金(カネ)を印刷できる主体が「金(カネ)がない」という変な世界
江戸時代のお金(カネ)はゴールドできていた。
確かにゴールドの埋蔵量は地球全体で限られているので、
幕府が小判を延々と鋳造して支払をするということはできなかった。
しかし、
今、私が財布の中の1万円を持って日本銀行へ行っても、
ゴールドには交換してくれない。
昔は交換してくれたらしい。
紙幣をゴールドに交換してくれる。
それならば確かにお金(カネ)には価値がある。
今のお金(カネ)がなぜ価値があるのか?
と、聞かれたら、私の支持する経済学によると、
「納税に利用できる」という機能に価値があるそうだ。
BITCOINでは納税はできない。
この「納税に利用できるから価値がある」との説明は理由がある。
色々な商品と交換できるという価値があるものの、
究極的な紙幣における価値の源泉は「納税」なのかもしれない。
江戸時代は米で納税(年貢)していたので、
米の価値は高かった。
律令時代には租庸調という特産品、労働力の税もあった。
税として認められるものは本質的に価値が高い。
政府の負債などは永久に借換されて良いものだ。
理論的には経済規模に応じて紙幣は無限に発行可能である。
政府の負債(日銀券=政府子会社の発行する債務証券)が民間の商取引に利用される。
経済規模が拡大するにしたがって、貨幣(=政府の負債)が増えるのは健全であり、
むしろ政府の負債(=通貨)が増えない国家は成長していないことと同義である。
緩やかなインフレを連れて経済は発展していくのであり、
商取引を媒介する紙幣(=政府の負債)は拡大するのが望ましい。
全く理解できないが、日本政府は一丸となって、日本という国家を貧しくしようとしている。つまり、政府の赤字(=民間の黒字)を減らそうとしている。
そんなことをしたらGDPが下がって、政府の財政赤字は拡大する。
さらに経済規模を縮小させる、、、、これを30年以上続けていて、
韓国や台湾よりも平均賃金は低くなってしまった。
さらに消費税という経済活動(商取引)抑制策を強化していくらしい。
とにかく現代の日本の政策は「より貧しくなろう」という国家滅亡政策だ。
政策を批判するつもりはない。
しかし、現在このような政府方針である以上は、
それを前提に対策を立てねばなるまい。
消費をする者には罰金を課す。
消費税を見れば明らかだが、金(カネ)を使うものには罰金が徴収される(消費税)。
ある意味、資本主義の否定のような税制だ。
今後、このハードモードの日本経済では、賃金は上がらない。
物価は上がる。消費税も上がる。
いかに「金を使わないか」が勝負を分ける。
いくら稼いでもそれ以上に支出したら意味がない。
しかし、消費に罰金が課され、税金が上がる社会にあっては、
節約の意味がより重要になる。
昨年よりも買えるものが少なくなるのが日常なので、
昨日より今日、あらゆる支出を下げる必要がある。
マグロを食べていたのをカツオにする。
ブリを食べていた食事をイワシにする。
牛肉を豚肉に変更する、鶏肉に変更する、さらに豆腐に変更。
より価格が低位の代替物を買うように変化させていく必要がある。
必要がない支出は1秒たりとも放置してはならない。
見ないネットフリックスなどは「秒で解約」だ。
社会全体が消費を抑えるとは?
逆に考えればモノが売れない社会になるのだ。
企業の売り上げはさらに下がる。
利益を確保するために、企業も労働者を解雇したり、
広告費をケチり、備品の購入も安い方安い方へ、いっそ使わない。
という流れになっていく。
まさに合成の誤謬である。
しかし、個人が社会のためを思って浪費したところで、
当該個人が破産してオシマイだ。
全体のことなど知ったことではない。
セルフィッシュにやろう。
消費を極小化せよ!
政府の主張は支離滅裂だが・・・・
政府はバカではない。
私よりも数倍頭のいい人たちが運営しているのだ。
彼らは今の政策が国家の経済力を弱めることなど百も承知である。
そもそも「財政が破綻しかねない!」
と言いながら、彼らも自国通貨建て国債のデフォルトはありえない。
と、理解してホームページでも書いている。
「そうなったらハイパーインフレで大変なことになる!(藤巻元代議士)」
と言うが、インフレこそが、財政負担の軽減には最も有効なのだ。
1万円の価値が1000円になるインフレならば、政府の1000兆円の借金は1/10になる。
インフレは合法的徳政令なのである。
前月比50%を超えるインフレであれば、あっという間に政府の負債はチャラである。
だって自国通貨建て国債の債務不履行はありえないのだから、インフレ政策こそ「やるべき」なのだ。
そう、政府はインフレになんてするつもりはないし、
財政破綻も起きないと知っている。
それでもなお、国民貧困化政策を進める。
少子化も放置して日本人を減少させ、労働移民を入れていく。
頭のいい人たちが一丸となって、こんな誤ったことをしているのは理由があるのだと思う。
日本人という種族を地球から退去させようとしているのかもしれない。
まあ、それはそれで仕方がない。
民主主義によって形成された国会、議院内閣制により統治される政府がそうするのだから、
私にはどうしようもない。
せめて自分とムスコ達は面白おかしく一生を生きられる程度に今の生を楽しもうと思う。
つづく