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年収〇千万円の給与VS独立自営

三菱商事の46歳は給与3,000万円だとしよう

果たして、
三菱商事で勤務する勤め人は
独立起業したとして、役員報酬3,000万円を受け取れる起業ができるのか?

役員報酬3,000万円を払えると言うことは、
営業利益が3,000万円では足りない。
4,000万円必要だろう。

営業利益4,000万のビジネスは、相当ハードルが高い。
時給が1万円だとしようか。
1日8時間労働して、1日8万円。
20日稼働して月収160万。
12か月フル稼働して、1,920万円。

まあ、時給とか言う概念を持ち出してしまう時点で、
勤め人脳なわけだが、
読者は勤め人が圧倒的に多いので、あえてこれを例に出してみた。

弁護士の相談料が30分5,000円というだろう。
時給1万円ってのは相当な金額だ。
給与で3,000万円もらえると言うことは、
三菱商事の社員が相当に有能なのだろうか?

私はそうではないと思う。
組織として強いだけで、個々の社員は普通のエリートである。
独立自営をさせたら、同じだけ稼げる人間は1割もいないだろう。

分業体制を組み、参入障壁が高いビジネスの壁の内側にいるからこそ、
この高年収を三菱商事が社員に提供できるのだ。

1,000万程度であれば、
大家業&戸建特化ですら、軽く突破できるだろう。

しかし、3,000となると話は違う。
このクラスの勤め人に慣れるのであれば、
学歴ギャンブルに挑戦してみてもいいかもしれない。

中途半端な給与、よくもねぇ待遇

そんな中小企業の勤め人。
もしくは上場企業でも平均に毛が生えた程度の年収で、
サービス残業ありのパワハラ有。

そんな勤め人であれば、さっさと見切りをつけてもいいだろう。
しかし、年収2,000万に届くとか、総合商社レベルになってくると、
さすがの私も、それって勤め人続けた方がよくないですか?
とアドバイスするだろう。

勤め人を続けながら、強力な与信力で不動産を買い進めながら働いていくのが一番良い。

自分で自分に、今の勤め先並みの待遇を与えられないのならば、
黙って勤め人をやっていた方がいい。

ある意味で、勤め先が悪い程に、勤め人卒業のモチベーションとやらはUPするのだ。
人生万事塞翁が馬である。
逆に勤め先が良いばかりに、自分自身の資産形成を考える暇もなく、
勤め人として定年まで働き、退職まで進んでしまったとしよう。
それこそ、みんなで大家さんに千万単位でブチ込むというバカをやってしまう危険もある。

早く卒業して大家業にフルコミットして、
年収3,000万どころか、5千万を稼いでしまう人もいる。

とは言え、人は人、我は我。
自分の適性を踏まえて、判断して欲しい。
30代での引退組にはふんどし王子、ポールさん、聖丁、ギリギリ加藤ひろゆきさんがいる。
一方40代~50代だと、赤井誠さん、芦沢晃さんなど、逆に理系、エリートハイスペ勤め人系の人が増える。
逆にエリート勤め人程、卒業は遅くなる傾向があるのかもしれない。

そもそもビジネスの世界と勤め人の世界では、180度違っていると思った方がいい。
そもそも勤め人としてのエリートさと、経営者としての有能さは全く関係がない。
むしろ逆に働くこともある。
上司の命令を忠実に実行する能力。
これは自分が自分に出した指示を実行する能力でもある。

アホ上司の指示に耐性がある。
これは経営者では全く使い物にならん。
飲み会全参加、ゴルフも付き合いがいい。
これも要らない。

ちなみに私はどちらかと言うとエリート勤め人の部類になると思う。
逆に、年収400万のまま、最初に入社した会社で働き続けていた方が、
勤め人卒業は早かったと思う。
恐らく30代で、もうやってられねーわ。
と、なっていたはずだ。

まさに人間万事塞翁が馬だ。

勤め人か?独立自営か?二兎を追う。

自分で自分の給料すら払えない勤め人の皆さんは、
そんなことを考える必要はない。

二者択一ではない。
あなたは、独立自営などできないのだから、
勤め人にしがみつくしかないのだ。

しかし、諦めてはいけない。
両方中途半端にやるのだ。

勤め人をやりながら、大家業をやる。
貯金がなかったら築古戸建をセルフリフォームすればいい。
電機工事の資格を取ればDIYの幅も広がる。
(私は持ってない)
これだ。
これなのだ。

両方やる。
二兎、追う。
ただし、イノシシを追ってはいけない。

ガチの経営、管理職への出世。
これはライバル多いし、ストレスも多い。
ただ、勤め先で反抗的な態度を取るのはよくない。

草原の中の雑草に徹するのだ。
バラになってはいけない。目立ってしまう。
草原の中で木に育ってはいけない。
草原の中でタンポポになるのだ。
いるんだかいないんだか分からない。
誰のストレスにもならず、役にもただないが、邪魔にもならない。
そんな宮沢賢治の詩のようなものになるのである。

反抗して目立って、攻撃されたら、これもまた別のストレスである。
給与+事業のタネ銭稼ぎに徹するのである。
頼まれもしないのに、勤め先の諸葛孔明になる必要はない。
恨みもないのに、反抗期の中学生になる必要もないのだ。

お互い利用価値で結びついた雇用関係である。
お互いの目的が達成されればいいのであり、
軋轢も必要ないし、求められる以上の活躍も要らない。

求められる以上の活躍は自分のビジネスでやったらいいのだ。
経営者が語る働き方というのは、経営者の働き方のことであって、
社員のことは間違って理解している。
その経営者に社員が共感しているとしたら、それは洗脳に過ぎない。
株式を一定数与え、経営への意思決定に参加させていない以上、立場が違う。
同じ立場になろうじゃないか?え?

そう、自分のビジネスを軌道に乗せて、
法人にしないと所得税が…。
と言える程に成長させようじゃないか。
そうなってみた方が、案外社長の気持ちってヤツが分かるものだぜ?

をはり

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