前回からのつづき
新築から37年、同じ入居者が住んでいる奇跡の2号物件
(私が購入したのは築26年時)
ついに2号物件の扉を開ける瞬間が来た。
2号物件、地獄の釜の蓋を開けたーその1-
(前回までの話は上記リンクからどうぞ)
入居当時18歳だった入居者は55歳くらいになっているはずだ。
老いた入居者の両親と姉と共に、その扉を37年ぶりに開いた!!!
入居者は ↑この状態で登場した。
登場も何もワンルームなので開けた瞬間見つかるわけだが、
なんと起きられず、這って応対してくれた。
持病の糖尿病が悪化して動けなかったらしい。
室内はタバコのヤニで黄色と黒を混ぜたような色だった。
(38年も住んでいたので許す)
生きていてくれてありがとう
この言葉しかない。
大家をやっていると人間とはどうあるべきかを教えてくれる。
滞納したっていいじゃない。
夜逃げしたっていいじゃない。
部屋で死なれるよりはいい。
「生きていてくれてありがとう!」
ついに私は人間性に目覚めました。
そう、人は生きていればそれでいいのです!
本当にありがとう!
大家業には色々ある
まるで私が立ち合いしたような書き方をしているが、
私はこの現場に立ち会っていない。
管理会社の担当者が立ち合いをしてくれた。
エリート勤め人の私は仕事が忙しい。
私のボロ物件の入居者たちは問題を起こす。
それに付き合うほど私の人件費は安くないのである。
(クソ人間の物言い)
という訳で、大変なことになるかと思ったが、
生きていてくれてうれしい。
単純に生きていてさえくれればどうということはない。
ヤニで真っ黒にしようが壁に穴をあけようが。
(保証人に請求する)
内装業者様にお支払いをしてピカピカにするだけだ。
大家業はいろいろあるのだが、
ある程度収益が出せる規模になってきたら、
アウトソーシングできるのだ!
世の中自分でDIYするのが流行りだが、
貧乏なウチはそれでいいだろう。
しかし、ある程度ステージが上がれば、
アウトソーシングすればいいのだ。
大家って素晴らしい。
私の人間性って最悪。
つづく