上場株ではダメなのだ。「俺の株式会社」に投資するんだ

株式投資

私も株式に投資をしている

私は株式投資をしていない。
ただし、上場している株式の話である。

法律的に言うと、
株式とは、均一で細分化された株式会社における社員たる地位。
このことである。

私は大家業を法人で経営しており、
100%株主である。
その意味で、私は株式に多額のカネを投資している。

ちなみに、設立時の資本金は400万円。
合同会社でもよかったのだが、
会社と言ったら株式会社でしょ!
という社会通念を優先することにした。

移民を技能実習生と言い換えたところで、
移民は移民なのだが、
言葉は重要である。
世間様を相手に商売をしていくのであるから、
世間様が理解しやすい株式会社を選択したのだ。

設立から9期を数えて、純資産は3,000万円程度に拡大した。
日経平均が7,000円から5万円になったことを踏まえると、
同レベルの増加率である。
そしてその期間は私の方が短い。
つまり、私は日経平均よりハイパフォーマンスな株式投資をやっていると言える。

残念ながら100%株式を保有しているから、
買い増しなんてことはできない。
この素晴らしい、オンリーワンの銘柄であるが、追加投資はできないのであろうか?

いや、可能だ。
貸付という形で資金を提供できる。
貸付を受けるという行為は取締役会の決議が必要であるが、
意思決定は株主総会でも取締役会でも何でも構わない。
全部「俺」。
ある意味、個人として自分の法人の社債を引き受けしたようなものかもしれない。
増資でも何でもできる。

自分の会社を経営するというのはある意味究極の株式投資である。

上場株ではどうしてもできないこと

それは「労働力を投入すること」である。

三菱商事の株式を10%保有していても、
三菱商事で労働することはできない。
お断りされる。

それはどの銘柄でも同じだ。

しかし、
俺の株式会社は、俺の労働力を活用して事業をぶん回すことができる。
株主が株主の労働力を投入して、ビジネスできるのだ。
これは強い。

給料を払わなくても、活用できる労働力があるのだ。
無償労働なんて嫌だ!
と、言う勿れ。

搾取されているのではない。
提供した労働力は確実に法人の事業を動かし、
最終的に、俺の株式会社の当期純利益に蓄積されていく。

俺の株式会社は素晴らしい。
上場企業株よりも俺の法人だ。

上場株式では、配当金しかインカムゲインは得られない。
しかし、俺の株式会社では、
私を採用して給料を払うことも可能だ。
人事評価制度なんていらない。
なぜならば、俺が全てだから。
俺が決めたことが全て!

利益の99%を俺のボーナスにするも自由。
全部決められる。

素晴らしいことに、
自分を社長として採用することもできる。
息子を社員として採用することも自由自在である。

個人では損金にできない経費も、
法人では広く認められる。

さて、果たして、上場株の投資でこれらの恩恵が受けられるのだろうか?
不可能だ。

上場株をシコシコ買うべきなのか?
ビジネスを作って「俺の株式会社」を立ち上げるべきなのか?

結論は出たのではあるまいか?

上場株式の最強の投資方法は「ホールド」

素晴らしい投資成績の証券口座があり、
この口座の所有者に証券マンがアプロ―チをしたところ、
この口座の所有者はとうの昔に死んでいた。

という話がある。
そう、上場株式の場合、優良な銘柄を買って、持ち続けるのが、最高の投資である。
バフェットも言っている。
ビジネス全てを買うつもりで投資する。と。
彼は決して短期的な売買で今の規模に成長したのではなく、
毎期毎期積み上げられる企業の内部留保と共に成長したのである。

ホールドこそが、最強の投資方法だ。
(俺の株式会社ではちゃんと働かないとダメだが)

そう考えると、上場株式で投資していくスタイルだと、
必然的に「売れない」という結論に至る。
売れなければ利益を確定できない。
ずっとホールドするのであれば、
必ず訪れる下落局面も経験するだろうし、
その利益を引き出して遊ぶということもできないだろう。

結局、若くして、豊かに引退するためには、
上場株式では100%間に合わないことになる。
それでも「豊かな老後」程度の幸福は得られるだろうが。
それでヨシとするのもまた人生だ。

だが、私のようなセッカチな人間は、それでは満足できない。
3億円という生涯年収並の投資残高を積み上げたとしても、
年収はわずか1,500万円(配当率5%として)程度である。
ちょっといい企業のサラリーマン程度の年収だ。

レバレッジがかけられず、バイ&ホールドを基本とするやり方では、
結局その程度までしか行けない。

人生をかけて取り組むには少々寂しい。
が、それが最強のノウハウなのだからもう仕方がない。

俺の株式会社でも当然ホールドし続けることになる。
ビジネスのスジが良ければ、株式公開という道もあるかもしれない。
この道はまさに資本主義ドリームである。
若い人は是非挑戦して欲しいし、私も若かったら挑戦したい。

俺の株式会社の場合には「経営」を行わなければならないが、
それも、特に大家業の場合には社員を採用する必要もない。
外注で全てカバーできてしまうのが、またいい所だ。
労働集約型のビジネスにしてもいいと思う。
人に囲まれてワイワイやりたいタイプは是非そうしたらいいだろう。
身体を使う系が良ければ是非そうしたらいい。

上場株式にもいろいろな業種がある。
「俺の株式会社」でも是非、俺のカラーを出していけばいい。

日経平均を常に上回る成長を成し遂げよう

私の法人の昨年の当期純利益は大体500万円だ。
自己資本が2800万円だから、
ROEは17.8%。
なかなかの数字である。
自己資本比率は30%~40%。
売ってないからPBR、PERはない。

良い会社である。
上場株式投資だったらこんな会社に投資したいなーと、思えるような会社を
是非自分で経営したらよい。

この世界には労働者リーグと資本家リーグがある。
ほとんど別の競技だろ!
という程、異なる競技が同時進行している。

勤め人経営者というのもいるが、
これも所詮は労働者リーグ所属の勤め人である。

©鬼滅の刃 吾峠 呼世晴先生

是非とも、資本家の側に来るべきだ。
資本家の側の必需品は「法人」だ。

貧乏には様々な貧乏人がいるが、
資本家は全員と言っていいレベルで「法人」を持っている。

資本主義における日輪刀である。
鬼殺隊ならば日輪刀を持っていなければ話にならないように、
資本家になるなら法人は必須だ。

さらに法人に入れるべき売上が必要になる。
これがなければ話にならん。

ここから逃げちゃダメだ。
極端な話人材派遣で、派遣する社員俺だけ。
ってレベルであっても、法人は作った方がいい。

売上を法人で1円でいいから受け止めてみることだ。
そして決算書を組んでみることだ。
始めなければ、始まらない。

つづく