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私達に老後はない

年金制度が導入されたのは1961年(昭和36年)

当時の平均寿命は
男性65.32歳、 女性70.19歳であった。

55歳から支給開始で、
なおかつ当時は高齢者が少なかったこと以上に、
若年層が多かった。

さて、少子化が進み、高齢化が進んでいる我が国において、
このシステムはどこまで維持できるのか?

導入時においてさえ、引退から死ぬまでの10年~15年の
生活を保障するに過ぎなかったこのシステム。
私達は医療技術の進歩もあり、
90歳~100歳まで生きることも普通に、ある。

せめて死ぬまでの10年を保証してくれたとしても、
少なくとも80歳までは年金は期待しないのが常識的な判断である。

しかし、勤め人の定年は65歳。
65歳から80歳の15年、これは長い。
オマケに体はいう事を聞かないのだ。

クソジジイ、クソババアを使うよりは移民を入れてしまえと言う、
雑な政策を進めている日本政府である。
今後の日本はさらに治安の悪化が進み、
国家の崩壊が進むであろう。

勤め人1本槍の危険

私の年収は高い。
業務もホワイトである。
しかしこんな状況があと10年も続くとは思えない。

特に私は管理職の道を放棄しているので、
生涯現場である。
週に数百キロを移動する出張も多い今の仕事が10年もできないことは理解している。
徐々に働き方をシフトチェンジしていかねばならない必要性を感じている。

当然スローダウンしていかねばならない。
私の場合には借金取りを15年以上やってきたので、
この得意分野で何とか60歳まで、あと20年頑張る自信はある。
(それでやっと末っ子の3男が25歳)

一応子供が自立してくれたとしても、
60歳から80歳までをどう生きるか?
大いなる問題だ。

普通の勤め人だけやっている人については先行きはさらに厳しい。
給料をもらうことしかできない勤め人は、
55歳を過ぎて減り続ける給料をもらい、
65歳で叩き出されて、75歳まで警備員。
80歳までシルバー人材センターに登録して労働するしかないであろう。

勤め人の将来は残念だが、それほど明るいモノではない。

ソリューションは「生涯働く」

解決策は1つしかない。
2,000万円貯めることではない。
家を売って老人ホームに入ることでもない。

生涯元気に働くことがソリューションなのだ。
ただし、今でさえ不満がある勤め人を働くという意味ではない。

自分のビジネスを持つことである。
ウマい小料理屋をやるでもいいし、定食屋のジジイになるのも良いかもしれない。
酒が好きならバーをしてもいいだろう。
(飲酒で寿命が縮むのでいいかもしれない)

農業でキレのある食材を生産してもいいし、
キャンプ場の経営をしてもいいだろう。

私は大家業を選択した。

65歳を過ぎて、警備員をするのは厳しい。
そもそも20代の強盗を取り押さえる自信はない。
武器を持てたとしても不意打ちの一発でKOされる。

工事現場の誘導も辛そうだ。
熱中症でぶっ倒れるだろう。

65歳以降に勤め人というスタイルで労働するのはまさに生き地獄だ。
死んだ方がいいかもしれない。
老後に何をしようかなーと悩んでいる場合ではない。
サバイバルレースが待っているのだ。

その時に年相応にやっていける
(精神的にも肉体的にも)
ビジネスを持つことは若いうちにやっておかねばならないことだ。

生涯働くとは「苦行」をせよ。
と、いうことではなく、楽しくライフワークをしながらカネを稼ぐという事だ。

その勤務先はあなたの忠誠に応えてくれるのか?

答えばNOだ。
あなたは勤務先の株の多数を握っていないだろう。
そもそも勤務先は退職後のあなたの世話をする義務もない。

世の中がホワイト化している理由の1つに、
企業が老後の面倒までは見られないということもある。
企業年金で老後も安泰という会社はもは存在しない。

労働した対価以上を支払わないというのと引き換えに
世の企業がホワイト化しているともいえる。

忠誠などという曖昧模糊としたものは、
一方通行の片思いでしかない。

我々が忠誠を誓うべきなのは、
「自分自身」であるべきだ。
自分自身の幸福にコミットすることが第一優先なのである。

愛する夫(妻)も所詮は他人だ。
いずれ別れる可能性もある。
子供だって、彼らの人生がある。
自分自身の幸福にこそ焦点を当てよう。

かと言って雇用契約に規定する義務は果たさねばならない。
仕事をサボって給料だけ奪えと言っているわけではない。
給料に見合った利益を会社にもたらしつつ、
自分自身のビジネスを育てていくべきだと思う。

私の義父は78歳で没したが、
死の前まで自身が経営する不動産会社で社長として働いていた。
彼の会社の法人登記簿の代表取締役変更自由は「死亡」である。
これこそが、今後の人生のスタンダードだ。

サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ。
という勤め人の時代は終わりが近づいている。

勤め人+アルファという生き方は、
好むと好まざるとにかかわらず、常識となるのである。

つづく

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