私は大家+勤め人でやってきた
勤め先には勤め人と、普通の投資しかやっていない同僚がいる。
彼は3歳年下だが、執行役員である。
無論、仕事が大いにデキる。
入社は私が1年早いのだが、もう追いつけないレベルで、仕事がデキる男である。
それは当たり前の話で、
彼は入社以来10数年、勤め人1本で頑張ってきた(私の知る限り)。
私は入社以来10数年、勤め人の傍ら、副業を育成してきた。
この差だ。
負け惜しみも含めて、否定できない事実であるし、
私だって勤め人1本でもっと頑張っていたら、
彼ほどの活躍は出来ていたに相違ない。
彼も私も出身大学は同じであり、浪人せずに大学に入学しているから、
ベースの脳の性能はまさに同レベルだろう。
しかし、明らかに差がある。
業務知識、経験が明らかに私は彼に劣るのである。
同じ業務をしているわけではないから単純比較はできないが、
営業力という観点では私が60点だとすると彼は90点。
投資運用能力という観点では私が90点だとすると彼は80点。
このくらいの差にはなっている。
比較が分かりづらいかもしれないが、
性能的に2割から3割、彼の方が優良である。
上げる成果は彼が私の3倍というところではなかろうか。
役割とポジションが違うから一概には言えないものの、
まあ、誰がどう見ても、勤め先にとって、
私と彼であれば、
彼の方が必要不可欠な人材というわけだ。
これを受け入れる。
それが私が20代で下した結論だった。
だから今さらジタバタはしない。
(この分野、つまり勤め人としての)無能のレッテル貼りを受け入れる。
私にできることはせいぜい、
彼の給料と私の給料の差はせいぜい数百万。
投資では私の方が圧倒的に稼いでいる(はずだ)。
という言い訳だけだ。
しかし、彼が投資にフルベットしてきて、
勤め人から手を引き始めたら、
私の優位も失われるかもしれない。
競争はしない。
と、若ければもっと競争心を掻き立てられて、
「うおおおおおおおお、勝負だああああ!!!!」
と、奮い立ったのかもしれん。
実際、私が25歳で司法試験を諦めて就職した時、
不動産を始めた理由は
大学の同期に年収で勝つんだ。
という、無意味な仮想敵を作って、
相手も気づかない間に勝手に戦争を始めたような次第だ。
つくづく私は好戦的な人間的だ。
世間にはもっともっと、と金、地位、女を求めていく、
アグレッシブでパワフルな男がいる。
高級車、高級マンション、夜遊び。
まだ40代であればもっとギラギラしていても良いのかもしれないが
そういう方向にはパワーが向かない。
年収1,000万以下が最もやる気が出ていた気がする。
とは言え、単にそれが30代前半だったからかもしれない。
30代前半で3,000万円の年収だったら、
5,000、1億という気持ちになったのだろうか?
今となってはその感覚を得ることはできない。
私としては年収800万円程度あれば十二分だ。
欲が低すぎて私はもはや悲しい。
勤め人でも勝ってやる!
という発想は皆無だ。
もう47歳になろうとしてる。
今の勤め先に入社してもう12年が過ぎて、
折り返しである。
同じ距離を折り返して走り切ったら、60である。
ここで勤め人デスマッチを挑むほど、私は若くないし、
愚かでもない。
副業+勤め人を定年まで引っ張らざるを得ないとしたら…。
もう47歳まで、引っ張ってしまった私は
これを語る資格がある。
30代で卒業した人に関しては、年収も上がり切る前で、
まさに独立だが、
40代も半ばを過ぎたら、リストラで追い出されたような、
出世コースから外れてしまったような悲壮感が漂うかもしれない。
しかし、だな。
実はこれも資本主義者が仕掛けた罠である。
労働者は労働者として競争し合い、成果を出すように仕向けられているのだ。
労働者同士が競争してだな、
お前が新規10件、粗利1,200万やるなら、
俺は新規20件、粗利2,000万やる!目標の2倍やるぞ!
ハイハイ。
そのライバル関係?それによって誰が得するのか?
考えて見た方がいい。
恐らく競争している2人の給料はさほど変わらないハズである。
月80万も払えばいいところだろう。
それなのに粗利1200?2000?それはおめでたい。
結局かかったコストを上回る部分は全て、
資本家の懐に消えてなくなる。
バランスシートの資産の欄に計上されたまま、
その価値を株価(=純資産)で受け止めているか、
間もなく配当もしくは自社株買いという形で資本家個人に流出するかもしれない。
株式自体を譲渡してしまう可能性もある。
いずれにしても、資本家は全てを頂いていく。
労働者は給料だけ頂く。
さて、労働者一本槍の皆さん。
せめて株式でもないよりはマシなのでもっておいた方がいい。
貸家ビジネスを回している皆さんは
まずは給料 < 家賃の不等式を完成させることをやって行こう。
私もまだここで立ち止まっている。
本来であれば一気に突き放して、
そのまま、こんな給料で勤め人やってられないぜ!
という所まで一気に走り抜けるべきである。
力及ばず、定年までいかざるを得ない人もいるだろう。
しかし、安心して欲しい。
定年まで走り切れたならば、
それもまた成功である。
そして確かに給料は超えられなかったかもしれないが、
家賃収入があるじゃないか。
これを再び増やすもよし。
60歳を過ぎたのだから、もう大家はキツイという場合には。
株式やREIT、優良債権に変えてもいいのである。
勤め人を卒業している人を見ると、
楽しそうにしている人もいれば、
Xに張り付いて他人への絡み、イヤガラセを専門にしているヤツもいる。
そんな自称投資家と比較したら、
定年まで社会で労働力を提供しつつ、育児までして、将来の国民を育成したら、
それはもう、模範国民である。
結論としては、勤め人1刀流には当然負けるのだ。
まけて当たり前。
勝つことを諦めた試合なのだから、
甘んじて負けを受け入れなければならん。
つづく
をはり

