サイトアイコン サラリーマンと不動産投資

2025年12月26日(金)

最終出社日である。
一応29日も30日も労働するが、在宅勤務だ。

まあ、勤め先はいい会社である。
いい会社の第一条件は

① 給料が高い
② 休みが普通に取れる

これだ。
給料が高くてもブラック労働させられたらタマラン。
結局は給料が高くて労働強度が低ければホワイトである。

総合商社くらいしかないと思う。
メガバンクもかなりブラックだし、ストレスフル。
息子達には私程の給料を稼がなくても構わんだけの貸家は渡すので、
楽な企業でゆっくり働き、40歳までには独立した企業経営者になってほしい。

さて、私の勤め先はホワイト企業だ。
給与水準も高い。

欠点と言う程欠点ではないが、
経営にはクセがある。
まあ、待遇が良いので別にどういう経営をしても構わんのだが、
社員も癖がある。

そもそも中途採用者だけで成り立っている会社なのだから、
クセツヨで当たり前なのだ。
優秀な人材であれば、新卒で入った会社で出世しているはずだし、
その企業が手放さない。

どうでもいい人材だから転職してもいいよ貴様は。
という扱いを受ける。
だから転職するのだ。
それは当たり前だ。

私の高校時代のクラスメートにめちゃくちゃ美人だったK子さんがいる。
私は最初からあの顔に自分は釣り合わないと思ってしまう程の美人だ。
順当に旧帝大の文学部に入って、大企業に就職。
配属されたのは秘書室である。
ハイハイ。
そして、その企業のエース社員と結婚して今は幸せに暮らしている。

ハイハイ。当たり前。

私の大学の先輩にSさんがいる。
地元は長野県である。
長男なので地元に帰ると言い、地元トップバンクである八十二銀行と、
地元の優良メーカー企業の内定を取った。
氷河期だろうが関係ない。
優秀な男であり、地元の優良メーカーに入社し、
人事部に配属された。
今は取締役人事部長である。
ハイハイ。
これが順当な人生と言うヤツだ。

お分かりいただけただろうか?

マトモな人材は普通にいい会社に就職して、
出世して、役員になり、定年退職するのだ。

私を含めて、勤め先にいる連中は、
クセがある。
クセがあるから、ここにいるのである。
もちろん私程クセがある人間も珍しい。
普通は人生で2回も税務調査を食らって追徴されたりしないし、
勤め人大家になって、給料を上回る家賃を稼いだりしないのである。

そんな訳で、
転職歴がある人などは、特に、
マトモな同僚に恵まれないなどと、嘆いてはいけない。

多分相手も同じように思っている。

私が上司や社長を変な人だ。
と、思っているのと同じように、上司や社長も、私を変なヤツだ。
と思っているに間違いない。

そもそも、どっちも変人だから、
今の会社に集まっているのだ。

私は上司を無能だと思っている。
二流大学に一年浪人して入学して、
二流銀行に入って、使えないと叩きだされて、転職。
転職後に今の会社の上司に拾ってもらって入社してきただけだ。

もう一人も、学歴ロンダリングの末、
新卒で入社した外資系金融からリストラされて
今の会社ごと投げ捨てられたようなキャリアだ。

そいつらごときが、
俺様に対して無能だなどとよく言えたもんだなと思う。
私がそう思うように、相手も、私に対して、
何でコイツはちゃんと働かないんだ、こっちは必死にやっているのに、
出世するようなヤツは馬鹿だと思って、私たちをバカにいている。
そう思っているに違いないのである。

ソモソモ、全員に好かれることなんてできやしないし、
敵は2割、味方が2割、どうでもいい奴らが6割。
こんな攻勢で世界はできているのだ。

視界の外に便所虫やゴキブリがいても気にならないが、
視界に入ったり、自分の家にいたりすると、殺したくなる。
まあ、それと似たようなものなのだが、
人間同士なので、殺し合うわけにもいかない。

ここは甘んじてオトナの対応をするしかない。

もちろん、そんな連中が経営しているわけだから、
いい経営なんて期待できるわけがない。
売上を自分で落としておいて、
固定費を上げるような採用、オフィスの賃貸をやっておいて、
収益が厳しい!
と、騒いでいる。

こいつらは馬鹿なんじゃないかと思う。
企業再生をする企業なのに、経営判断がキチガイである。

私の前職では、同じ人員で3倍の仕事をしている。
さらに給料は勤め先より安い。
つまり、効率が悪い働き方をしているのである。
実際上司君も無能で、期限内に案件を仕上げることができない。

普通4年で終わる仕事に7年、8年かけている。
アホである。
さらに恐ろしいことに、それでも上司の椅子には座れるし、
クビにもされないのだ。
アゴが外れてしまう。

全ての経営が異次元なのだ。





しかし、冷静に考えてみると、
合理的な経営、正しい経営をやっていたとしたら、
私の勤め先は私を採用していないはずだし、
私にここまでの待遇をしてはくれないのである。

上司君たちはバカである。
これは間違いない。
自分を有能だと思って、私にご指導をかましてくる。
低学歴だからアホだ。

しかしだな、そういう非合理的な社長だからこそ、
私に非合理的な好待遇をしてくれるとも言える。
普通の社長なら、こういうアホ上司はクビにして
マトモな管理職を置く。
マトモな管理職を置いたら、私などにこのレベルの給与は払わない。

そして5年もしたら社員数は100人、200人と増えていただろうし、
事業領域もどんどん拡大していったはずだ。
実際同業他社では10年前にスタートして、
社員数200名程度まで拡大している企業はある。

ただ、そこは普通の経営をするから、
給料も普通だし、普通に厳しい。

いい経営者ってのは、ほとんどの場合社員にとってはブラック経営者である。
従業員を搾取するから、利益が出るのだ。

と、言う訳で、売り上げを落として、固定費を上げるようなアホな
経営をしちゃう上司君たち。
これはアリっちゃアリなのだ。
まともな人材は案外自分から退職していく。
アホなマネジメントをする上司たちが引き上げられているのだ。

本当に変な会社である。
ま、マトモな経営は自分の法人でやるとして、
私はこの変な会社で変な好待遇を受けて勤め人を続ける。

マトモな経営陣、上司が入ってきたら、
私もいられなくなるのだ。
矛盾しているのだが、大いに面白いと思う。

勤め先も、社長も、いい会社、いい社長である。
色んな意味で(笑)。

をはり

モバイルバージョンを終了