株のポジション「ゼロ」の俺が通るぜ
2024年2月22日㈭、日経平均が一時39,000円の、
バブル後最高値を更新したらしい。
めでたい話だが、GDPは4位に転落しているし、
サラリーマンの平均所得は下降の一途だ。
全く成長を実感できない株高だ。
ちなみに私も2~300万円の株を持っていたが、昨年全て売却して手仕舞いした。
理由は集中と選択。
株式を持っていれば株価も気になる。それよりも売ってしまい、不動産事業に自分の時間と精神力を注力しようと思ったからである。
売った後の株価などチェックしても意味がないから、
株価は見てもいないが、見たら気分が悪くなるだけだ。
個人的には3万円でも高いと思っていたし、
そのうち第二次リーマンショックが来るだろう。
そう遠くない将来の話だと思っていたら案外息が長い。
どうせそのうち墜落するのだろうから、
買わない。
十分に下がり切ったところで買いたいとは思うが、
その時は多分不動産も安い。
結局株は私の主戦場にはなりえない。
何よりも、
私の勤め人の仕事が不景気に活況となる商売だ。
私はいつも不景気になると給料が跳ね上がるという
変な勤め人人生を送っている。
そんなわけで、株には縁がない。
不動産はなぜ値上がりしているのか???
不動産価格の根拠は収益力だ。
年100万円の家賃収入を産む物件があったとする。
国債利回りが1%であれば不動産なら5%は欲しい。
という「比較」で決まる。
5%の還元利回りを設定したら、
家賃÷5%=2,000万円が物件の金額だ。
マネーが市場にじゃぶじゃぶと供給されれば、
「いやいや、俺は2.5%でも欲しい」
というバカが出現する。
こうなると、私のような投資家は市場から駆逐される。
買えなくなるので、売り側に回るのみだ。
2.5%でいいとなれば、物件の価格は4,000万円に跳ね上がる。
この2倍の価格差を回収するのに、20年を要するのだが、
これは果たして適性なのだろうか????
住宅ローンという極めて低利のファイナンス機能が整っている、
都心のマンションというヤツも投機の対象になっている。
1億円の住宅ローンを組んだら、
返済回数が420回、25万円程毎月返済することになるだろう。
35年というスパンは長いのか短いのか?
よくわからないが、私は長すぎると思う。
こんな変なローンが売られているのだから、
それを買う変な人も多数出現しているのであろう。
最終的には、誰かに売れる。
ということが価格の下支えになっているから、
みんな、誰かが買うことを前提に借金を膨らませている。
仮にだな、
「誰か」である、サラリーマンの給与がUPしているのであれば、
それに賭けるのはアリだと思う。
しかし、サラリーマンの給与は下がり続けている。
私はもう価格上昇余地はない。
と、思う。
誰かに売り抜けるのでなければ、
自分が保有してその価値を実現させていかねばならない。
35年以上住んで元を取らなければならない。
しかしだ!しかし!
借りたら40万円もする家に住むことは果たして本当に価値があるのだろうか?
10万円の家に住んでもそれほど生活レベルは変わらない。
むしろ食費や遊興費に回せる金額が多くなるし、高級中古車も買える。
1億円借りられる与信があれば
10万円×30年(子育て期間)の3,600万円を住居費
4,000万円は8%の不動産で運用
1,400万円は現預金で保有。
こっちの方がまだ安定性が高いと思う。
全財産をマンションに全振りする作戦は個人的には間違いだと思っている。
仮にだ、
それが今まで成功していたとしても、
次のショックのタイミングでちょうどよく売り抜けることはできるのか?
おおいに疑問だ。
万引き犯人が何度も犯行に手を染めてしまうのと同じだ。
私はいつか手を砕かれると思う。
株の配当は他人まかせ、不動産の家賃は自分の工夫の余地がある
投資した商品の価値を最大化するのである。
株はそれができない。
「所有と経営の分離」これが株式会社の本質であり、
株式とは株式会社における社員たる地位である。
株主は経営にはタッチできん。
一方、不動産は物件に手を入れることができる
(任せることもできる)
その結果株式投資における配当のようなもの(家賃)をUPさせたり、
長期継続させられたりできる。
この点が大いに素晴らしい。
物件価格の上昇という、投機的な側面を狙わずに、
地道に物件のバリューを上げ行く姿勢でいけば、
家賃収入を永続的に獲得していくという戦術が取れるのだ。
株式市場にもまだまだ日の目を見ていない銘柄はあるかもしれない。
不動産市場には当然のように「ある」
不動産と勤め人で立身出世を志した諸氏にあっては、
目先の株価に一喜一憂することなく、コツコツの貯金し、
不動産を買っていこう。
をはり