専門家枠という戦い方
私は勤め人としての昇進を諦め、
平社員として、同一業務のプレイヤーとして生きることで、
熟練による時間短縮、時間短縮に伴う副業時間の確保。
という勤め人人生を選択してきたつもりであった。
出世できない言い訳だと言いたい人がいれば言わせておけばいいし、
ご指摘の通り。
と、答えるしかない。
聖丁の言う、カレー屋の経営で言うと、
ひたすら野菜を切る係を究めるということである。
店舗経営やらチェーン展開、接客など、
複数の業務を担うことを拒絶。
人材のマネジメントも拒絶するという働き方である。
他人の商売よりも、
自分のビジネスと家族のマネジメントをする。
そんな働き方である。
ある意味、会社員というより、外注先に近い。
営業代行、回収代行、督促代行、テレアポ単横。
特定業務に特化、熟練するという働き方である。
私の場合には債権回収業務であろう。
債権回収行為は一通りできる。
が、いかんせんこの業務は弁護士、サービサーしかできない。
若しくは融資を実行した金融機関そのもの。
なんともツブシが効かない能力である。
ただし、家賃の延滞督促、回収に関しては自力でできる。
その意味では役に立つかもしれない。
ただし、専門職勤め人には弱点もあってだな
理系ならともかく、文系勤め人で専門職ってwwww
と、笑われてしまいそうな発言である。
重要事項説明だけしていればいいという宅建士を養っておく余力がある不動産会社はないだろう。
色んな業務をやらされるのである。
専門職でゴザイマス!
と、偉そうに言ってみたところで、
交代可能な汎用品になってしまっては、長くそのポジションに居座ることはできないのだ。
私の能力も借金取りという異質な能力であるが、
何が異質って、他人がやりたくない仕事である点が異質だ。
そもそも金融機関が「客にしてはダメな相手に間違って貸してしまった」
それが延滞債権なのである。
出来ればなかったことにしたい、触りたくもない。
そんな債権を触るのである。
トイレ掃除のような嫌なイメージを持たれる仕事である。
そういった、多少の参入障壁がある業務であることが望ましい。
とは言え、税理士クラスの知識が必要だったり、
弁護士クラスの法律知識が必要なポジションは厳しい。
勉強が厳しいこともさることならが、
優秀な人材が採用されたらお払い箱になる。
私の場合には、以下である。
そもそも借金取りという業務がなくなった。
勤め先のビジネスモデルが徐々に変化していく中で
ストレートな回収が減ってしまったという問題がある。
個人的には全く変化していないのだが、
この業務が苦手な人物が上に立ってしまったので、
回収的なアプローチではなく、すこしソフトなタッチで業務を行うようになってしまったのである。
こうなると、専門性が死ぬ。
専門性が死んだ専門職はザコである。
一般人である。
無力化された上で、他の業務を与えられる。
そりゃあ専門外のことはやったこともないので、成果が出ない。
こうなるとストレスが増えてしまい、
勤め人+大家業という両立が怪しくなってしまうのである。
仕事がなくなるというリスクだ。
今、レジがセルフレジになっているが、
レジのプロは仕事が減る。
まあ、そういうことだ。
難しい業務をスルーして、楽な仕事を取る
この点、他の出世した社員はうまかった。
前任の役員が退職した際、
難しい仕事は私にぶん投げて、自分はどうでもいいような業務を囲い込んだのだ。
さらに社長に取り入って、採用周りも抑える。
自分が抱え込んだどうでもいい業務を奪うような社員の採用行動をさせないためだろう。
更に自分が使いにくい社員を容赦なく切っていく。
そして自分の業務権限を拡大するような採用を行うのである。
これは、思わず、「うまいっ!」と、言わざるを得なかった。
そうか、勤め人に人生を掛けている人間はこうやってオーナー経営者に取り入って、
クソジジイ、クソババアになるまでのメシの種(=給料)を確保しようとするんだな。と。
感心してしまった。
でもまあ、彼らも、そうはいいながら、大した学歴もないし、
田舎から出てきたような無資産階級である。
40も過ぎてしまえば、もっと若くて優秀な社員がゴロゴロしているのである。
それにポジションを奪われないように必死になる気持ちも分かる。
ましてや、子供も育てなければならないし、
田舎の老親にも「立派になった私」を着飾って見せなければならんだろう。
まあ、必死で生きようとする命を嘲笑するのはかわいそうである。
仮に私に噛みついてきた、犬がいたとしよう。
この野郎と殴り殺すことは簡単であるが、
その犬の巣には子犬が要るのである。
私が犬のえさを奪うと勘違いして噛みついてきたのだろうから、
まあ、腕に歯形が付いた分、思い切り平手うちする程度で許してやろうという気にもなる。
投資のセンスがないから、
結局セコイ運用しかしていないのであろう。
昼飯や晩飯の料金まで会社に付けろとか、給料を下げるなとか、
見苦しい行動をして、縋りつくしかないのである。
小人(しょうじん)である。
私にクソ業務を押し付けて自分の業務の周りに壁を作って優秀なフリをする。
会社にとっては粉瘤みたいな存在だ。
早く摘出して縫合した方が良いのは間違いないが、
まあ、私の会社でもなし。
見苦しい生きザマを晒しても、何も感じない人は勤め人で出世してもいいかもしれん
一瞬、出世してオーナーに取り入ってコバンザメのように生きても、
並走して不動産ができたんじゃないか?
と、考えてしまったが、
やはり私には難しい。
最近特に芸能人やらマスコミ、政治家の界隈での腐敗がひどいが、
ああいう生き方をするくらいなら、貧乏農家で餓えながら生きた方がまだマシである。
厚顔無恥とはまさにそのことである。
ま、あまり関わらないようにしたい。
余計なことをいうと、オーナー社長にチクりが入る。
寿命が縮むような無理な働き方をさせるから、
ここはしっかり拒否をしつつ、
指名解雇などの違法解雇の動きが見えたら
最期は労働法とSNSで戦っていく。
私も幼い子供がいるのでね。
他人なら子供がいようがクビにしようとする天才上司君だから
油断はできない。
今度は俺が後ろから刺すかもしれない。
をはり