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日常を心地よくするのだ

安心するために生きて、安心すると挑戦したくなる

©荒木飛呂彦先生

DIOの言う通りだ。
サピエンスの本能である。
天才経営者であっても、
凡人の耳に心地よいことを言う。

それは、群れのリーダーであっても、
弱いオスが団結して殺すことができるという、
社会的動物である人間の本能からくる恐怖感を回避しようとしているからだ。

すべてを奪い、手に入れる人生はどこかで多数派庶民の反逆に遭うのだ。
堀江貴文さんは天才経営者だが、
凡人の集まりである経済界に土足で踏み入ろうとした。
フジサンケイグループが当時、めちゃくちゃな株式保有関係にあり、
歪みが生じていた。
それを合理性で切り崩そうとしたら、
勤め人上がりの中高年経営者に攻撃され、
刑務所にまで入れられるという反撃を受けてしまった。

その後堀江さんは控えめな言動をするようになっている。

そういうことである。
本能的にマズイだけでなく、実際にヤラれちまうって話だ。

他者を徹底的に搾取することには、
恐怖がある。
そんな恐怖と一緒に生きて、使い切れないほどの金を稼ぐことに
私はそれほど大きな魅力を感じない。
女に関しても嫁がいたらほかの女はいなくても困らない。
そもそも女性は売っている。
心まで手に入れようと思うと自分の人生を少し分けてあげないといけなくなる。

話がそれた。
やはり人は安心と共に生きるのが良い。
安心してしばらくすると、新しい挑戦の意欲が湧いてくるものなのだ。
心地よく日常を生きることがいいのだ。

利益率の高い商売をする

最近聖丁がラーメン屋を畳んだ。(2023年12月)
飲食店経営に関しては私も軽く勉強をした。
企業再生で居酒屋を担当した時にざっとだ。

飲食店の収益構造は
3割家賃、3割人件費、3割原価で1割が利益らしい。
しかし、これに「回転率」の概念をぶち込むと、
5割原価にしても利益が出る。

ブックオフの創業者が「俺の」シリーズの飲食店を始めた経営者が
そんなことを書いている。

ラーメン屋はいい。
確かにいい。
しかしそれは「回転率」が高くないとダメだ。
ひっきりなしにラーメンを作り続けるような繁盛店でないとダメ。

俺のシリーズがヒットした理由は
高い原価率で高品質の商品を出し、
原則立ち食いという形で客に長居をさせないシステムを構築。
さらにドミナント戦略で原材料の供給をスムーズにしたことにある。

居酒屋はどうしても客が長居するので、
儲からない。

一方ボロ戸建投資である。
原材料の仕入れが安いが、家賃は相場で取れる。
さらにコストの要因であるリフォームを外注せず、
自分の労働力でカバーするので、さらに採算が良くなる。
原材料の仕入で勝った上に、
リフォームコストでも競争優位を取ってしまうのだ。
聖丁はさらに高額不動産教室という形式にして、
3段構えの強みにしてしまった。

ラーメン屋では本家本丸である、
「回転率」で失敗したのだと思うが、
ボロ戸建てでは大勝利である。

勤め人もそうだが、利益率の高いビジネスの勤め人をする方がいい。
ラーメン屋の店員では稼げないのだ。

かくいう私の勤め人仕事も似ている。
勤め人仕事は借金取りなのだが、
これを消費者金融でやったら給料は年700万円を超えないだろう。
しかし、銀行でやると1000万円程度にはなる。
しかし、投資ファンドだとさらに上になる。

同じ労働をするなら、より採算性が高いところでやった方がいいのだ。
そして採算性の根拠であるが、
サラ金はもともと銀行から金を借りて、貸していた。
銀行に払う金利分、労働者への分け前が少ないのだ。

銀行は金利を受け取るし、自分らも金を貸す。
勤め人+アルファみたいなものだ。
投資ファンドはさらに、
銀行のように厳しい規制がないので、
そのための社員を採用する必要がない。
必要な人数で必要な仕事だけを行うし、
いらない社員はクビ(正確には勝手にやめていく)にできる。
結果労働者への分配が高くなる。

