家、車、保険、教育、コスト四天王、王様だーれだ?

相続・教育・次世代

持ち家、自家用車、生命保険、教育費

そもそも稼ぎの5割を税金と社会保険料で回収されるわけだが、
その残った5割もあっという間に回収されてしまう。

労働力の対価として受け取った金もゼロにされるのが、
高度に発展した資本主義ってヤツだ。
仮に給料2,000万円合ったとしても、控えめに手取りは1200万円とする。

月100万円だ。

自宅費 まあ20万はかかるだろう。
管理費修繕費、固定資産税を加味したらそんなもんだろう。
東京に住んだらもっと高い。

残りはもう80万だ。

次に自家用車。
普通の自家用車で5万としようか。
駐車場やら車検やら自動車税を加味したら5万なら御の字だ。

残り75万

生命保険はネット生命保険で1万でいいだろう。
実はこの生命保険ってのは昔はコスト3人衆として名をはせていたが、
今では減っている。

最後に教育費だ。
この教育費でエリートハイスペがやられるのだと思う。

一人月8万は覚悟した方がいい。
これは私立中学高校だけにかかるコストである。

人口が増えるには1組の夫婦で3人必要だと思うのだが、
これが3人いると、これが24万かかる。

教育費は実はコストの王様なのである。

この四天王でハイスペ2,000万の給与所得者の手取りの半分を奪うパワーがある。
ほとんどの世帯は半分以上をこの四天王で持っていかれているはずだ。

私の事例を見よう

底辺から這い上がった私の場合にはかかり節制されている。

住居費は17万5千円。ただし、勤め先から8万円の借り上げ社宅補填がある。

自動車は一括で100万円、駐車場はセットでついているのでゼロ、5年は乗ると思うので、
月にならすと2,3万円の維持費かもしれない。

保険、恥ずかしながら貯蓄性の保険にしか加入していない。
掛け捨てはまさかのゼロである。
死ぬときは死ぬ。(おすすめはしないが)

最後に教育費
長男に月10万、次男、三男はせいぜい2万だろう。

いかがだろう。

最もコストがかかっているのは子供なのだ。
そして、このコストを払うと決めているのは、妻である。
私が決めて支払っているコストはない。

全て妻の独断で支出するのである。

ご理解いただけただろうか。

コスト四天王で最も管理が行き届かず、
もっともコストがかかるのは、実は教育費なのだ。

私でさえそうだ。

次男三男が私立に行ったらおそらく月30万円程度のコスト負担が来るだろう。
信じられない。
嫁を放置しておくとバカなことをやり始めるのだ。

ウチの妻も残念だが、これ以上の子供は望めないだろう。
そうなると女としては既に生まれた子供を大切に育てようとする。
つまり投資(投機だが)は青天井に増えるのである。

教育は受け身でやれ

自我が芽生えた子供に親から与える教育は存在しない。

あらゆる教育は親のエゴの押し付けなのである。
子供が何の指示もなく
「やりたい」と申し出たものを与えること以外には残念ながらないと思う。

私の人生を振り返っても、
ソロバンと習字はやらされたが、何の成果も出ていない。
私はもともと頭が良いのだ。
文字も比較的美しい。

その証拠に私の兄は同じソロバンと習字をしていたが、
字も汚いし、学歴もない。

チーターを走らせてみらたら「おー速い」ってだけだ。
別に走る練習をさせたから速いのではない。
チーターはもともと「速い」のだ。

ウチの長男は間違いなく親のエゴで中学受験をさせた。
しかし、長男は野良犬である。(いい意味で)
野犬なのだ。

野犬を飼いならそうとしても飼いならすことはできん。
牙を剥いて襲ってくる。
こんなものに教育は必要ない。
勝手に生きていくだろう。
勝手に生きていくのを危ないから遠くから観察する程度でいい。
餓えて死にそうなら餌を遠くから投げてやればいい。
勝手に食うだろう。

次男はまだ小学5年生だが、
これは典型的な凡人だ。
私に非常に近い。
大人の顔色を見て、期待通りの対応をしようとする。
しかし、本心では強い自我があって
周囲が意に沿わぬ対応をすると、解りやすく不機嫌な顔をする。
これには学歴をつけさせた方がいいだろうが、
勝手にやるだろう。
大学で言うとMARCH程度がちょうどよかろう。
量産型勤め人になるだろう。

三男は4年生だが、これはまだ野犬になっていないが、
中学生になれば野犬になる素質がある。
身体が育っていないから大人には歯向かえないが、
身体さえ育ってしまえば、今はガミガミ言っている母親に牙を剥くだろう。
間違いない。
教育など無駄である。
これも遠くから見守るしかない。

そんなわけで、子供に対して、習い事をさせたり、勉強「させる」というのは、
飼い犬に芸をさせようとしているようなものである。
母親がやった気になっているのは全てオママゴトである。

言葉を話し出したり動き出した時点で、
才能の片りんは見える。
音感、言語力、論理性、持久力、集中力など。
本人は社会でその能力が何に生きるのか知らないから、
その延長線上にある芸能、勉学、運動を大人がさせてみる程度はいいと思うが、
決め打ちで子供の能力も見ないでさせる習い事は、親の願望の押し付けだ。
若しくは自分がやりたくてもできなかった怨念を子供で晴らそうとしているだけで、無駄である。

長男での失敗を機に、私はあらゆる習い事に反対している。
やらせているのは
「水泳」と「公文」この二つである。
水練は必要だ。
溺死のリスクを下げる。
日本は水難事故が多い。
溺死のリスクは高い。水泳程度はできた方が良い。
公文は、最低限の読み書きソロバンは必要なので、許可している。
これ以上は許さない。

まあ、妻も長男にピアノ、水泳、お受験とやらせてみて、
あらゆる親から与えた教育は無駄に終わる。
という事実を知ったようで、あきらめたようだ。

その程度の理解力はあるらしい。
ウチは幸いなことに長男と次男が5つも離れている。
年齢が近いと、兄貴と同じことをやらせてしまって、
失敗も反省もされないで、コピペのような押し付け教育を全ての子供にやってしまうことになる。

これが大いに問題だ。
兄弟と言えども、すぐに他人のような関係性になる。
別人格として一人の人間として見ないといけない。

その点ウチは、長男で教育とは何かを理解し、反省することができ、
次男三男は自由に育てることにすることができた。
大いに良かったと思う。

カネの話かと思ったら最後は教育論に収束した。

しかしだね。

逆に医者になりたいという賢い子供がいたときはこれはこれで大変だ。
さらに国立大学には入れない程度のバカなくせに医者になりたい。
そしてその意思が強いと、私立大学の医学部が選択肢に入ってくる。

が、

私は仮に息子がこれを言い出したら、断る。
東大やら千葉大のような名門医学部に行けるとは思わないが、
地方には手ごろな偏差値の国公立大学がある。
そこへ行けばいいのである。

逆にその程度の頭もないヤツが医者にでもなったら、
人様に迷惑がかかると思う。

まあそんなわけで、教育には可能な限りコストはかけない方が良い。
投資と同じだ。
クソ物件をいくらリフォームしても無駄なのだ。
上物を潰して産廃置き場にするべきなのに、
豪華なビルでも建ててしまったら、空室と税金で四苦八苦する。

人も物件もその能力に応じてふさわしい仕事をするべきなのだ。
余計なことはしない方が良い。

をはり