50代が着々と退職していく職場

勤め人卒業関連

銀行は勤め先としては悪い

銀行員は55歳までに役員に出世できなければ
「役職定年」
というものがあるらしい。

いくら現役世代に高給でも、
定年まで高給でなければ意味がない。
特に55歳と言えば親の介護があるし、
歳をとってから子供を作っていたら、
まだまだ大学生という時期でもある。

私の場合には12歳、6歳、5歳の子供がいるので、
一番下の子が22歳になる時、私はなんと59歳になる。
私が銀行員であれば銀行の取引先に出向となり、
転籍となっている。

つくづく銀行で勤め人をするのは割に合わない。
地方公務員の方がいいと思う。
地方の第一地方銀行に就職した若手が県庁などに転職するケースが多いらしい。

それはそうだ。
似たような、いや全く同じ商品を扱っている銀行はどこも横並びだ。
競争が激しいのである。
結局は金利が安い銀行で借りるに決まっている。

半沢直樹に憧れて、間違っても銀行を就職先に選んではいけない。

いや、そもそもこのブログの読者の皆さんは
55歳迄勤め人などしなくてもいいように周到に準備して欲しい。

先輩がどんどんやめていく

ちなみに私の勤め先が属する業界も50歳が一つの節目だと思う。
むしろ40代でもう限界だ。

要するにファンド業界も銀行と似たようなところがあり、
40代で役員になったり、独立しないとヒラ社員が続けにくい業界だ。

何かあればすぐにExcelで複雑なグラフを作ったり、
パワーポイントで高給紙芝居を作る。
私からするとクダラナイと思う財務分析を一生懸命やらされる。
100件分析して投資できるのは数件に過ぎない。

なおかつ企業の経営者や官僚、金融機関とのタフな交渉もある。
とてもじゃないが、現場の兵隊を50歳まで続けるのは至難である。

私の先輩社員も50歳の節目に会社を去っていく。
私も今年で42歳。
自分の近い将来を見ているようで感慨深い。
既に勤め先の役員は全員年下になっている。
私の出口戦略はまさにここ数年に迫っているのである。

仮に8年後に出ていくとすると、
子供は20歳、14歳、13歳である。
最もカネがかかる時期ではないか!

この時期に会社を追い出されるのは非常に厳しい!
仮に今のままの不動産キャッシュフローの水準では間違いなく破綻する。
せめて事業規模を4倍(税引き前CF月200万円)程度は欲しい。

妻も1,500万円ほどの家賃収入があるものの、
いかんせん物件が古い。
今後的確に投資を進めていかないと我が家計は破綻する恐れもある。

幸い先輩社員の転職先は「独立(有資格者)」「ほかのファンドの役員」と言った、
悪くない転職先である。
しかし、私は勤め人はもう限界である。
転職せざるを得なければ恐らくローンの回収担当者などになるだろうが、
それは避けたい。

昨年は1,000万円ほどキャッシュを吐き出した。

特に2020年、昨年は虎の子の1,000万円を吐き出してしまった。
45歳までには勤め人卒業を狙っていたのだが、出足をくじかれた。
そもそも、経費モリモリの確定申告をして還付した所得税という爆弾を抱えながら、
勤め人卒業しちゃっても、そっちの方がよっぽど危ないのであるが。

そう思えば、勤め人卒業を具体的に実行に移す前に税務署に来てもらって助かったのかもしれない。
特に今年の住民税は毎月20万円だ。
おい!
生活できるぞ!

という住民税を支払うのである。
勤め人卒業していたら恐らく死んでいたと思う。

やはり今の生活水準を維持しながら勤め人を卒業するには
月200万円の税引き前CFが必要だと思う。

特に私は「DIYとか死んでもやりたくない。」
「Youtuberになって素顔を晒してカネを稼ぐのも嫌だ。」
「セミナーなんか主催してバカの相手をするのは最も嫌いだ。」
そんなことをしてまで稼がないといけないならば、
私は勤め人で借金取りをしている方が好きだ。

毎日ゲームと読書と断食などをしながらボーっと暮らしたい。

50歳を迎えた先輩社員が粛々と次の人生に踏み出していくのを見て、
私はもっと「ぶったるんだ人生」に踏み出したいと思った次第である。

つづく