平凡であることは、
けして悪いことではありません。
私も相当平凡な人間です。
東大は受験しましたが落ちましたし、
司法試験も挑戦しましたが合格しませんでした。
とりたてて頭が良いわけではありませんし、
仕事でも後輩のほうが営業成績が良かったり、
分析能力に秀でていたりします。
無論小学生、中学生と野球をやっていましたが、ヘタでしたし、
高校では陸上をやりましたが、県予選6位で地方大会に出場した程度で
運動能力も高くはありません。
そんな私を含むたくさんの凡人は、この弱肉強食が徐々に強化されていく
現代社会をどうやって生き残ればいいのでしょうか?
例えば東大(文系)に合格するには国語、数学、英語、社会2科目と理科1科目を幅広く学習し、
どれもトップクラスの成績を取る必要があります。
苦手があってはいけません。
東大に合格するような賢い人達がたくさんサラリーマンをしています。
そんな人たちとビジネスをして勝負していくわけですから、
サラリーマンをやるにしても、自分でビジネスをするにしても
勝利し続けることは容易ではありません。
東大に限らず、人当たりがいいイケメン営業マン。
プレゼン能力に秀でたキレ者係長。
顔もたいしたことがない小太りサラリーマンはどうしたら・・・。
凡人が取るべき戦略とは何でしょうか?
私は「狭い分野」に、「特化」して、「集中する」という戦略以外にはないと思います。
大資本や、優秀な人材が入ってこない分野を選択して、
その分野に特化して、動かない。転職をしてもかまいませんが、
同じ業界や同じ職種を集中的に勉強して専門性を高めます。
保険の営業マンはどうでしょう。
たくさんの営業マンがシノギを削る厳しい世界です。
似たような商品、似たような営業マンがたくさんいるなかで勝ち続けるには
卓越した才能と努力が必要でしょう。
不動産仲介。たくさんの仲介会社があります。レッドオーシャンです。
この業界で働くことは疲労していくこと間違いありません。
コンビニ店員。そもそも差別化が難しい、能力には上限があります。
私は債権回収の世界を選びました。
要するに借金取りです。
借金はマイナスのイメージが強いもので、債権回収はやりたくない仕事としてカテゴライズされます。
火葬場で働くことにも似ています。
葬儀屋や遺品整理という仕事もあまり好かれる仕事ではないかもしれません。
だからこそ、競争相手が少なく、優秀な人間が参入してきづらい業界を選ぶのはいい戦略です。
(注)債権「回収」は競争も営業も必要ない世界ですが、
カネ「貸し」、つまり貸すほうはレッドオーシャンです。
貸すのはレッドオーシャン、回収はゆるふわな世界なのです。
債権回収はいまどきオラオラ回収したら、営業禁止になりますからね。
私の予想通り、早稲田大学を卒業した20代の社員は全くいない
債権回収の世界で、私はあっという間にトップクラスの成果を出せました。
いい成績が出せるので上司も優しく、仕事にストレスはありません。
トップセールスでも給料は変わりませんが。
法律の規制があって借金取りは夜8時以降は取立をしてはいけないので、
早く帰れます。
(当時は早く帰って酒を飲むというバカなことをしていました・・・)
空いた時間で知人の起業を手伝ったり、
仕事で得た知識(不動産)を使って不動産投資をスタートすることができ、
今では不動産投資からの収益が給料を超えつつあります。
そして不動産投資だけに特化して、集中したことも成功の秘訣です。
不動産投資の知識だけを集中的に磨きます。
株やFXといった書籍を読む時間は捨てて不動産系のサイト、書籍を
読み尽くすほど読みました。
それによって深い知識を得て、未だにロスを出した案件はありません。
不動産投資だけの経験ですが、昨日今日始めた人には負けません。
つまり、平凡な人ほど、いろいろなことに手を出して、
中途半端な知識で勝負を挑むから負けるのです。
勝算が高い分野を選び、そこから動かずに深く深く学び経験をつみ、
外敵が侵入できない壁を作ります。
他の知識を得る時間を切り捨て、1つの分野を極めることに集中します。
貧者であればあるほど、凡夫であればあるほど、この戦略は有効です。
井の中の蛙大海を知らず。されど空の深さ(青さ)を知る。
というヤツになればいいのです。
あと公務員も良いですね。負けないという意味では・・・。