今上天皇陛下万歳
今日は愛子さまのお誕生日と伺いました。
愛子さまが成人を迎えられるということは大変喜ばしいと思う。
天皇陛下万歳である。
今日は皇室について私見を述べる。
皇室をめぐる議論について
まず、大前提として日本の皇室の歴史の重厚さは世界に類を見ない。
これは間違いない。
お隣の中国は「無能な皇帝は天下のために殺しても良い」という文化であるし、
異民族の支配も受けたことがある。
今の中国共産党も何年続くかは分からないものだ。
欧米にしてもフランスなどは王様をギロチンに送って自ら王室を滅ぼしているし、
比較的有名なイギリスにしても、その歴史は浅い。
所説あるものの、11世紀とか9世紀とか言われている。
一方日本の皇室は、その起源が、なんと紀元前である。
キリストが産まれるずっと前から脈々と歴史を保っているのだ。
何度も皇統断絶の危機があったと歴史で学んだが、
今もなお、皇室が存在することには驚愕するしかない。
日本国憲法の第1章は「天皇」
日本国憲法第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
とある。
なるほど。
天皇は象徴であって、主権は国民にあるんだな。と、読める。
しかし、これを、天皇陛下を現在の国民がそのあり方を自由に決めていい。
と読んでしまうならば、私は違和感を感じる。
そもそも、憲法ごとき、あえてゴトキと言ってしまうが、
憲法より天皇陛下の方が私は尊いと思う。
天皇陛下とは、憲法という概念を超越した存在なのだ。
そもそも私は日本国憲法なるもの自体、尊敬に値しないと思う。
アメリカが占領していた状態で制定した憲法など、なんの正当性もない。
そもそも国民自体が憲法をあまり知らない。
仮に国民全員にアンケートを取るとしよう。
「憲法と皇室、どちらを捨てますか?と。」
間違いなく憲法など捨てて皇室を選ぶ。私もそうだ。
早稲田大学法学部を卒業してリーガルマインドを身に着け、
最高法規としての憲法についてもそれなりに学んだ私だが、
あえて言う。
「皇室の前に憲法などゴミであると。」
100年も生きない現代の日本人が皇室について口を出す権利などない
2,600年以上も続く皇室、日本を体現するのが皇室である。
その歴史が内包する価値には、当然、過去、そして未来の日本も含む。
現代に生きる、下賤な今だけの日本人としての立場で、皇室を敬意なく語ってよいものではない。
「下がれ、下郎!」
ってやつだ。
その下郎たる私ゴトキが皇室について語るもオコガマシイが、
2600年の歴史の海の中の涙一滴程度の私、
涙一滴程度の発言を許されたい。
女性天皇問題について
女性は天皇になることができない。
それは皇室典範に書いてある。
皇室典範 第一条 皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。
なるほど。
下郎の私でも分かる。
男しか天皇になれないと確かに書いてある。
男系という部分はさておき、
男子と書いてあるのだから、
どうあっても愛子さまは天皇にはなれない。
しかし、歴史を見てみれば、
33代 推古天皇
35代 紅玉天皇
37代 斉明天皇
41代 持統天皇
43代 元明天皇
44代 元正天皇
46代 孝謙天皇
48代 称徳天皇
109代 明正天皇
117代 後桜町天皇
女性の天皇は、多数いらっしゃった。
そう考えると女性が天皇陛下になることは全く問題ない。
男女平等などという概念からではない。
歴史的に女性天皇がいらっしゃったのだ。
つい最近の後桜町天皇も1762年に即位している。
女性天皇は歴史的にいらっしゃったのであるから、
皇室典範は間違っているので、さっさと改正すべきだと思う。
男系ってなに?
最初はわからなかったが、男系という観点は極めて重要であると思う。
前述の10代(8名)の女性天皇はいずれも男系女子の天皇なのだ。
さて男系とは何か?
