円建ての日本国債は破綻しない

社会問題

私は昔バカだった。

私は昔はアホだったので、
日本が国債を大量に発行しているし、返せないから、
財政破綻すると思っていた。

有名(?)な外資系金融機関で勤務していた人が言うんだから
間違いないと思っていたし、
その、有名な人が不動産やドル建て資産を買え!
と言っていたので、その通りにやっていた。

まあ結果的に不動産は良い投資なので良かったのだが‥‥。

そう、私は30歳を過ぎて、ハズカシイことに日本国債が紙くずになると信じていたのだ。
そもそも通貨の本質は債権証書であり、
日本国債とは通貨とイコールである。
通貨は昔金貨や銀貨だったので、有限な鉱物だったのだが、
今では紙である。
紙を印刷(現代では印刷さえ不要)できる権利を持っている日本政府がどうやったらデフォルトするのか。
無理である。

全くもってハズカシイ過去だ。
まあその恥かしい話は今や日本では常識として流布しているのであり、
1億総バカ状態であるが。

国債とは通貨である。

通貨、紙幣とは即ち国債である。

実際私は不動産取引で、相手が国債で支払いをすると言っても多分断らない。
市場で売却して即時日本円に変えることができるので、
そのコストを控除した価格で支払ってもらっても全く構わない。

災害時に国債をバンバン発行して、
災害復興に充てるのは良いことである。
そもそも国債(=通貨)は国家がいくらでも発行できるのだから。

重要なのは国債ではない。
国債をバンバン発行しても、
肝心の復興を担う建設会社がいなければ復興は進まない。
建設会社で働く日本人がいなければならないのである。

そう、重要なのは国債の残高ではなくて、
支払をする相手、即ち事業者である。
だから国家は総力を挙げて中小企業の経営者を支援するのだ。

そして経済が成長すれば、
その経済の拡大に伴って、事業者が産み出した価値を媒介する通貨(=国債)も
比例して拡大するのは当然である。
むしろ国債がバンバン発行される方が望ましい。
問題なのは、供給過多ではなくて、需要過多になること。
つまりインフレである。
供給力を上回る需要がある時にインフレが起こる。

日本ではここ数十年デフレであるが、
これは常に需要を上回る供給力が存在するという意味だ。
そして日本は政府が主導して、この供給力を削減すると言うアホな政策を取ってきた。
供給力を減らすのはアホである。
医療の供給力を減らすと、コロナのような事態が起きるとたちまち、
需要過多となる。
削減した医療の供給力ではカバーできなくなる。
同じく大規模災害が発生した時も、
削減された建設会社の供給能力では復興できない。
つまり、供給能力は常に「過剰」であるのが望ましい。

しかし、過剰な供給能力を受け止める需要は民間にはない。
それを受け止めるのが「国家」であり、
過剰な供給能力を維持して、危機に備えるのである。
防衛能力が分かりやすい。
「戦争なんて起きないじゃん?」
と言って、防衛と言う供給能力を削減したらどうなるか?
ウクライナになるのだ。

需要があるところにカネをバラまいて良い

貧乏人にはカネを渡して良い。
その旺盛な需要を取り込んで供給能力がアップするからだ。

そして過剰な供給能力こそが、
危機への備えなのだ。
環境には悪いと思うが、
道路を過剰なまでに張り巡らして、
メンテナンスし続けてお金を払っても良い。

大規模災害時にはそれが迂回ルートになるし、
戦争によって破壊された時にも利用できる。

カネは無限だが、
供給能力は常に有限なのだ。
国債はバンバン発行して、国家の供給能力を過剰にするのが良い。

もったいない精神は資本主義の敵なのだ。

つづく