この言葉は大事。
何が大事って銀行が重視する数値だらか大事なのです。
読んで字の如く『借金を支払い終えるのに何年かかるの?』
という数値です。
金融機関はどのように年数を計算しているのかというと、
キャッシュフロー × 返済年数 ですね。
税引後当期純利益 + 減価償却費
これです。
ちなみに私の会社の2期目の決算では600万円の当期純利益と、
300万円程の減価償却費が計上されています。
よってキャッシュフローはざっと900万円です。
信用金庫では最大20年ほど、
都市銀行では最大10年ほどの債務償還年数を上限にしていますが
(もちろん様々な事情により変動します)
すなわち、信用金庫では
900万円×20年 = 1憶8,000万円
都市銀行では
9,000万円とか、その程度で融資上限になります。
但し、担保、保有資産の状況、業態、資産背景などによって
債務償還年数の基準は変動することもあります。
おおよその目安だと思っておけばいいでしょう。
確かに新築のアパートであれば30年の融資が出ることもありますし、
必ずしも10年、20年が限界ということはないかもしれませんね。
私の勤め人仕事が企業再生なので、一般中小企業の製造業等では大体10年ですね。
せめて自分の事業から生まれるキャッシュフローを把握しておき、
借金を全額返すのに何年かかるのかという程度は把握しておきたいものですね。
売却を前提にせず、せめて65歳までには完済できる程度の借入にしておくことが
金融機関にとっても安心だと思います。
また、債務償還年数という比率を用いずに「残債比率」という指標を使う人もいます。
残債比率も実は債務償還年数に似ていますが、
残債務 ÷ 家賃 で計算する方法です。
15%以上なら安全
10%以上なら普通
8%以下だと危険
という判断指標です。
但し、家賃のほかにコストも加味する必要があろうと思いますので、
金融機関的な債務償還年数の方で把握している方が何かと便利だと思います。
ちなみに私の債務償還年数は大体9年です。
不動産だけで8年で、まだ40歳前なので、まだまだ借りられる気がしてきました!