分かりやすく言うと、「天皇の父親」が問題になるようだ。
いずれの10代の女性天皇の「父親」は、天皇なのである。
33代 推古天皇 →父親が欽明天皇
35代 紅玉天皇 →敏達天皇
37代 斉明天皇 →敏達天皇
41代 持統天皇 →天智天皇
43代 元明天皇 →天智天皇
44代 元正天皇 →天武天皇
46代 孝謙天皇 →聖武天皇
48代 称徳天皇 →聖武天皇
109代 明正天皇 →後水野尾天皇
117代 後桜町天皇 →桜町天皇
つまり、女性天皇であっても、一定のルールがある。
女性天皇は良いとしても、その女性天皇の父親が、
天皇でないと、困ったことになる。
男系天皇でないと、どう困るのか?
私の理解を例を出しながら示す。
女性の天皇がOKであることを前提に、
私が絶大な権力者であればこう考える。
(あえて不敬な仮定をすることをお許しいただきたい)
① 愛子さまが天皇になる。
② 私が愛子さまと結婚する。
③ 私と愛子さまの間に子供ができる。
④ ③の子供が天皇になる。
➄ 私は天皇陛下の父親である。
どうだろう。
私のような下賤な人間が天皇陛下の父親になるのである。
私は天皇の父親として権力を振るい、
国会議員の多数派を私の手下にしてしまうかもしれない。
独裁者にはヨダレが出るほど魅力的な立場ではあるまいか?
この「男系」(=父親が天皇であること)という条件を付けることで、
皇室は長い歴史の中で、危険な権力者の介入を排除してきたのであろうと私は思う。
歴史で学んだ「藤原氏」であっても、自分の娘を天皇の妻にはしたのだが、
おそらく当時もあったであろう、「男系」のルールによって、
藤原氏が「天皇の父親」になることはできなかった。
私はこの点を重視したいと思う。
皇室はこのルールで、危険な権力者の介入から逃れ、存続してきたのだと思う。
さて、
女性天皇は歴史が許容している。
よって皇室典範を改正して愛子さまが天皇陛下になることは良いと思う。
しかし、愛子さまが将来結婚されて、産まれた子供が天皇になるということは歴史がそれを未だ許容していない可能性が高いのである。
長らく続いてきたこのルール「天皇は男系に限る」を変える判断は慎重でなければならぬと思う。
いまはそんな時代じゃないという批判
「今は民主主義だし、男女平等だからそんなこと起きるわけないじゃん!」
という批判はあるだろう。
しかし、私はそれほど楽観的にはなれない。
残念ながら一般的に男は女より腕力が強いのである。
性格も動物的に狂暴にできている。
今は男女平等、民主主義という概念が浸透して、
戦争もない時代であるが、
日本の近所には独裁国家(北朝鮮)、一党独裁国家があるではないか?
私が独裁国家の元首であれば、皇室に目を付けないわけがない。
また日本にも、いつ独裁者が現れないとも限らない。
独裁者は、民衆の圧倒的支持を受けて誕生するものだということを忘れてはいけない。
民主主義とは独裁の危険と隣り合わせのシステムである。
結論、女性天皇は〇(早くしろ)、女系天皇は✖(議論が足りない)
こう考える次第である。
しかし、最も憂慮すべきことは、
今の皇室典範を改正しないままでいくと、
「天皇陛下がいなくなる」という問題があることであろう。
このままで行けば、次の天皇陛下は秋篠宮さまか、その長子、悠仁さまである。
もし、悠仁さまが将来結婚して男子が産まれないとどうなるか。
考えただけで恐ろしい。
これまで脈々と受け継いできた皇室の歴史の終了を、私がこの目で見ることになってしまう。
それは過去、そして将来の日本に申し訳が立たぬ事態である。
にも拘わらず、政治家はちっとも議論を深めない。
マスコミはこの問題を報じない。
彼らには神罰があたるであろう。
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