今まであまり語ってこなかったが。
ひょっとしたら一番大事なことだったかもしれないのに、
今まで語ってこなかった問題。
小さな子供がする質問は、
意外に本質的なことが多い。
当たり前すぎて考えてもみなかったことを聞かれると、
「ハッ」とすることがある。
「なぜ太陽が眩しいのか」
それは目が受容できる光を超えているから。
などなど。
(ちなみに正解は知らない)
そもそも「勤め人卒業とは何ぞや」
原点に立ち返って考えたいと思う。
「勤め人」の定義
まず、勤め人の定義だが、
これは給与を得て生活費を賄っている人である。
私が言う勤め人とは、
収入を給与だけで得ており、なおかつ、
給与を払っている経済主体(法人)の株式を自分/家族などが保有していない。
要するに給料一本足打法である。
ほとんどの人が給料一本足打法だ。
勤め人の定義は以上である。
勤め人を卒業するとはどのような状態か
給料が30万円だとする。
生活費が25万円だとする。
このような人は給料がゼロになってしまうと、
生活費を賄えなくなる。
だから勤め人を卒業することはできない。
働くしかない。
では生活保護でもいいのか?
確かにそれも勤め人卒業である。
しかし生活保護も他人から生活費の面倒を見てもらっているので、
これも違う。
あくまでも自分の稼ぎで卒業しなければならない。
親から毎月30万円の小遣いをもらって生きることも可能だが、
自分の稼ぎではないのでこれも、厳密な意味では違う。
勤め人にそもそも入学しない人もいる。
学生時代から、起業して、
自分の会社に自分の生活費を払わせている人もいるにはいる。
だが、99%の人は学校を卒業したら勤め人(給与生活者)になる。
私もそうだ。
自分の生活費を、完全に自分のコントロール下にある収入だけで
支払うことができる状態。
それが「勤め人卒業できる状態」
という定義が成立する。
それは「働かなくてよい」ということではない。
自分がオーナーの会社であっても、
働かなければいけない。
JTの株式が5%の配当があるとする。
生活費が年間400万円だとしたら、
配当で400万円を受領しなければならぬ。
400万÷0.05=8,000万円分の株を買えば確かに、働く必要はないかもしれない。
要するに、サラリーマンという、
他人に時間を売って、あれこれ命令されなければいけない状態を脱することが、
勤め人卒業であるともいえる。
他人からとやかく言われるのがあまりストレスではない。
ということであれば、何も飛び級で卒業する必要はない。
60歳(65歳)の強制卒業のタイミングまで働けばいいのである。
自分の生活費400万円を勤め先ではなく、自分で払える状態になる。
これが勤め人卒業の定義である。
勤め人卒業はわかった。じゃあどうしたらいいのか?
勤め人、そして勤め人卒業が理解して頂けたと思う。
では、更に進めて、勤め人卒業する為にはどうしたらいいか?
である。
結論を言うと「商品」を持て、
という事になるが、私はちょっと待て、と言う。
商品とは、自分の商売という事である。
私であれば「貸家」である。
アフィリエイトという商売も商品である。
そのような商品を持つことが勤め人卒業の為には必要である。
しかし、全く思いつかないという人も多い。
かくいう私も、思いつかない人だ。
ここでJTの株を買い進めるという戦略をとるのもいいが、
その前に、商品を持つ前に、やるべきことがある。
それは「勤め人卒業のハードルを下げる」ことである。
結論から言うと、
「生活費を限界まで下げる。下げた生活費は絶対に上げない」
という下準備である。
生活コストが400万円だと先程いったが、
それを月15万円まで下げたら、年間180万円の生活費になる。
年間400万円稼ぐために、JTの株は8,000万円必要だったが、
年間180万円稼げばよいのであればJTの株は3,600万円分で済むのである。
年収800万円(手取り)の勤め人であっても、
年間180万円の生活で満足できれば、年620万円が残る。
620万円をJTに投資していくことで、恐らく5年で勤め人卒業が可能であろう。
8,000万円分となれば10年以上かかる。
そもそも手取り800万円となると、勤め人の稼ぎが1,000万円を大きく超えないと無理なので、ほとんどの人には無理だ。
更に、年180万円では、恐らく家族はもてない。
家族を諦めねばならない。結婚したらゲームオーバーである。
まずは、自分と家族の生活を養っていけるのに必要な金額はいくらか?
これをハッキリさせないことには話にならない。
ゴールのわからない長距離走に走り出すようなものである。
勤め人卒業のゴールは「人による」としか言えないが、
それは人それぞれに生活費が違うからである。
そして、生活費は極小化させるに越したことはない。
私の場合の生活費
私の場合には妻と、子供3人。
妻は間接的に義母の生活も面倒見ているので、
厳密にいえば、6人の生活を賄う必要がある。
自宅は今は18万円の社宅であるが、
勤め先がなくなったら、
月10万円程度の家に引っ越す。
これで年120万円だろう。・・・①
食費は月10万円。家族6人なので、このくらいは欲しい。
たんぱく質、ビタミンを確保したい。
これで年120万円。・・・②
ライフラインコスト(電気、ガス、ネット、携帯)は月10万円。
これも高いが、インドア派の私には必要だ。
携帯も一人1台の時代だ。
これで年120万円・・・③
交際費。これは会社にツケるから要らない(ポイント)
教育費は全員公立でよいが、
大学にいくことまで踏まえれば年150万円は見ておいたほうがいい。・・・④
3人いたらそのくらいは覚悟せねば。
服・交通費・貯蓄などめんどくさいので年200万円とする。・・・⓹
①~⑤を合計すると、710万円となる。
まあ6人家族と思えば妥当な額だろう。
ちなみに私の不動産キャッシュフローは約50万円である。
まあ、年収と思ってもらっても良い。
年収600万円しかないので、
私の生活費年710万円には程遠い。
よって私は勤め人を卒業できる状態にはない。
と言える。
かなり雑な計算ではあるが、
これを精緻に計算してみよう。
まあざっと月100万の稼ぎ。
と定義するのも良い。
私も月100万が卒業のタイミングだと思っている。
妻の稼ぎを併せると、私は実は勤め人卒業はいつでもできる。
しかし、妻と相談したところ
「働いて下さい」
と言う指令が出たので、
残念ながら働くことにした。
そもそも私は勤め人が嫌いではないので良いのだが…。
まとめ(勤め人卒業とそのやり方)
大事なことなのでまとめる。
①勤め人とは、他人の会社の給料だけで生活費を賄う人(9割の人)
②勤め人卒業とは、生活費を100%自分で面倒を見られる状態
③勤め人卒業を目指す者は「生活費」を把握し、極小化させること。
この3つを押さえよう。
これがブレると成立しない。
稼ぐのは二の次だ。
そもそも①~③をキッチリ抑えてしまえば、
勤め人の稼ぎと株式投資の高配当銘柄の保有だけで卒業は出来てしまうのだから。
個人的には「配当」も永続的なものではないので、
過度な期待は禁物だと思う。
何より、イヤイヤ勤め人をやりながら、
質素な生活をして、配当で生きるって人生が面白くない。
社会とつながるのが人間の本能なのだから、
もっと自分の能力を生かして稼ぐ方が精神衛生上よろしいと思う。
好きな仕事で勤め人をしながらJT(高配当株)を増やす方がましだ。
稼ぐ方法に関しては自分で考えたらよい。
私は大家をやったが、好きなことをしたらいい。
何もなければ生活費を極小化して、高配当株に流し込むことを機械的にやる。
をはり