比べることから始める

投資分析指標

あらゆる分析は、正しい数字の把握が前提

決算を組むのは税務申告のため。
と、思う人も多いが、
それは正解の10%程度である。

決算書を作成して、資産、負債をしっかり把握することは
経営の前提である。
手持ちの駒が分からないまま将棋ができるだろうか?
出来るわけがない。

今年の売上も利益もよくわからんけど、
預金の残高はこんなもんか。
どんぶり勘定ですら、ない。

正しい数字を揃えることが第一ステップなのである。

次に重要なのは比較である。

財務省も、日本政府の財政がいかに悪いか?
と言うことを他国と比較して国民を説得している。
その場合に都合がいいデータを拾ってくるのだが、
私達が経営するに当たっては、銀行に気に入られるようにする必要もあるが、
一番大事なことは、自分のビジネスを改善していくための比較である。

例えば販売費および一般管理費、
これが粗利の何%を占めているのか?同業他社に比べて高いのか低いのか?
などなど多面的に分析していくことが大事だ。
思わぬ指標に思わぬ見落とし、発見があるものだ。

さらに他社との比較も重要だが、自社の時系列比較。
これも忘れてはいけない。
2024年10月末時点の財務と
2025年11月末時点の財務。
これを並べて分析するのも大事だ。

売上の増加率、粗利率、総資産利益率、借入総額などなど、
どれをピックアップするかも重要だ。
どうでもいい指標とにらめっこしても仕方ないことだ。

私が見ているのは

総資産、純資産、負債である。
実にツマランものを見ている。

どの程度、すべての指標が拡大したか?
この点に注目している。
さて、

2024年10月末では 総資産197百万円、総負債88.5百万円、純資産108.5百万円
自己資本比率は55.1%だった。

2025年10月末は? 総資産232百万円、総負債102百万、純資産130百万円
自己資本比率は56%となっている。

資産が35百万円増加。負債は13.5百万円増加している。
自己資本比率は若干改善しているが、ほぼ横ばい。

資産の増加という意味では、20号、21号物件の取得によるものだろう。
しかし、解せない。この2物件で増えた額はせいぜい1400万+600万の2,000万程度だ。
おかしい。細かく見たら、1号物件の評価額を35百万から42百万に増額している。
さらに隣地を買えた物件に関して評価額を15百万円から18百万円に増やしている。
これで10百万円の単純な資産と純資産の増加を反映している。

あとは現預金や細かな流動資産や無形資産の増加があるようだ。
評価額の増加という要因を除去すると、
あまり良い伸び率とも言えないだろう。
自己資本比率も減ったと言ってもいいレベルだ。

物件を買った分資産が増えて、負債も増えた。
返済した分自己資本になった。
まあ、納得の数値である。

個人的には純資産が21.5百万円増加しているが、
10百万円の評価額の増加を除いて、11.5百万円増えている点に注目している。
要するに純資産利益率である。
株で言うとROEなのか知らんが、これが10%程度ずつ伸びていくことを重視している。
上場企業でもROEは重視している企業も多い。
私もここである。
無論、勤め人を超えるキャッシュフローってのも大事だが、
まだまだ私は拡大する必要がある。

特に純資産の伸びが資本家として盤石なところに行けるかどうか?
ポイントになっていると思う。
私の目標値としては60歳だと4億、70歳8億である。
純資産が5億を超えたら、ひとまず、資本家と名乗っていいと思う。
3%で無借金、硬めに運用しても、年収1500万。
家族で何とか生活していけるレベルのフローと再投資できるだけの規模になるからだ。

現時点ではSAT家として見ると、妻のアセットが乗って、なんとか純資産3億ってところだと思うが、これでは足りない。
5億迄はSAT家として走り抜ける必要がある。

70歳までこのまま行けたら大丈夫だろうが、
勤め人は間もなく打ち止めになる。
そこからも引き続き伸ばしていくためには、
息子世代が生産活動を開始して私の勤め人の稼ぎが消えるのを補うか?
それとも私の生活レベルをさらにグイっと下げるか?
家賃収入を上げて拡大するか?

まあそんなところだ。

私が重視してるのは「拡大」
BSの3項目と、ROEだ。

という話だった。

をはり