車への欲

節約

案外根源的欲求かも知れん

私は4輪自動車に対して全くこだわりがない。
確かに高級外車を見ると、洗練されたデザイン性だ。
と、思うことはある。
同じ価格であれば洗練されたデザインの自動車を買うかもしれない。

しかし、これに数千万という金額を支払うことはないし、
数百万でも嫌だ。
そもそも維持費だけで大変な金額であり、
都市部に居住しているのであれば、
タクシー代の総額が自家用車の維持費の総額を上回るのは難しい。

レンタカー、タクシーを使いまわした方がいい。
更に運動不足にも拍車をかけるのが自家用車だ。
持っていなければ、買い物や送迎などはテメーの足を使うことになる。
最も大きな筋肉である足の筋肉を毎日使うことは
健康維持の観点からも望ましい。

にも拘わらず、たくさんの人々、特に男性が、
高級車に心を惹かれるのはなぜだろうか?
私は案外、ヒトという生物の根幹にかかわる問題だと思っている。

馬、牛など『家畜の所有欲』の派生形が『自動車所有欲』だと思う。

競馬などは未だに人々の心を引く。
ギャンブル性だけではここまで人の心を引きつけないと思う。
思うに、その派生形が自動車の所有欲だと思う。

武士、騎士などは、戦闘用の良き馬を所有することは、
生存可能性の上昇に直結したであろうし、
農民であれば、牛や馬により、田畑の耕作には圧倒的効率性を
叩き出すことができたであろう。
下級兵士は馬など所有できなかったであろうし、
下層農民も牛馬は所有できなかったであろう。

即ち、富の象徴としての牛馬に当たるのが、
高級4輪自動車である。

その意味で、人間としての根源的欲求の現代版である。
たまに、女でも高級外車に興味を惹かれる個体がいる。
しかし、圧倒的に車ズキは男性が多いだろうし、
女性はどちらかと言うと、自分の男に新車を買うのを求めるが、
自分でそれを所有することにはさほどこだわらない気は、する。

クレーン、ホイールローダー、ユンボ、パワーショベルではなく、なぜ高級外車なのか?

牛馬に当たるのが高級外車なのであれば、
むしろ建設用機械を所有することこそ、直接的なのかもしれない。

しかし、現代社会では、ゼネコンでもない限りこれを直接保有するメリットは、ない。
農耕が日常であった時代は、牛馬でいいが、
日常的に建設機械や農業機械を使わなくなった現代人にはアレンジが必要である。
そして、単純な日常の足として使われる、4輪自動車に落ち着いたのであろう。

いずれにしても、富の象徴として、周囲を威圧する。
自分の富を誇示して、繁殖能力が高いオスであることをアピールして、
遺伝子の拡散を狙うと言う意味がある。
実際「そういうモノ」が好きな女性は多い気はする。

個人的には、高級自動車を所有するよりも、
自動車メーカーの株式を同額所有していた方が富としての価値は高いと思う。
1,000万円の高級外車に使うよりは、
100万円で中古自動車を買い、900万円でトヨタの株でも買って、維持費を賄う方が合理的だとは思うのだが、人類の頭は株式という概念を富として直線的に理解するほどは進化できていない。

これを富とストレートに認識できる個体は、かなり進化が進んでいる個体だと思う。
筋肉や美人、巨体など、視覚的にストレートに訴えかけてくるパワーは確かに、甘く見てはならない。
周囲を威圧する、筋肉のような役割を期待して高級外車に乗る意味はあるのかもしれんが、
私がメインのビジネスにしようとしている、大家業ではあまり効果がない。
むしろ、入居者や不動産会社(仲介)に「こいつは成金だ。むしろ家賃下げてくれ、ふっかけてやろう」と思われるし、
銀行からは「この人は浪費家だな。」と、思われる。
むしろデメリットしかない。

また、バカ息子に高級外車を買い与えたら、
高級外車に寄ってくるようなバカ女をひっかける危険もある。
そんな見栄っ張りな女をSAT家の遺伝子に加えるのは、将来のリスクでしかない。

建設会社でも経営するのであれば、
社員のオラオラした若い衆に一目置かせるためにそういう演出(高級外車を持つ)も必要かもしれないが。
まあ、私のようなファミリービジネスで、細く長く発展しようという話であれば、
要らないと言わざるを得ない。

自動車に求める機能

私は実は人生で1度も4輪自動車(それどころかパイクでさえ)を所有したことがない。
3年前に妻にどうしても。と、言われて
ついに5年落ちのワンボックス?カーを100万円で購入した。

私も3回程乗ったが、妻が乗っているところはあまり見たいことがない。
使ってるんだろうか…。

そもそも千葉市の中心部に居住しているので、
ここに住んでいる間は自家用車は不要だと思っている。

子供が自立して、夫婦だけになったら郊外か、マンションに移住するつもりだが、
郊外を選択した場合には自動車は1台欲しい。
勤め人卒業後にマンションに住んでしまったら、何もしない生活になってしまいそうなので、ちょっとした畑や山林を所有してその手入れをして運動を兼ねたいと思っている。

その場合にはチョットした自家用車が欲しい。
倉庫兼日常の足である。
軽トラックでもいいが、ミニバン的なヤツがいい。
いずれにしても100万以下の中古車でOKだ。

自動車として走ってくれればそれでいい。
軽自動車だと中古は1年で償却可能である。
それにしても100万円の金額を払ってもいいと思える程、稼働してくれるかは疑問だ。
焼却後5年も稼働してくれればやっとトントンってとこかもしれん。

自動車に求めるのはちょっとした個室感。
あとは移動能力があればいい。
デザイン性や周囲を威圧する力は不要だ。

とまあ、縷縷述べてきたが、つくづく私は車に対して関心がない。
興味ゼロである。
恐らく一生このままだろう。

ただ、事業用車両は非常に好きだ。
ただ公道を走るだけの自動車には興味がない。
実用車ってヤツ。
特にちょっとした解体、ゴミ屋敷の整理ができる程度のアーム付ドラック

こういうヤツ。

こういうのは非常に好きである。

をはり