満室で繁忙期(3月)を越える

不動産全般の話

基本的には「大家業」のブログだが

このブログは大家業のブログとして始めたのだが。
結果的に大家業以外の話題が増えすぎて、「とっちらかった」構成になっている。
私の関心事が多岐にわたっているので、その思考が表現されてしまっている。

当初のブログで稼ぐ。
という目的はすでに消滅したから、
別に有名になろうということもないので、
ただ書くことが目的になっている。それはそれでよしとする。
誰にも迷惑はかけていない。

さて、

ふと気が付いてみると、
大家業界では「繁忙期」と言われる時期である。
3月の入学、転勤シーズンに合わせて、
引っ越し先として選んでもらうべく、
客付けを頑張らねばならない時期なのだが、
おかげ様で14室全室満室で3月を越えそうだ。
退去申し込みもなく、
私の店子の皆さんお変わりなく生活されるようで、
大いにありがたい。

勤め人仕事も多忙であり、
返済にキャッシュを振り向けているので、
やれリフォームだ。
やれ広告費だ。
と言われることがないのは非常にありがたい。

家賃収入を目的に投資している投資家にとって
「満室」は究極の目標、原点にして頂点の概念なのである。

将来部屋数が増えてきたら、
毎年忙しくもなるのであろうが、
それはおそらく私が勤め人を卒業してからの話。
全くもってありがたいことだ。

日本が30年のツケを払う時が迫っている

バブルを崩壊させて以降、日本は30年以上間違い続けてきた。
それを私は「効率真理教」ともいえる。
無駄の排除、倹約というデフレ的価値観だ。

実はここ30年のデフレ的価値観は「大家業界」にも
ハッキリとした影響を与えている。

その典型が「築年数の古い物件を修繕して貸す」という投資手法である。
この大家業界のメインストリームとデフレとは軌を一にしている。
即ち、デフレは不動産価格の継続的下落を伴う。
資本主義が歓迎するのはスクラップ&ビルドである。
壊し、建てる、壊す、建てるの繰り返しが良いのである。

一回建てた建物が100年も新築時のような機能性を持ってしまったら、
建設会社は倒産する。
解体業者も商売にならん。
作っては壊すというサイクルこそ資本主義は歓迎する。
それでこそ、たくさんの雇用が維持され、
賃金が上昇し、消費が活発化するのである。

これに対してここ30年は歯車を逆に回してきたのが日本だ。
結果、低賃金となり、家賃負担能力は下がる。
必然的に安い物件を買おうとする人が増える。
安い物件すら買えない庶民は、低家賃の貸家を求める。
結局バブル期、もしくはそれ以前の物件を土地値で買って、
最低限の修繕を施して、貸すというスタイルが時代に合致したのである。

私も時代の流れに沿って、このように「3月お満室」と成った次第であろう。
ケチケチ経済の結果どうなったか?
世界最強だった日本の生産能力は地に落ちてしまった。
建設業の就業者数は右肩下がりである。
今関東大震災クラスの地震が発生したら復興には相当の時間がかかるはずだ。
平時の建設能力では、需要の増大には対応できない。

さらに農家は高齢化して、主食のコメの生産能力も落ちている。
経済力を落とし続けてきたから、
外国から買えばよい。
と「効率」を重視した結果、
経済力を高めた諸外国から輸入するモノが高騰している。

自ら率先して国家を貧困化させた私たちはそのツケを払わされる時期に来ている。

こんなハズカシイ国家で生き残る道

我々庶民がこの資本主義における自殺行為を続ける日本で生き残るにはどうしたらいいのか?
答えは1つである。
大家業のメインストリームがデフレ型であったから私は成功できた。
勤め人の仕事も「不良債権」であったから、時代にマッチして、
新卒就職をしなかったにも関わらず、ソコソコのポジションをもらえたのである。

つまり、「時代の流れに従う」ということである。
1億総ボンビー化の流れに沿うことが正しい。

投資全般に言えること、
いや、人生全般に言えることだが、
流れに逆らったら勝てない。
時代に逆行して、
「ぜいたく品を売る」
「高価格商品を扱う」
「売り上げ拡大!」
という経営戦略を取ったら失敗するのだ。

つまり、
① 勤め人収入を上げることを追わない。
② 勤め人収入を上げるのではなく、副業(複業)で着実に収入を上げる。
③ 支出(特に家、子供、車のビックスリーに注意)を徹底的に下げる。
④ 毎月のキャッシュフローを確実に貯蓄(→投資)していく。

これだ。
食料、衣類も徹底的に削減する。
国家が主導して主食のコメ農家を保護しないという、
世界唯一の政策をとっている日本なので、
この安くなったコメを中心に食事を組み立てるのが良い。
私の実家は米農家なので、コメはタダである。
米農家から直接定期便を送ってもらうのが最も安いだろう。

最近は卵すら高いので、
タンパク質は主に大豆から接種したい。
野菜は価格が乱高下するので、その時々で安いものを買う。
肉、魚などは外国から飼料を輸入したり、
漁船の油代の影響でどうしても高くなる。
極力我慢だ。

菓子パンやスナック菓子は安いが、
これは健康に悪影響なので完全にやめたがよい。
水は特に買ってはいけない。
世界でも数少ない、水道水が飲める日本で、水道水を飲まない理由はない。

衣料品も極力安くてシンプルなものにする。
夏はTシャツとジーンズ。
冬も上は3枚(ヒートテック、セーター、ジャケット)+コートなど。
スーツも2万円以下の既製品で良い。
とにかく衣類の数を減らして、擦り切れたら捨てるのが良い。

飲み会などもってのほか。
金(カネ)を浪費して、健康被害が生じる最悪の行為だ。
それでいて、人間関係を良好にする効果はほとんどない。
酒など飲まずに素面(しらふ)で話ができない人は信用されることはない。

残念なことにこのデフレ政策はまだまだ続くらしい。
なぜならば、もったいない精神、質素倹約という資本主義においては間違った精神性は、
日本人に怖いほどマッチするからである。

しみったれた生活をし、
仕事と副業に一意専心。
これを徹底すること。

贅沢は敵だ。
爪に火をともすような生活をして、カネを貯めて、
自分を豊かにしてくれる優良な資産を積み上げるのだ。
資産の城壁を高くして、
消費や投棄を煽る連中の攻撃を無視する。
ケチと言われようが、みすぼらしいと言われようが構うことはない。
教育は公立で十分だ。
バカな子供はどうやっても一流大学には入れない。
利口な子供は放っておいても東大に行くのである。
無理にお私立受験などさせるよりも貸家を残した方が、
よほど子供の役には立つ。

をはり