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勝手に自分で作り上げる「良い社員」

私は優良な学生であり、勤め人であった

私は無遅刻、無欠席の学生であった。
大学はかなりサボったような気もするが、
高偏差値の大学、学部に合格することが、高校の期待であったから、
特に問題ないと思う。
大学は学生の就職先や試験の合格率などをあまり気にしていない校風だった。

勤め人になってからも、
遅刻など1度もした記憶がない。
病気で休んだこともないし、
産休育休なんて知らない。
有給休暇も年末になって、
「おいSAT君、キミ有休ゼロだよ。5日は最低取らなきゃだめだよ」
と、言われて、有給の取得の申請を出しておいて、
普通に出勤して仕事をしてきた。

そんな勤め人だったので、
上司も仕事をバシバシ振ってくる。
前任者が行っていた仕事を丸ごと引き継いだ時、
前任者はその仕事を専任でやっており、
他の仕事はしていなかった。

私は他にも担当を持っていた仕事が複数あったが、
それを引き受けた。
半年でその仕事も慣れてしまい、
余裕をかましていたら、
またさらに担当が増えた。

仕事はこなせばこなすほど、与えられてきた。

自分は都合がいい社員だったのかもしれない

©進撃の巨人 諌山創先生

ホワイト勤め人大家を提唱しているので、
自分でも、それほど勤め人を一生けん命やっている意識はなかった。

正直、不真面目な方だと思っている。
しかし、
しかしである。

私はひょっとして客観的に見て、
かなり仕事をする勤め人なのではないか?
と、40代になって気づいてしまった。

同僚や上司の働きぶりを眺めてみたら、
確かにスケジュールは埋まっており、
日夜忙しそうに見えるが、
実態はそうでもない。
一番時間を要する仕事は他人に投げている。
(私はこれができない。全部自分で抱えてしまう)

出世に関しては明確に拒否して、ヒラ社員をしているが、
出世も望まず、一生けん命に労働している私は、
(自分ではかなりサボっているつもりだが)
実は(都合の)良い勤め人なのではないかと思い始めた。

コロナ後はつい、誘われれば接待にも飲み会にも同席するようになった。
これは非常によくない。

昔から先生の指示を忠実に実行するし、
誰もやりたがらない演劇の主役やら、
生徒会やら、祭り上げられて仕方なくやってきた。

「俺は成長していない」
そう思い始めた。

勤め人卒業をするのも良いが、
まだ、勤め人としてやり残したことがある。
そんな気がする。

辞めるか辞めないかではなく、解雇されてもヨシという発想

考えてみたら、
勤め人をやめるか、やめないか。
そんな発想は少々極端である。

どうしても辛いなら辞めればいいと思うが、
そもそも辛いのは、
上司の圧力、同僚の目などを気にして、
「自分がやらなきゃ」
と、思ってしまうことではなかろうか?

特に日本人はそういう人が多い。
私もそうだ。

むしろ、
「いや、そんなんできません」
と、断る能力をこれを機会に磨いてみようと思う。

もちろん9時~17時の間に成果は出す。
年間45日の有休を消化しても成果は出そう。
しかし、
その枠外の仕事は断ろうと思う。

飲み会もクダラナイ接待への同席やら、
懇親会という名のただの飲酒。

私は自宅は都心から遠いので、
毎日グリーン車通勤もやろうと思う。
1回780円なので、往復1日1,560円。
月20日使ってもたった3万円である。
飲み会に2回も行けば3万円は消える。

早速本日有給休暇の申請を5日程出してみる。
徐々に周囲の見方が変わってくるだろう。

考えてみたら自分はマジメ過ぎた。

私は勤め人を卒業しようか否か悩む立ち場にいる。
つまり卒業してもいい財務状態にある。
(私+妻の不動産キャッシュフロー1,500万円)
クビになったら困る勤め人ではないのだ。

クビになったら、なったでヨシ。
もっともっと楽に勤め人をやっても良いのだと気づいた。

なぜその点に思いが至らなかったのか?
今となっては不思議だが、
気づいてしまった以上は戻れない。

ヨシ!早速今日は5時に帰る。

続く

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