利益率のいい商売をしたら次は「安心」だ

利益率の高い商売をする。
大事なことだ。
アコギな商売をして稼いで、不動産を買ってシフト。
これである。

私も最初はサラ金子会社で勤め人をした。
その後、銀行子会社で借金取りをした。
銀行本体業務に異動させられて嫌になって、
ファンド業界で借金取り(企業再生)をしている。

全く同じ業務を、
より採算性の高い業界にシフトさせて給料を上げた。

そして大家業である。
これは最初から勝てた。
借金取りをしていたので、新築ワンルームや新築アパートの失敗事例を
腐るほど見てきたからである。
投資は買値で「良し悪し」が決まるのだ。

さて、ここからが本題だ。
私は勤め人&大家だが、
大家+セルフリフォームの世界には行きたくない。

私は最近250万円かけて、屋根の吹き替えと
外壁塗装をした。
自分でやったら30万円くらいで済む話だ。
ここで220万円のコストカットをするのが、
戸建・セルフリフォームの肝なのだ。

しかし、である。
誰がやるのか?
という問題がある。

若くて馬力があり、給料が年収500万円程度の勤め人がやれば、
これは破壊的なパワーがある。
1件やり切ったら年収が720万円になり、さらに家賃収入が取れる。
あっという間に年収1,000万円を超える。
勤め人+アルファの本領発揮である。

ただ、いかんせん私は既に40も半ばを過ぎた。
体力的にペイしない。
そもそもセルフリフォームが好きじゃない。
申し訳ないが200万円のコストカットをするより、
250万払うから家賃と勤め人の稼ぎで払った方がいい。

より「利益率」を求めるのであれば、
私は勤め人をしつつ、セルフリフォームをして、戸建を買い進めるのがベストだろう。
しかし、しかし、しかしである。

私は自分が怠惰であることを認める。
認めたうえで、「やりたくない」と、言い切ってしまう。
それは家族のためでもなく、勤め先に申し訳ない、でもなく、
単純に疲れるし、嫌なのだ。

快適なオフィスで仕事して、出張して、ファンドマネージャーでござい!
と言って、帰ったらSteamでゲームをしたいのである。
安心・快適な40代の人生を楽しみたいという、
便所のネズミのような快楽追及をしたいのである。

勤め人と大家で年収1,000万円もあれば、
私は十分だ。
子供も3人いたら大学が無償らしいし、十分である。

実際私の親父も岩手で年収600万の勤め人しつつ、
3人大学まで出した(一人は専門学校か)のだ。
負担が激増している今であっても1,000万あれば十分だ。
これ以上は要らない。

まとめ

安心を手に入れようではないか。
私は20代の時に年収1000万円を目指した。
しかし、それは勤め人500、大家500という割合で実現しようとした。
そのために、私はダブルワークという手段で種銭を貯めた。

そしてその夢は実現したのだ。
それも想定よりも高いレベルで。

私は聖丁クラブシーズン3に参加したい気持ちに駆られている。
勤め人を捨てて、参加したいと思ってしまっている。

しかし、やらない方がいいことは、わかっている。
というわけで今日の記事となった。
既に世帯単位では勤め人卒業OKのラインに達している。
勤め人を卒業してセルフリフォームを学んで、
専業大家+リフォーマーになってもいいのだ。

しかし、私は勤め人を続けようと思う。
快適なオフィスとホワイト税務署公認高給取り()を続ける。
そして多額の借入が必要な大規模物件は買わない。
戸建をシコシコ買っていく。

安心できる程度の金持ちで生きるのだ。

安心できるスタイルは商売の数だけあると思う。
ヒトの多様性は様々だ。
ボロ戸建てセルフリフォームで安心・快適が得られる人。
ギガ大家で安心する人。
大家+インフルエンサーが安心・快適な人。
勤め人と大家で安心・快適な人。

どれも正解だと思う。

終わり

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