攻勢をしたい人間は家を出て自分が初代となりて戦うべし。
守勢は攻勢よりも優れた資質であると定めたい。

今日のところはこれまでだ。

2つの家訓をそろえた。
第1条は、男児一生の幸せはカネと女也。
これで始まるので今日のところは家訓3つだ。
女児の幸福に関しては妻と相談して決める。

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