女性の社会進出の影響
信じられない話であるが、
女性に参政権が認められて、まだ100年も経っていないのである。
昭和21年らしいから、
1946年であり、戦後である。
女性の自由を認めることは、私も大いに賛成である。
しかし、それによる影響は逐一分析しておかねばならない。
なぜならば男子の幸せとは、
『カネと女』だからである。
1946年に女性に参政権が認められたから、
「ハイ平等」
とはならんのである。
卑近な例を示すと、私の母親も看護師として16歳から労働していた。
私の母親が今73歳であるから、57年前の話だ。
男女雇用機会均等法が成立したのが1985年であり、
女性が男と同じように労働するようになったのはつい最近の話だ。
実際、勤め人でも女性が男性並みに給与をもらうようになったのも、
つい、最近の話である。
つまりだ。
昭和の高度経済成長期を支えたのは男性労働者であり、
女性は戦力として計算されていなかったのである。
あくまでも専業主婦として、
次世代労働者の育成、家事労働に従事していたと言える。
つまり、バブル崩壊以後、1990年代~2000年代に、
女性が労働市場に本格的に参戦するようになったとも言える。
不景気の日本で、女性という人口の半分を占める労働力が
労働市場に流入すればどうなるか?
考えるまでもない。
労働力の価値が半減する。
つまり給料が減るのだ。
女性という大量の労働力を労働市場に投入したから、
給料が上がらなくなったともいえる。
さらに女性の大学進学率も上がるし、就職もするとなれば、
22歳まで大学に行って、
3年働いたらもう25歳である。
1人目を出産するのも大分遅くなってしまう。
私の妻も短大を出て20歳、それから12年勤め人生活をして、
32歳で第1子出産だ。
戦時中であれば高齢出産であろう。(今もそうか)
女性が社会進出することで、
労働力市場は飽和し、給与は減る。
出生率は減少し、少子化が進む。
しかし、この流れは不可逆的なもので、
止める方法はないし、
時計の針を逆回転させて、江戸時代、戦前のように
女性の権利を制限する。
という方向には進まないと思う。
恋愛にも資本主義が導入されてしまった。
自由と規制
永遠のテーマである。
自由とは資本主義に親和性があり、
規制とは共産主義に親和性がある。
さらに!
資本主義的自由のメリットを得るのは、一部の強者であり、
共産主義的規制のメリットを得るのは、大多数の弱者なのである。
にも関わらず、
自由は大多数の弱者から歓迎されるという不思議な性格を持つ。
具体的に言うと、
恋愛弱者である男性(ブサイク、低年収)でも、
お見合い等で何とか結婚できたのが昭和(初期)。
恋愛弱者である女性(ブス、不器用)も
何とか結婚することはできた。
女性に貞操観念という規制をハメこんでいたので、
女性の選択の自由はさらに限られていたことだろうし、
ブサイク男性でもラッキーで美人と結婚できたという事例があったことだろう。
ブサイク男性、ブサイク女性という弱者は
規制と共産主義的恋愛システムを提唱すべきなのだ。
自由資本主義は資本(イケメン、美人)を持つ男女に圧倒的有利をもたらす。
イケメンは複数の女を抱える。
美人は複数の男性を吟味して、最も価値が高い男性を魅了し、手に入れる。
圧倒的多数のブサイク男性は指をくわえてイケメンが捨てた女性から選ぶしかないのだ。
また、圧倒的多数のブサイク女性も、イケメンに相手もされず、ブサイク男性の中から、選ぶしかないが、ブサイク男性もえり好みするから、結局結婚できない女性も増える。
社会が強制的に配偶者をあてがうシステムが破壊された結果、
多数の結婚難民が産まれてしまった。
女性の社会進出、自由は、完全自由恋愛とセットで導入され、
最終的には強い男女が総取りする世界が誕生したのである。
これと似た光景を私は見たことがある。
竹中平蔵先生の、派遣社員解禁である。
雇用規制(派遣社員の禁止)を緩めてしまったことで、
結局低学歴、無能な男性が正社員から叩きだされた。
公務員も派遣社員を使うようになり、
公務員の定数が減った。
結果、低学歴・無能という弱者が大量に派遣労働に甘んじる世界が誕生したのだ。
そして、面白いことに、
これは小泉政権が推進した政策だが、確か、
小泉政権には熱狂的な国民の支持があったはずだ。
自由恋愛(=資本主義)の世界で勝つために
誠にひどい世界である。
強制マッチングシステムである、
お見合いが機能不全となり、
自由意志、自由恋愛となった結果、
自己評価だけが高い、ダメ男、ダメ女がその自由意志に基づいて、
生涯独身を自由意志で「選択」している。
美男・美女、金持ちと美女が自由恋愛の勝者としてカップリングするので、
産まれる子供までが、美男美女・おまけに金持ちとなる。
遺伝子レベルでどんどん格差が拡大していく世界である。
繰り返すが、本当にひどい世界だ。
こんな世界で勝つためにはどうしたらいいのか?
私は既に妻と子供を得たのだが、
息子達だ。
息子達を「チー牛」男にしないために、
カネと女から逃げるな!
戦え!と、叱咤激励をしなければなるまい。
同時に聖丁ラジオを聞け!
と、丸投げしたい気持ちもあるが、
私の息子である。
親父の言葉と行動で証明するしかない。
女性を獲得する方法を伝授しなければならないが、
あいにく、私が恋愛をしていた時には、
マッチングアプリなんてものはなかった。
しかし、路上ナンパはやったことがある。
成果も出たことがある。
実演したら気持ち悪いオッサンなので、教えられない。残念だ。
全くもって現代はカネでも女でも自由である。
自由の代償として圧倒的多数は敗者になり、貧乏になるという現実。
俺たちは勝ち組になれると勘違いしてたんだ…。
気づいた時にはもう戻れない。
這い上がれない状態になっている。
せめて子供達には、
自分たちが生きている世界がどんなものか?
しっかり教えてあげたい。
世の人たちは自分たちが資本主義ゲームに強制参加させられていて
世界がどんなものかを知らないままゲームをプレイしている。
麻雀のルールも知らないままに麻雀を打たされるようなもので、
ルールを熟知している人たちから
いいようにヤラれてしまう。
もしくは、皆自由でいい。
子供なんて作らなくていい。
結婚はしなくてもいい。
同性でも愛し合っていい。
という「変なルール」を入れられたりしてしまう。
まあ、本当に自由な意思でそうするならいいが、
変なルールを入れられて、
人生を狂わされたらタマラナイ。
息子という私の遺伝子を承継する戦士のCPUに対して
妙なウイルスが入り込まないように気を付けておきたい。
つづく