10号物件、89歳のおばあ様お引越し

10号物件の分析

築50万年のアパートから89歳のおばあ様退去す。

全然大家業の話を書いていないSATです。
こんにちわ。
そういえばここは勤め人+大家業でゆるく生きようというブログでしたね。
すっかり忘れて好き勝手なことを書いていました。
かたじけない。

さて、久しぶりに物件のお話。
40年住み続けた入居者が死んでしまった事件もありましたが、
今回は円満退去の話です。

2017年に三井住友トラストローンアンドファイナンスから
満額の融資を引いて購入した10号物件。

初のアパート投資。
家賃は大体6万円×3室で18万。
購入金額も1880万円くらいだったので、
ざっくり、都内で10%以上で回っているアパートです。

当初1,880万円を借入たのですが、
金利が年3.9%なので、全く元金が減りません。
まだまだ1,730万円も残高が残っています。

それでも再建築不可ですし、ありがたいご融資を頂きました。
土地の瑕疵が治癒されたら、お宝になるでしょうから、
その日を夢見てじっくり待とうと思います。
待っている間もチャリンチャリンと毎月18万円稼いでくれるわけですから、
ありがたいことです。
(返済額は約9万円/月)

そんな10号物件のアパートから入居中だった89歳(仮)のおばあ様が退去することになりました。

生活保護受給者がテナントの物件は、借主=行政である。

このおばあ様ですが、生活保護を受給していました。
年金払ってなかったんですかね?

それはさておき、そんなおばあ様ですが、20年以上住んでいたんじゃないかと思います。
家賃は行政から毎月振り込まれますし、
20年も6万円払い続けてくれるというのはとてもありがたいことです。
年間72万円×20=1,440万円も頂けるのですから、ありがたいことこの上なし。

ちゃんと家賃を払う入居者は神様です。

おまけに生活保護受給者の家賃は最優先で行政から支払われるので、
回収リスクがほぼゼロ。
ありがたやー。

生活保護受給を批判するアホがいますが、
生存権は憲法で保障された人権です。
健康で文化的な最低限の生活は国家として国民の面倒を見て当たり前です。
弱者は死ねというような人間は日本人ではありませんよ!

さらに言えば、生活保護の方のお住まいを国家で用意するとなれば
莫大なコストがかかります。
我々民間大家を利用することで、コストも大幅に節約できるのです。
感謝してくださいね!

さてさて、
生活保護で90歳近い年齢ということで、
私も『最後は孤独死を覚悟しなきゃいけないなー』と思っていた。
でも、そうはなりませんでした!

定期的に巡回してくれる区役所の方から私の管理会社に連絡があって、
「もう一人暮らしは無理なので、施設に入ってもらいます」
とのこと。
すごいぞ日本!
生活保護で面倒を見てくれて、最後は施設に入れて人生を最後まで全うさせてくれるのです。
なんてすごい国なんだ!!!!!
オマケに大家としても孤独死でもされたら資産価値が下がりますから、
ありがたいことこの上ありません。

年金を払えなくても、生活保護で生活できる。
最後は施設で穏やかに死ねる。
憲法で定められた生存権がきちんと保障されているのです。
私はこの国はなんてすばらしいのだ!
と、思いました。

最後はピカピカに清掃されていました。

20年も住んでいたとは思えないほど、内部はキレイでした。
立つ鳥後を濁さず。
さすが昔の方は律儀だな。と、思いました。

さて、
こういう話を書くとバカが湧いてくるのです。
年金を払うのがバカらしいとか、
日本中が生活保護だらけになる。
とか。

おそらくコイツラはろくに税金を納めていません。
そのくせ偉そうに税金の使い道にケチをつけるのです。

私としては生活保護で生きるのは嫌です。
なぜならば、年収300万円では面白くもなんともない。
財産も保有できない。働いてせめて年収1,000万円もらったほうが、
私は楽しい人生だと思います。
何もせず(できず)に毎日生きるのは多分辛いと思います。
だから生活保護の人たちは、気の毒だなとは思いますが、
コノヤロー!という気持ちは全く湧きません。

日本は生産力が高い豊かな国家なので、
たまたま弱く産まれた同朋の生活の面倒を見てあげてもいいと思います。
年収300万円程度は与えて、消費者として社会に貢献してもらえば、
それでいいじゃありませんか?

こういうセーフティネットがあればこそ、
安心してチャレンジができるというもの。
日本万歳!
もっと弱い人に消費してもらって経済を回そう。
国債を発行して、困っている人を救ってください。

以上