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金融機関の担当者を大事にするべし

当たり前のことですが、
これほど重要なこともありませんので、
あえて私からも言わせて頂きます。

金融機関の担当者は大事に大事にしなければいけません。
支店長など、肩書がある人はもちろんのこと、
直接案件を担当して責任者に承認を得るプロセスを担(にな)う
担当者を大切にしなければ、100%長期的な意味での成功はあり得ません。

無礼な対応をしない!と言う消極的な禁止ではなく、
大事に扱う、という積極的な対応でなければいけません。
私自身も金融業界の人間なのである程度わかります。

手土産とかは逆に困るのでやめた方がいいですが(笑)、
とにかく紳士的に対応しなければいけません。

感情的になるなど、もっての他(ほか)。
仮に担当者のミスがあったとしても、
感情的にならず、どうしたらいいかを共に考える姿勢が重要です。

そもそも他人様のお金を借りて不動産を買って「ひと儲け」してやろうと言うのに、
無礼な対応をするなど江戸時代ならば

打ち首ものですよ

相手も商売、こっちも商売ですから、
商売人らしく、キッチリとしたビジネス対応をしようと、
まあそれだけの話です。

そもそも、金融機関の担当者にはなーーーーーーーーーーーーーんの権限もありません。
私自身勤め人を20年近くやっていますが、
本当になーーーーーーーーーんの権限もないのです。

せいぜいできることは、
多少稟議書に肯定的に書くとか、少し早く対応してあげるとか、
その程度です。
ただし、入り口段階で「やるだけ無駄だな」と却下する権限はあるので、
その意味で多少の権限はありますが。

しかしながら、カネを貸すという意味においては本当に何の力もありません。
そもそも金融機関の担当者は権限を持たないように、
持たせないように練りに練られたシステムの中のパーツの1つとして
稼働しているに過ぎないからです。

とはいえ、だからテキトーに扱っていいかと言うとそれは100%ダメ。
「じゃあやらねーわ。」
と、いう対応をすることは担当者でも可能なわけで、
そもそも担当者に気に入られないと継続的、良好な取引関係は維持できません。

お互いチームとして一緒に稼ぐ仲間ですから、
そこは自分と家族を幸せにするパートナーだと思って対応しないといけません。
繰り返しますが、酒を飲ませたり、キャバクラ接待するのは迷惑なのでやめましょう。
金融機関、特に三菱UFJ銀行などは、販促品のカレンダーでも受け取りません(笑)。

「李下に冠を正さず」「瓜田に履を納れず」
(りかにかんむりをたださず、がでんにくつをいれず)
これを徹底して徹底しているのが金融機関であり、
それでもなお不祥事のオンパレードなのが金融機関なのです(笑)。

笑っている場合ではありません。

実は私も融資審査をしてもらっている真っ最中で、

「9号物件がシェアハウス的な貸し方をしているから」

という、まさにタイムリーな理由で、
共同担保としてフルローンを進めていたのに、
担保差し替え、もしくは自己資金を求められている状況です。

途中までは担当者の方も気づかずに進めていたのですが、
賃貸借契約書を確認していく中で気づいたことです。

だからと言って担当者を責めてもなーーーーーんの意味もないのです。
ここで怒って「責任者を出せ」とか言ったものなら、
ガラガラガラと、

閉店です。

そういうメンドクサイ客は客じゃないのです。
いや、実際私も債権回収をしていて、よくあるのですが、
担当者を恫喝して、

「上司を出せ、社長を出せ」

と大騒ぎするバカがいるわけです。
債権回収の債務者であれば、粛々と強制執行してやるところですが、
客商売だと、そうもいきません。
担当者としては何とか穏便に済ませようと骨を折るわけですし、

大した高くもない給料で
そんなこと(クレーム対応)までさせられて、割に合わんのですよ。

金融機関は「債権者」であり、
我々は「債務者」です。
債権者に返済義務を負っている債務者なわけですから、
偉そうにするなんてもってのほかじゃい!

とは思いませんか?
カネ借りにきて偉そうにする人間にはカネを借りる資格がありません。
資産家だとか、業績好調で銀行が腰を低くして営業してきたからと言って、
その立場は全く揺るぎません。

勘違いもはなはだしい!わけです。

相手の気持ちを思いやり、
ともにチームとして協力し合う心なくして、
経営がうまくいくわけがありません。

不動産投資も、賃貸経営ですからね。
銀行の担当者を叩いて金利を下げさせ、
リフォーム会社に対して過度の値引きを要求したり、
そういう人様の恨みを買うようなことをしている経営者は、
大体何かで躓(つまづ)くように、社会はできているのです。

金利の引き下げ交渉も、相手にメリットが出るように対案を出すとか、
リフォームも今回は値下してもらったので、
保険金で直せるときは見積書通りに支払ったりと。
ギブアンドテイク(Giveが先ですよ、先。先にTakeしないでくださいよ)
で持ちつ持たれつでやるのが良い経営だと思います。

欧米流の経営はとにかく相手を消滅させるまで叩きつぶしますが、
日本型経営ではコンビニが3社三つ巴になるように、
健美家と楽待が2社で切磋琢磨しながらブラッシュアップしていくように
相利共生(そうりきょうせい)でやっていくのです。

我々投資家と金融機関も二人三脚でやっていきたいものです。
スルガ銀行と投資家(あれはカモですが)の争いは最悪のケースです。

お互いが自分の利益だけを目的に走りはじめると、こうなるという
教訓です。
三井住友トラストローンアンドファイナンスさんは
シェアハウスの危険性を早くから見抜いて、一切手を出さなかった

「とても堅実な金融機関です。」

三井住友トラストの偉い人!
これを見ていたら融資の提案、おなしゃーす。

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