年収1,000万円の価値が下がっている。考える日々

勤め人卒業関連

若き日の夢「年収1,000万円」

お勉強が少しできた私は、
自分の能力を過信した。
新卒でソコソコの企業に内定をもらったりもしたが、
弁護士に、俺はなる!
と宣言して、
司法試験をやってみた。

結果的に玉砕し、
年収350万円のサラ金の子会社に就職し、
パワハラ部長(45歳)の給料が800万円だと知り、
自分の将来に絶望して、
投資用不動産販売会社に転職。
ブラック労働にさらに絶望して、
年収400万円の借金取りとして再度転職した。

28歳の私の目標は、
内定を断らずに就職していたら、30代で1,000万円の給与を貰えた、
過去の異なる世界線に生きる自分を超えること。
大学の同級生達のキラキラした世界に行けば良かったという
「後悔を克服する戦い」であった。

不動産+勤め人で年収1,000万円を超えると決めたのだが、
不動産(家賃)が年300万円(ワンルームマンション5戸)に達したところで、
転職にも成功。給料が700万円を超えてきて、
何とか戦いに勝った。

もし仮に、戦おうとしなかったら、
今も私は後悔と共に情けない人生を送っていたことだろう。
銀行の子会社に転職したのだが、
親会社の銀行は公的資金が入っている割には給料が高い銀行だった。
子会社もそれに引っ張られてソコソコ給料が高い。
40代で1,000万円以上はだれももらっているような生活ぶりに見えた。

大家+給与で合計1,000万円を目指していたのに、
なぜか給与だけでも1,000万円は超えらることが見えたので、
私の目標は達成された。
そこから勤め人を頑張って激戦区に送られるのだが、
まあその話は以前にしたので割愛する。

私の夢はいつも、自分の想像とは違った形で叶ってしまう。

不動産CF(世帯)で100万円を超えたのになぜ働くのか?

何はともあれ、
年収1,000万円と言うのはそこまで高いものではないと思う。
ソコソコの企業に勤めれば、
40代で普通に到達できてしまう。

しかし、税負担は重く、手取りでは700万円程度ではなかろうか?
月60万程度ではないか?
これは低い。
私が20代後半であったからこそ目標たりえたが、
40代になってしまった今となっては少ない。

家、車、教育、人によっては親の介護まで負担しなければならない。
かなり質素な生活をしないと貯蓄もままならないだろう。
電気ガス水道代で10万円程度かかっている。
自宅に15万円も払って食費5万使ったら、もう半分(30万円)だ。
保険に5万、自動車に5万、あと20万しかない。
教育費には3万円、家族の衣服で2万円、おいおいもう15万しか残らん。
年間180万円しか貯金できないではないか。
外食、旅行、自宅のちょっとした修繕、家電でも買ったらもうない。

年収1,000万円なんて、全くもって「豊か」とは呼べないのである。
驚くことに東京の勤め人の平均は600万円程度だと言う。
これはヒドイ。
まさに給料は労働力回復のために必要な最低のコストだ。

私の若き頃は1,000万円あれば金持ちに思えたのだが、
今となってはなんて低い目標だったんだ!
と、自分で自分を恥じる気持ちだ。

私も世帯での不動産CFが月100万円を超えたので、
実質的には労働せずに年収1500万円程度の稼ぎになる(ただし妻の年収も加わる)。
しかし、所有物件の突発的リフォームなど高額出費も頻繁にあるので、
不動産CF100万円/月程度では、やはり心許ない。

私がまだ勤め人を卒業することに決心がつかないのもその辺の事情だ。

もうしばらく考える

私の不動産CFが妻と合わせて月100万円を超えたのは、
まだ2023年3月のことである。
達成してから半年しか経過していない。

ちっとも豊かになった実感がわかない理由はおそらく、
妻が自分の収入に一切手を付けずに貯めていることにある(笑)

我が家は完全に夫婦で別会計。
別法人である。
全て私の収入で生活しているので、
月100万もCFがあるような実感がない。

私が勤め人をやめてしまうと、
当然妻の不動産CFからも生活費を出さないといけなくなる。
「交渉」が発生する。

交渉ができないほど夫婦の関係は悪くない。
しかし、
交渉してまで勤め人を辞めてやりたいこともない。
やはり、
今しばらく勤め人を継続しつつ、
今後の人生を考える必要がありそうだ。

確かにラーメン屋もやってみたいのだが、
今の勤め人の給与を取るには、死ぬ気でやって3年はかかる気がするし、
3年やって成功する可能性は
勤め人を続けるより低いバクチである。

私の給与が1,000万円程度なら、
明日にでも勤め人を辞めてしまうのであるが…。
堂々巡りである。

毎日こんな具合だ。

悩んでいる間に着々と口座にカネは積みあがるので、
別に今のままでも良いと言えば良い。
欲しいものは何でも買える。
幸いなことに私には家、車、教育、女に多額の金を使いたい衝動もない。

悩みがないというのは実に幸せなことであるが、
幸福が過ぎる。

とりあえず大家+街金という、
「帝国金融」はやってみたいし、
私は貸金業の資格も持っている。
法人の純資産もちょっと増資すれば貸金業を開業できる。
勤め人としてのキャリアはあまり自営では使えないのだが、
多少は換金する方法もわかる。

いずれは今のTwitter アカウントを変更して、
私のビジネスアカウントにして集客にも使いたい。

夢が広がってきた。
千葉の地方豪族として一族集住して商売。
徐々に夢のアウトラインが仕上がってくる感覚。

悩んでいる間もカネは貯まるし、
息子達も優秀な一族社員として成長し、個性も出てきた。

突然、思いもしない形で目標を達成してしまい、
宝くじでもあたったような感じでボーっとしていたのだが、
なんとなく次の展開が見えてきた気がする。

聖丁ラジオプレミアムを一気に聞いている効果かもしない!

続く