毎日、毎日、愚にもつかない駄文を書き散らしているSATです。
こんにちは。
さて、キャッシュポジションを上げると、
意外な効用がある。
それは
「勤め人卒業への意識が向いてくること」だ。
信じられない話かもしれないが、
家賃収入が2,000万円近く、CFが1,000万円に達しても、
私は勤め人卒業への情熱が高まらなかった。
別に勤め人と言う商売が好きなわけではない。
オヤジも53歳くらいまでは勤め人をやっていたが、
勤め人をやっていた当時の父はいつもイライラしていたように思い出される。
平日は勤め人、土日は農業、畜産、山林の手入を忙しくやっていた。
色々なビジネスに手を出すが、ヒットしたのは、畜産くらいだった。
私も、既に46歳。
父が勤め人に対して持っていた苛立ちが分かる気がする。
副業をやりまくるのも私がオヤジに似ているところだ。
私が大学を卒業して就職したのが24歳、その時に父は勤め人を辞めた。
我慢の限界だったのだろうし、
私と言う金食い虫が自立したので、今だ!
と、思ったのだろう。
勤め人を卒業してオヤジが何をしていたかと言うと
農地を5倍に拡大した。
農機具を買い、農業の規模を拡大したのである。
農機具が無かったころ、稲作は「一家総出」で行われていたが、
農業用機械を導入した結果、父一人で全ての農作業を完了していた。
根が働き者な父である。
さらに設備投資によって、農作業の効率が飛躍的に向上したということだ。
キャッシュポジションが上昇したことで、
驚くほどに私の勤め人卒業の意欲が高まってきた。
従来は、現預金を200万以下に抑えて、
キャッシュは即返済に回して来た。
結果、資金繰りは厳しくなり、クレジットカードの引き落としさえギリギリとなる。
これによって脳が恐怖を感じる。
(ギリギリの生活だ、、、、まずい、、、、収入を増やし、支出を減らさなければ!)
このような恐怖心が生じる。
結果、勤め人へのしがみつき、支出の抑制が引き起こされる。
ある意味で、私が勤め人を継続出来ていたのは、
上手くこの恐怖心を利用できていたからだと思う。
ただ、100万円を切ることもあった口座残高。
(個人、法人合わせて100万円のボトムである)
これを300万まで引き上げたところ、
私の意識も変化が生まれ始めた。
それは勤め人卒業後のビジネスを真面目に考え、
シミュレーションをし始めたことに現れている。
また、
勤め人の仕事がどんどん嫌になってきており、
サボれるところは極力サボるという、いい傾向が生じている。
性格も攻撃的になり、
失礼な対応をしてくる社内外のヤカラには
殺気がこもった目と舌打ちが出るようになってきた。
室内犬から野犬へと進化(退化?)を始めたようだ。
これは現預金水準と言う、極めて基本的な数値から派生的に産まれた「改善」である。
現代人の脳は、案外進化していて、
金銭的な富を認識できているのかもしれん。
たかだか、1000年程度かもしれないが、
進化圧によって、金銭的富が、行動を変えるような方向で進化が始まったのかもしれない。
私も現金水準が改善して、目先の経済的恐怖心から
勤め人にしがみつくような本能的・反射的行為をしなくなっている。
300万でこれ程までに卒業意識が高まるならば
2,000万という目標に達したら、
いよいよ本気で卒業する意欲が噴出するかもしれない。
キャッシュポジション高め経営で意外な副産物が産まれた気がする。
つづく
2025年12月3日(水)

