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2024年2月13日(火)

社員を雇用するタイプの起業。
私が最も苦手とする種目である。

私は勤め人として部下を育成したことがない。
そもそも成人した人間に対して育成も何もあったもんじゃないが。

これをやらないと、原則的には資本主義で大金持ちになることはできない。
せいぜい60歳時点で純資産10億円程度。
ここが一人(+低ストレスの外注)で成し遂げられる限界だと思う。

株式等のトレーディングの才覚があれば別だが、
これは大谷翔平の野球センスに近い能力であり、
望んで手に入るもんじゃないと思っている。

なぜ社員を雇わないと無理かと言うと、
多数の労働者の上前をハネて利益を稼ぐ必要があるからである。
上前をハネるというと、人聞きが悪いが、
私を含めてほとんどの人間が、自力でビジネスを創出できず、
勤め人しかできないように教育されている。
それを踏まえて考えるに、評価されても批判されるものではない。

雇用の創出は国家資本主義体制においては絶対の「正義」である。

しかし、私はそれはやりたくない。

理屈じゃない。

体育が嫌いな子供に無理やりやらせるようなもので、
嫌いなものは嫌いなんだ。
食事の好き嫌いと同じだ。
嫌なんだ。

勤め人として言われたことはやるが、
給料に見合った労働以上はお断りだ。
他人、それも経営者が勝手に採用した人間に私が苦労して取得したスキルを教えるのも
面倒くさい。
やりたい奴がやればいいと思う。

とはいえ、勤め人収入だけでは嫌だ。
定年後も自由にカネを使いたい(と、言ってもそれほどカネのかかる趣味はないが)。
出世しないソロ勤め人大家というライフスタイル。
私はこれしかないのだ。

昔変人がいたという。
その変人は人が嫌いで、人里から少し離れた場所に暮らしていた。

ある日、変人の近隣の集落の皆が、豊かな土地に移住することになった。
誰もが変人とはここでお別れだと思った。
移住の一か月後、移住先から少し離れたところに変人も引っ越してきていた。

こんな話があるが、
私はこの「変人」に似ていると思う。
日常的に他人と関わりたくはないが、関わりゼロは嫌だ。

いろんな人間がいていいのだと思う。

をはり

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