しなくてもいい苦労をする日本

資本主義の分析

存在しない財政の危機

物価が上がっている。
円安なので、特に石油・天然ガスを輸入している日本では、
何から何まで値上がりする。
どの業態でも電気を使うし、輸送はコストがかかる。

「電気自動車」と言っても、電気は発電所で発電するわけだから、
原発を停止して火力に依存している我が国の発電事情を鑑みて、
コストUPは避けられない。

個人的には食料に関しては日本の自給率を上げる観点から、
国内農業を振興させる意味でも輸入品が高くなるのは良いことだと思う。
が、とはいえ安い輸入品を加工して食うということに慣れさせられた、
日本の食卓にとっては厳しいだろう。

家計分野においてコスト増が起きているわけだから、
当然政策として採用すべきは「減税」である。
税負担が減れば、値上げ分を吸収することができる。
特に海外の安物を喰って生きている庶民には恩恵がある。
私を含めた富裕層への減税は不要だ。

消費税10%をなくせば値上げ分10%は相殺される。
ガソリン税に消費税をさらにかけるというクダラナイ税制も廃止してしまえば、
輸送コストも減って大いに良い。

しかし、上記政策に反対する理由は「財源がない」
である。
財源は国債で良い。
なんども言うが国債と言うのは政府の負債であるが、
自国建国債はデフォルトが存在し得ない。

政府の子会社である日銀が債権者になったところで、
連結会計で見れば債権債務は相殺である。
ただ、通貨を発行するだけで国民を救えるのにそれを
ありもしない「財政危機」という嘘をついて
国民を救わない。
「財政健全化して国滅ぶ」である。

その意味で日本は30年以上の長きに亘って、
「しなくてもいい苦労をしている」
のである。
これまでの30年を通じた政策で、日本のGDPは増えないように仕組まれた。
給与水準では韓国より低くなった。
欧米など旅行もできない。

国内の強い生産力を叩き落して、
最近は電力が不足して停電するという。
これを何と言うか?
「発展途上国化」させたのである。
存在しない財政危機を煽り、日本を発展途上国化させたのである。

自業自得

とはいえ、
政治の責任ということを民主主義国家で言ってはいけない。
我々国民が選んだ政治家が、
政策を推進したのだ。

政府の無駄遣いをやめろと言い、
日本の道路は未だに片側1車線の高速道路が多い。
新幹線、特に秋田新幹線、山形新幹線は在来線を走っている。
北陸新幹線は金沢止まりだ。
カネが回る東京だけに人口が集中して地方は過疎化の一途である。
ここで一発関東大震災が来たら、どこが経済を支え、
膨大な被災者を受け入れるのだろうか???

老朽化した道路や橋を再建したり、
見苦しくて危ない電線を地中に埋めることもどんどん投資するべきだ。
少子化なぞ、生まれる子供にカネを付ければいくらでも増える。
それもしない。
「財源がないから」
繰り返すが、財源である国債は、インフレ率が低いのであれば、
幾ら発行しても問題がないのである。

民主主義の根本的な問題はここにある。
平均的な国民の知的水準では、小賢しい人間の洗脳に逆らえない。
「テレビやネットがこう言っているからそうなんだろう」
という情報で判断してしまう。
結局賢い人が情報を制御して貧しい人を貧しいままに固定化して、
意のままに動かせるのが世の中便利になるのである。

金持ちは投資でカネを増やして、1年中遊ぶ。
遊ぶためには遊ぶ場所で貧乏人が働いてサービスをしてくれないと困る。
貧乏人は貧乏じゃないと怠けるから、貧乏にさせておくのが都合が良い。
クニのシャッキンで大変だから増税。
という嘘に踊らされて、維新の会やら自民党に票を入れ、
自分で自分を貧しいままにしておくのである。

まあ、それも私にとっても都合がいいのだが、
いざ自分が金持ちになってみると、忍びねえ。

自業自得とは言え、もう少しマシなやり方もあるとは思う。
自分から政治に参画して変えようとは思わないが、
このブログで懸念を表明することぐらいはしておきたい。

無知とはかくも恐ろしい。

多数の国民が支持をして、
自らを苦しめる政策を支持する政権を維持させる。

今の日本で起きていることはこれである。
奴隷制度など必要ない。
なぜなら彼らは自ら奴隷であることを求めているのだから。

をはり