妻が泊りがけの人間ドッグに行っているので、
1人で息子3人の世話だ。
世話と言っても、もう一番下も10歳(小学校5年生)。
自分でメシも食うし、風呂にも入る。
教えれば洗濯もできるだろう。
さて、
労働者の中にまぎれた資本家として勤め人のフリをしている。
外見上は労働者と資本家は全く区別できない。
私も勤め人のコスプレをして通勤しているのだが、
誰も私を資本家側だとは思わないであろう。
逆に、
私から見る周囲の勤め人の群衆の中には、
一定確率で資本家がいる。
資本家とは生産設備を所有している者だが、
実際、地主の息子で頭が良くて、大企業に勤務しているという人は多い。
本来地主としてのビジネスをぶん回した方が
一族の資産の拡大には資すると思うのだが、
まあ、それぞれの家庭の事情と言うヤツがあるのだろう。
思うに、このような隠れ資本家はかなりの数、生息していると思う。
私程度の能力でもここまで大きくなっているのだから、
親が半資産家で、自分も半資産家。
親が死ぬと0.5(半分)+0.5(半分)で、1.0の完全体になる資本家の亜種が
かなりの数、いるのだと思う。
ただ、重要なことはだな。
資本主義は圧倒的多数の搾取される側。
つまり労働者、貧乏人がいないと成立しない社会である。
資本家が生産設備を所有していても、
労働者階級が全員働かなくてもいいだけの貯金があったらどうなるか?
そう、働かんのだ。
コンビニエンスストアという生産設備を持っていても、
誰も商品を運んでくれない。
誰もレジ打ち(今は無人でできるか)、棚だしをしてくれなければ、
この生産設備は稼働しない。
生産設備の保有は一人の資本家で十分だが、
これを稼働させるには、100人、200人という労働者を必要とする。
労働者に富を持たせてしまったら、誰も働かなくなってしまう。
だから多数の貧乏な状態にある労働者をキープしておく必要がある。
『腹が減って死んでしまう。労働しなければ…。』
このような思考をして、労働させないといけない。
その意味で、1億総中流となったツケは、そいつらの子供世代が働かなくてもいい状態を産み、結局、労働者不足が発生したという側面もあると思う。
政府はそれもあって、課税を強化して、勤め人が資産を形成できないように、
あの手この手を使ってくる。
給料があまり上がらないように、貧困国から移民を入れて賃金を下げる。
下がった賃金でその日暮らしをしてもらうのが、
資本家にとっては最高だ。
「お前ら、給料が欲しいんだろ?あ?じゃあ労働しろ。上前は俺がハネる」
これは資本家にとっての好循環、労働者にとっての悪循環である。
結局資本主義の問題は少数の資本家と多数の労働者を必要とする。
これによる差別が発生することだが、
働かざる者食うべからず。という日本人の精神性。
勤勉を旨とするプロテスタンティズムを持つヨーロッパの精神性に親和性がある。
そして、人間という生物の知性も、
少数の賢い個体と、多数の賢くない個体に分布していることも、
資本主義における資本家の総数 : 労働者の総数
必要な比率に合致している。
人間と言う生物により、マッチするのが資本主義だったのだろう。
それが結局、共産主義に勝利した理由だ。
私程度のバカな脳でも、
ここまで考えることができる。
地頭がいい人たちは当然考えがここに至るわけで、
次々に労働者階級から資本家階級への移行を成し遂げる。
また、資本主義のいいところは、
賢い資本主義者の子供は賢いとは限らない。
その結果、2代目、3代目で初代の資産を食いつぶして、
新しい資本家階級へのクラスチェンジを容認するところである。
北朝鮮では、キム王家がバカでも無能でも
総書記となって国家を統治する。
逆転不可能社会である。
社会主義は社会主義と言いながら、指導者と多数の労働者の間に
階級移動が発生しないよう監視していく社会となる。
その意味で、俺は共産主義よりも資本主義がイカしていると思うのだ。
私も3人の息子を授かったが、
3人とも、残念だが、資本家の素養がまだ見えない。
いや、そもそも私自身に、資本家の素養を見抜く目がない。
勤め人を20年以上ヤれるヤツは、根っからの資本家ではない。
どちらかと言うと私も労働者階級側の人間である。
今、一瞬だけ、資本家側に限りなく近づいており、
この地位を一族での固定化に向けて再構築しているところだ。
勤め人1本から
勤め人+大家へ(給与 > 家賃)
大家+勤め人へ(給与 <家賃)
次は専業大家へ
その次は事業家
徐々にステップを踏んでいかないと間に合わないし。
専業大家→事業家のステップがおそらく一番難しい。
この段階では息子を社員として雇いながらも資産を拡大してかなければならん。
まだまだ先の話だ。
私と妻だけが生活して子供を育てられる水準を確保するのが、
まさに単なるフィナンシャル・インディペンデンスだ。
次のステップが一族として、外部に労働力を売らなくてもいい状況。
これを目指すのだ。
個人レベル、1名の経済的独立から
家族レベル、数名の経済的独立、
次は
一族レベル、SAT初代を頂点に拡大する家族全体の経済的独立を目指す。
やっていかねばな!
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