判明している事実の積み上げで不安を払拭する
収入面の不安である。
これは明らかだ。
現在の勤め人収入を失うのに対して、
得られるメリットが明らかに上回っていない状態。
これであろう。
仮に年収1,000万円、家賃CF600万円。
という状態があったとして、
年収1,000万円が消え去ってしまうという恐怖である。
不安とは恐怖であり、恐怖の正体は、不確実性だ。
具体的に勤め人卒業後の生活費をカバーできるだけの年収が確保できない
「かもしれない」この不確実性が恐怖なのである。
この恐怖を払拭するには『事実』を積み上げていくしかない。
現状の支出をハッキリさせることである。
特に教育費は、浪人、留年、一人暮らしなど、
様々なパターンがあり得る。
全員医学部。それも私立というのは現実的ではないが、
ありえないことではない。
息子が行かないことが決まった時点で計画を前倒しすればよい。
3人私立の医学部となったら、
そもそも、自分の勤め人卒業どころか、親が教育借金をして
資産を換金して息子を卒業まで引っ張らないといけない。
そこまでしても、医学部は現状行く価値があるとは思うが、
今後30年は分からない。
教育費という変動要因はあるものの、
生活を質素に整えることで、
必要な生活費というモノは抑えられる。
抑えた生活費は、必要な収入も低くしてくれるのだ。
その分、必要な家賃収入も少なくて済むし、
必要な投資額も、借入額も低く抑えることができる。
私の場合には、家がない。
家賃15万円程度の家が必要であるから、
固定費が高い。
困ったものである。
食費、通信、水光熱費で10万円はかかる。
とにかく我が家は水、電気を無駄に使いまくる家族だ。
旦那の部屋には冷房も暖房もないのだが。
だが、どう多く見積もっても月50万円ってところだろう。
旅行もしないし、贅沢もできないが。
そう考えると、年600万。
既に私単体の不動産CFで実現できている。
当然、会社勤めを辞めることで、
浮いてくるコストも多いのだから、
十分勤め人卒業は現実的だ。
家賃収入約140万円、返済60万円。
30万程度を修繕等のために積み立てておくとしても、
月50万円あれば、生活は可能姉妹である。
おまけに妻の不動産CF月80万円も丸々残存しているのだ。
不安はない。
これらの分析結果をExcelに落とし込んで、
不安に思ったら見返してみるとよい。
確かに、ノンバンク借入、昔の住宅ローン、倒産防止共済、
SAT債があるものの、退職金やら、勤務先の株式を買わされたのを
退職時に買い戻して貰えば、ほとんど整理できる。
勤め人として染みついてしまった垢のようなものだ。
退職金があるのは助かるし、無理して買った株もいざ換金となれば大いに助かる。
多分15百万にはなるだろう。
さて不安が払しょくできたので、いざ退職!
とはいかないのである。
その理由は、勤め人継続の場合の想定が「強すぎる」ことにある。
前述の想定では、新規投資資金がカツカツである。
現状維持以上の財務・損益に持っていくことができない。
一方、勤め人継続のCFをドンと置いてみると、
これが非常に美しい財務・損益状態になるのである。
仮に給与が半分になったとしても、
明らかに勤め人を並走させた方が良い。
こうなるから、勤め人は結局いつまでも続けざるをえないのである。
生活できなくなる。
という問題は解決しても、
少し貧しくなるという選択ができるか?
という、全く別の問題が生じるのだ。
より、貧しくなると言う選択肢。
これは強いキーワードである。
これを打倒するためには、
「勤め人よりも稼げるビジネスを自営でやる」
これしかない。
だが、悲しいかな、20年以上勤め人と大家業でしか食ったことがないので、
具体的に稼げるビジネスが見つからない。
これは当然だ。
特に私のような金融業界での起業は事実上不可能である。
そもそも東大クラスの賢い人がなんとかやっていける。
営業力の塊+頭脳みたいな人でなんとやっているのが金融業界起業である。
法律界隈は資格がいるし、サービサーに至っては資本金が5億必要だ。
ハードルが高い。
結局異業種でやるしかないのだが、
そうなると、コンサル屋になるしかない。
コンサル屋ってのは私が一番嫌いな、
データ・資料作成ばかりの手作業世界である。
結局労働力投下が必要な世界なのだ。
だったら、業務が細分化されている、勤め人の方が楽という結果になるのだ。
よって、
大家業を拡大するとか、不動産仲介に進出する。とか、
リフォーム業に広げるなど、
副業の延長を本業にしていくしかないのである。
今更アフィリエイターでもないだろうし、
ネット記事を書くのも目がしんどい。
Youtuberになるほど、面白くもない。
つくづく勤め人にスキルポイントを全振りしていくと、
ドンドン可能性が小さくなって、
最期は65歳で終了~。となる。
金融はとことんツブシが効かない。
結局使えない老人(65)のいっちょ上がり。
特に給与が上がる30代半ばまでに勤め人卒業の体制を構築しないと、
その後はジリ貧であろう。
自分の給与以上に稼ぐビジネスを構築する難易度がジワジワ上がるイメージだ。
老化して発想の柔軟性がなくなるし、
給料は上がるから、それを上回るビジネス構築のハードルが上がる。
よって、自分のビジネスで独立するのは早いに越したことはない。
不動産賃貸(大家)業のような簡単な商売であっても、
歳を取ると挑戦が億劫になるものだ。
特にローンを借りるなどは、完済時には
高齢者になっている自分が容易に想像できる。
これが30代で15年ローンであれば、まだ50歳前後である。
借金が億劫になる前にスタートを切りたい。
結局脱サラして成功できるのは天文学的確率
何はともあれ、
勤め人を卒業して、喰っていける人というのは
天文学的確率を潜り抜けた勝利者である。
私の兄も理容師だが、
最期まで勤め人であったし、
弟もそうだ。
父親もJA職員を55歳までやり遂げた。
母親に至っては65歳まで看護師である。
それも1つの病院で。
結局DNAが勤勉な奴隷型勤め人的小作農民なのであろう。
私なぞは多少変異型なので、
勤め人だけでは飽き足らず、
大家迄始めてしまった。
大多数の日本人は勤め人一本で働き、
死んでいくのだ。
子供が残れば御の字くらいのものである。
それを遥かに乗り越えて、
40代で卒業し、悠々自適。
自分はおろか、次世代、何世代先までも豊かになろうなど、
私の夢はかなり大それたものだろう。
をはり